出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第98話
週刊少年ジャンプ2018年12号
闇を統べ 夜を歩く
扉絵に見覚えのある頭髪のキャラが……。
今回は上弦お披露目となります。
上弦の伍 玉壺(ぎょっこ)
ツボの中から現れるランプの魔人の様な鬼。人型からかけ離れているタイプ。
額と口に眼球があり、本来の眼窩の位置にはそれぞれ口がついています。
久方ぶりの集結が九十年振りかと、とぼけているのか細かいことを気にしない質なのか……。
猗窩座がやられたのではないかと心を踊らせていることから上昇志向あり?
それとも単純に猗窩座が気に入らないのか。
玉壺とは玉で作った美しいツボのことだそうです。
人間だった頃から特別ツボに思い入れがあって、それが血鬼術にも反映されたような感じかな?
世界中全てのツボからツボへと移動できたら便利な鬼として物凄く重宝されてそう。
上弦の肆 半天狗
物陰から卑屈そうに覗いているこちらも人型とは言い難い鬼。
百十三年振りの集結を細かに覚えており、奇数に対して割り切れぬ数字、不吉と怯えています。
口癖のように怖ろしい怖ろしいと唱えていますが、
あなたの風貌と、いかにもホラー映画で視界の端にいそうな存在感の方が怖ろしいです。
半天狗というからには鬼と天狗のハーフ?というかこの世界に天狗っているの?
それとも丁半博打のように偶数だと何か起こすようなトリッキーな血鬼術を持っているのか。
口に出して呼んで、何となくハンティングという言葉に似てると思ったけどこの作品で横文字は出てきませんよね多分。
そして軽口を叩きながら現れたのはこの男。
扉絵にも写っていた特徴的な頭髪。
もう間違いありませんね。
妓夫太郎を勧誘したあの鬼です。
なんと上弦の弐という猗窩座の上を行く数字を冠しています。
上弦の弐 童磨
誰にでもフレンドリーでお調子者、お気楽な二枚目半といったタイプ。
童を磨くという名はその屈託のない様子から付けられた名でしょうか。
こういうタイプは腹の内では何を考えているのか分かりません……。
皆のことを大切だと言っていますが本心では誰のことも何とも感じていないようにさえ思えます。
それこそ子供のように善悪も無くただ自分の興味や好奇心にのみ従って生きているのかもしれません。
玉壺に「今度うちに遊びにおいで!」と言ったり、童磨だけノリが同窓会です。
しかしどうやら猗窩座は童磨が気に入らない様子。
「腕をどかせ」と言うや否や、顎を吹き飛ばします。
当然あっさり再生します。
鬼同士、更には上弦同士では殺し合いにもなりません。
こういった絡みも日常茶飯事なのかな?
「前よりも少し強くなったかな?」とナチュラルに煽られさらに青筋を立てる猗窩座でしたが、
上弦の壱の登場で場の雰囲気も変わります。
上弦の壱 黒死牟(こくしぼう)
口下手な武士のような格好の鬼。
こういう元鬼殺隊員ではないかというような鬼は出てくると思っていましたが、
まさか上弦の壱で出てこようとは。
というかこの人、日の呼吸の開祖に似てますよね……。
顔を出さないのも痣が見えないように?
しかしそんな大物が上弦にいたら、鬼舞辻無惨が炭治郎一人にあれほど過剰な反応はしないと思います。
それに髪質?も違う感じがする。
黒死牟はむしろ義勇さんと髪質が近い気がする。
雰囲気も似てるしもしかして血縁?
義勇さんの過去も気になってましたし、色々絡めて色んなキャラの掘り下げをお願いします……!
そして遂に登場しました。
諸悪の根源、鬼舞辻無惨です。
何かの研究、実験を行いながら淡々と事実のみを伝えます。
童磨が軽口を叩きながら詫びを入れようとしても一蹴して話を続けます。
曰く、人間の部分を多く残していた者から負けていくそうです。
それは姿形ではなく心の在り方が、ということでしょう。
そしてもうお前達(上弦)に期待しないと叱咤します。
言い方がパワハラっぽくなってきました。
ここから鬼舞辻無惨のパワハラパートです。
パワハラパートでもいつも通り発言できる童磨って相当凄いですね。
鬼舞辻無惨に対しての心酔は本当なのでしょうか。
うーん胡散臭くて童磨の言動は全てが信用できない……。
何百年もの間、言いつけたことが達成できていないことに腹を立て、
上弦の存在理由がわからなくなってきた、と怒りを露わにします。
半天狗が常にヒイヒイ言ってて心配になってくるなぁ……。
猗窩座は何を言っても火に油を注ぐだけだと黙り込み、黒死牟も反論せず、
童磨は不得意だし~と言い訳かましています。
そんな中、声をあげたのは玉壺!
こいつゥーー!お前はやるやつだと思ってたぜ!
これなら無惨様も少しは機嫌を直してくれるはずーー!!
と思ったら頸ちょんぱ。
本当に……暴力でしかコミュニケーションを取れない方なんですね……。
でも玉壺も喜んでるから良いか。
多分みんな無惨様好きだしパワハラされたりお仕置きされるのが嬉しいから仕事してないんだな。
いや猗窩座くんは真面目だし頑張って仕事してるか。
前怒られた時もメッチャキレてたし……。とても人間臭い。
猗窩座くん人間的な部分かなり残ってるし死亡フラグなのでは?
やるべきことを伝え、八つ当たりを終え、無惨様はシュールに去っていきました。
玉壺が掴んだ情報なのに二人で向かえというのは、もしかしたら無惨様なりの優しさなのでしょうか。
単独行動をしていて鬼狩りに滅殺されては困るから?
なんか玉壺がリアクション担当みたいで憎めない。
頭から手が生えてるモードなんて最初期の顔から腕はやした鬼並の愛嬌じゃん……。
情報を聞かれて「いや…それは…」と気まずそうにしているのも、
猗窩座が童磨の頭を吹き飛ばした時にビクッとしてるのも、
なんか憎めない!! 好きかもお!!!!
さてさて、鬼サイドは動き出しましたね。
玉壺が掴んだ情報とは、産屋敷一族のことでしょうか?
青い彼岸花関連のことでしょうか?
それとも鬼舞辻無惨の呪いを外している鬼の存在(珠世さんとか禰豆子)の情報?
新章はその辺りを絡めて物語が展開されていくのかな。
とりあえず来週はさすがに鬼殺隊の話でしょう。
柱集結するのかな。小芭内さん出るかなぁ。
次回もとっても気になります。
しかし猗窩座は童磨のことめっちゃ嫌ってますね。
何がそんなに嫌なんだろう。喧嘩で勝てないのかな。
目の文字が、猗窩座は左目が数字なのに対して、
童磨は右目が数字になっているんですよね。
これって後々何か理由は語られるのかな。
鬼滅の刃は細かいところまで設定を練り込んで描写されてたりするので
こういうところも見落とせません。
鬼サイドのお話も結構楽しいな……。