おはこんばんにちは!!
トンガリです!!
今週も ビッグコミックスピリッツ にて連載中の『あの月に向かって打て!』をご紹介していきたいと思います!
単行本はまだ発売しておりませんが、
「マンガモア」では週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いていくので単行本派の方はネタバレ注意です!!
また、
2020年1月現在、
『あの月に向かって打て!』作品ページから第1話を試し読みできますので、未読の方は是非!!
作品ページはこちら
https://bigcomicbros.net/comic/anotsukinimukatteute/
では早速あらすじに触れていきたいと思います!
第3話 あらすじ
出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第3球 週刊ビッグコミックスピリッツ2020年8号
今週の表紙兼進行役は 板部岡雪江ちゃん !
ちなみに作者の寒川一之先生の描く 女の子 は 物凄く可愛い ですよ。
しばらくしてキャラクターと絵柄に慣れてくると妙にハマってしまうんです。
具体的に何とは言えませんが味のある性格してるんですよ。
今回はその片鱗が少し出ていたように思えます。
本編は朝の教室からスタート。
野球部入部を決めたことを同中出身の 間宮羽琉 に話した 主人公・文月弾輝 。
野球部入るなんてアホか馬鹿だと話をしていると、教室に他クラスの 板部岡雪江ちゃん が遊びに来ました。
目的は先日弾輝からもらったチョコレートのお返しにパンを渡すこと(実家がパン屋)と、
野球部への入部届を渡すこと。
まだ野球部入部を決めているか分からない相手にテキパキと入部届を記入させようとする己を振り返り「あたし…うざい?」と青褪める雪江ちゃん。
どうやら野球部は顧問・内藤先生の悪い噂をする人が多く、新入部員の集まりが悪いらしい。
悪い噂というのは第1話で話していた 強豪野球部の監督をしていた頃に練習が厳しすぎて部員が死んでしまった 、という噂ですね。
「でも内藤先生は全然そんな人じゃ…」と言いかける雪江ちゃんの言葉を遮って弾輝がこう答えます。
「板部岡さんはウザくないし、内藤先生は悪い人と思わないし、オレ、野球部に入りますよ!」
その言葉を聞いて見るからに表情が明るくなる雪江ちゃん。
弾輝のこういうストレートなところが第3話にしてもうすでに好きです。
入部届を受け取り、ホームルームの時間になったので意気揚々と自分のクラスに戻ろうとする雪江ちゃん。
そんな雪江ちゃんにまたも弾輝が声をかけます。
「野球してる時はかっこよかったですけど、制服になると女の子らしくてかわいいですね」
なにがどうして!?!?
急に口説き始めた!!
と思いましたが弾輝はきっとこういうやつなんですよね!?
思ったことがそのまま口に出るって感じの……。
ここまでストレートだと軽薄さも感じないし嫌な感じは全くしないです……。
弾輝すごい……。
そしてめっちゃ照れて赤面してる雪江ちゃん可愛い。
その後に遅れを取り返そうとスカってしまう 間宮羽琉 を見て何となくキャラクターが掴めてきた。
この差を、弾輝は野球部 で、羽琉は部外者 だから、というズレてそうな読みで 野球部入部を決断 するのも嫌いじゃない。
寒川先生もキャラクターの印象をひっくり返す構成力を持っている方なのでこのトンチンカンな人物がどう化けていくのか楽しみです。
時間の流れは早いもので、放課後。
早くグラウンドに着いた弾輝と羽琉は野球部を待ちながら談笑。
ここで羽琉は元サッカー部だったことが判明。
野球部と合流し笠原に挨拶した二人は、笠原の野球の実力が気になった二人は雪江ちゃんに聞いてみるが……。
「笠原が野球うまいかって……」
「あはは…うまいっていうかあいつ…」
「まぁ、すぐにわかると思うよ」
「あたしが言うのもなんか変なカンジするし」
ん!?
何この反応……。
これどっちだろう。
いやどっちも何も捕手やってたしバッティングセンターでも快音を鳴らしてたしうまい側のプレイヤーですよね。
ということは、世代ナンバーワンプレイヤーとか世界クラスで別格なプレイヤーってことかな?
それともこれだけ野球に打ち込んでるけど実は選手じゃなくてマネージャー志望とか?
それ以外に何か言いあぐねるようなことってあるでしょうか……。
まぁこの辺は雪江ちゃんが言うように、すぐにわかることでしょう。
細かい伏線を入れてこられるとワクワクしてしまいますね。
今年の新入部員は今の段階で弾輝たちを入れて4人。
石巻くんと、丸山くん。
石巻くんは弾輝たちと同様に初心者で、丸山くんは経験者みたいです。
石巻くんは弾輝たちにも好意的にコミュニケーションを取ってくれています。
しかし丸山くんは弾輝たちの会話を無視し、遠くにいる笠原に向かって
「一年の半分がシロートとかヤバくね?」
「このチーム終わってんだろ」
「オレらでなんとかするしかねーべ」
と言い放ちます。
あまり好ましくない態度……一癖ありそうな人物です。
部長や先輩方も合流し、先日フェンス直撃打を放った弾輝が注目されています。
部長に親のことを聞かれた弾輝が「オレがやりたいと思ったんで決めました」と答えるやりとりがとても良い。
さりげなーく心に響きます。
が、それを面白く思わない人物が一人。
同じ新入部員で 経験者の丸山くん です。
「シロートのヒョロガリ注目してどーすんだよ」とか「入部してやったんだ、ありがたがれ」とか思っています。
あからさまに不穏な人物ですが、雪江ちゃんをチラ見してポッと頬を染めていた ので
絶対良いやつになることが確定しました。
どうやってこのキャラをここから憎めないやつに変えていくのか……興味深い。
弾輝がこっそり素振りをしていると、そこに野球部顧問の内藤先生もグラウンドに到着しました。
まずは経験者の丸山くんに声をかけ、期待してると発破をかけると、
次は初心者三人組に声をかけます。
「よくぞ決心してくれた!!」
「GRACIAS!(ありがとう)」
全員を抱き寄せ、ひとりひとりと力強い握手を交わす大歓迎ぶり。
明らかに経験者・丸山くんの時よりもテンションが高い。
何故……?
高校から野球を始めるなんて一大決心だから高校生がそれだけの覚悟を決めて入部してきてくれたことが嬉しい……とかでしょうか。
捻りはありませんが……でもそんなものかな。
その大歓迎ぶりにすっかり歓迎ムードだった新入部員たちでしたが、
なんと内藤先生の口から“入部テスト”という言葉が飛び出しました。
まさか入部テストがあるとは!!
課題は、「野球に絶対必要な能力を持っているのかどうか」。
これはあれですね。
技術的なことではなく、最後まで諦めない精神力!!とかそういうやつ。
と、見せかけて!!
初心者を見捨てずに力を合わせて助け合える協調性・チームワーク!!
こっちと見た!!
まぁたぶんどっちもハズレでしょう。
トンガリは漫画の予想は半年に一回くらいしか当たりませんので。
とにかく、まずはアップをしてから入部テストが始まります。
というところで次回へ!!
感想
良い~~カンジの導入ですねぇ~。
順調にキャラが増えてきました。
新入部員の石巻くんなんか絶対一芸持ってますよ。
ボールを扱う競技をやっていたそうですがなんでしょうかね。
バスケ、テニス、ゴルフ……。
前作では天才テニスプレイヤーがその技術を野球に活かして助っ人をしてくれたりもしましたが果たして。
波風立てそうな丸山くんも良いですね。
ピッチャーやっててクリンナップ打ってたってほんとに即戦力になれそうなスペック。
ただ寒川先生の作品だとこういうそれなりに優秀な選手は本物の天才たちの当て馬にされることが多いので気を引き締めて頑張って欲しいです。
期待してます。
雪江ちゃんは女性選手として甲子園を目指すんでしょうか。
それともマネージャー志望なのか。
笠原の野球の実力も何だか謎めいた反応をされていたので気になる。
弾輝が小学生の時にスポーツテストで県の記録を作ったというのも何の種目だったのか興味深い。
細かく気になるポイントが盛り込まれてるので好奇心がチクチク刺激されます。
ストーリーは結構王道な展開でも、キャラクターたちが一捻り二捻りされているのが寒川先生の作品の面白いところだと思うのでワクワクが止まりません。
特に今回は青年誌なのでもしかすると想像してるよりも強烈な捻り方をしてくるなんてこともあり得るかも……。
バットを見つけた弾輝が素振りしてしまうところ、良かったなぁ。
何か新しいことを初めた時のワクワク感が蘇ってきます。
少しすると壁にぶち当たるんですよね。
でも弾輝って中学三年間ずっと壁に跳ね返されていても勉強し続けてたんですよね……。
仙人とか呼ばれていたし。
人並みの挫折とかせずに黙々と練習に打ち込んでいそうでちょっと怖いですね……。
あとトンガリ個人的には、早くグラウンドに着いて野球部員を待っている時の弾輝のセリフ。
「オレ、嬉しいですよ」
「クラスで最初に仲良くなった間宮くんが一緒に入部してくれて」
このシーンも良かった。
弾輝がいれば間宮くんもどんどん変わっていきそう。
まだまだ物語は始まったばかりですが、キャラクターが増えていくと加速度的に面白くなっていくのが寒川先生の漫画です。
次回以降も盛り上がっていくと思いますのでばっちり楽しませて頂きます。
それでは次回もよろしくお願いします!
モア~。
こんばんは!
トンガリさんが勧めているのを見て、軽い気持ちで読んでみたのですが予想以上に面白かったです。
正直スポーツ漫画といえば弱虫ペダルくらいしか読んだことがありませんが、主人公は私と同じ高校生ということもあり、読みやすいです!(それに野球初心者視点で描かれているのも嬉しい)
また時間があればじっくり読んでみます!