出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第202話
週刊少年ジャンプ2020年20号
おはこんばんにちは!
トンガリです!!
満を持して炭治郎の元に駆け付けた仲間たち。
いよいよ役者は揃ったのかなと思う展開になってきたのではないでしょうか。
今回の話は鬼滅の刃の原点に戻ったかのように改めて“鬼”になるという怖さを感じられました。
思えば、仲間内の重要人物が鬼にされ正気を奪われるという展開はありませんでしたね……。
まずは今回もあらすじに触れていきましょう!
マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!
第202話 あらすじ
前回のラスト、伊之助に襲いかかっていた炭治郎。
その炭治郎を止めたのは、妹の竈門禰豆子でした。
抱き締めるように抱き止めた禰豆子でしたが、その肩には炭治郎の牙が。
そして背中には炭治郎の爪が突き立てられています。
それでも炭治郎を抱き締める力は少しも緩めていません。
「お兄ちゃん独りに全部背負わせたね」
「どうしていつもお兄ちゃんばかり苦しいめにあうのかなあ」
「どうして一生懸命生きてる優しい人達がいつもいつも踏みつけにされるのかなぁ」
「悔しいよお兄ちゃん負けないで」
「あともう少しだよ鬼になんてなっちゃだめ」
「家に帰ろう」
炭治郎負けないで!!!!
鬼になんてなっちゃやだ!!
禰豆子が「お兄ちゃんばっかり苦しいめに」と言っていますが禰豆子だって物凄く苦しいめにあってたと思うんだ……。
禰豆子も優しいなぁ……。
みんなでおうち帰ろう……。
それでもやはり無惨の遺した呪いは強く、炭治郎は鬼として暴れようと叫びだします。
禰豆子を投げつけようとしたところを“隠”に運んでもらった善逸がしがみついて止め、
禰豆子に噛み付こう(?)としたところを伊之助にはたかれ。
善逸、伊之助、“隠”の人の炭治郎への想いを炭治郎にぶつけます。
しかし、それでも炭治郎の自我を取り戻すには足りません。
無惨が使っていたような周囲に衝撃を発生させるような攻撃。
無惨と同じく体の背面から管や尻尾のようなものが生え、ますます異形の鬼の姿へと近付いてしまいます……。
この攻撃で禰豆子を除く周囲にいた者が吹き飛ばされてしまいます。
伊之助なんてもう動けなさそうなダメージを負ってしまっているような……腕が……。
善逸にとどめを刺そうかという攻撃は間一髪で水柱・冨岡義勇さんによって防がれます。
でも義勇さんも手とかめっちゃ震えててもう剣を握ってるだけでもギリギリに思えるような様子。
それに何と言っても今の炭治郎には弱点が無い。
日光も赫い日輪刀も効かず、殺す方法が無いという状況。
この鬼殺隊側だけがどんどん消耗してしまう、当初の鬼との戦いを思い出させるような展開。
ジリ貧です。
消耗することの無い炭治郎は、さらに新たな攻撃を繰り出そうと動きます。
今度は無惨が使ったこともないような攻撃!
姿形も変わり果て、自我を失った状態で放つその技はちょうど九尾に飲まれたナルトが放つ尾獣玉を思い起こさせます。
いかにも殺傷能力が高そうなこの攻撃。
それをなんと、禰豆子は素手で抑え込もうと試みます。
当然禰豆子の腕はボロボロに……。
こうなることは分かっていても、兄に誰も殺して欲しくないという想いで行動する禰豆子の強さは筆舌に尽くし難いです……。
でも禰豆子の行動のお陰か、先程の高エネルギー球体攻撃は禰豆子以外の誰も傷つけることはありませんでした。
しかし、もし攻撃に無惨級の威力があったのなら、禰豆子の腕は原型を留めていたのだろうか……。
これまでの柱をも退けてきた無惨の攻撃を思い返すと、禰豆子の妨害があろうと周囲の人間に攻撃は届いていたのではないか、と思いました。
目の前にいる禰豆子を喰わない炭治郎に違和感を覚える義勇さん。
思考を巡らせる義勇さんは「抗ってるのか炭治郎お前も」と弟弟子の戦いを感じ取ります。
柱として誰よりも鬼と戦ってきた経験値があり、弟弟子への信頼があったからこそ気付くことが出来るその違和感。
義勇さんの思考力と判断力が本当に頼もしいし、嬉しい。
炭治郎の自我を取り戻すという僅かばかりの光明が見えましたが、
それは奇跡のようなもの。
鬼となったものはその飢餓感から肉親に手をかけ親友に手をかけ……正気ではいられません。
ただ、鬼滅の刃読者はその例外を知っていますよね!
鬼となった後の強烈な飢餓感に抗い、身を挺して兄を守ろうとした鬼の姿を!!
無惨が、炭治郎なら竈門禰豆子のように日光を克服できる、と信じたように、
トンガリは炭治郎なら禰豆子のように鬼の性質に抗って人を傷つけないで耐えられると信じます!!
もう日光を克服するという本来なら奇跡みたいな芸当は成し遂げているんだから炭治郎なら大丈夫だ!!
炭治郎頑張れーーーーーーー!!!!
(この辺で炭治郎ならいけると確信するトンガリ)
(トンガリは炭治郎を信じる)
文字通り影から見守っていた愈史郎の無惨評もシンプルに好きです。
「無惨め…! 死んで尚これ程他人に不快感を味わわせるとは」
無惨レビュアーの第一人者か?
不快の王・鬼舞辻無惨。
「日の光のせいで向こうに行けない…!!」
「太陽の下では血鬼術すら塵と消える」
「俺にはもう何もできることがない」
愈史郎の発言から、少なくとも無惨による鬼の悲劇を完全に何とかするまでは死ぬ気はなさそうなことが読み取れてホッとしています。
ずっと鬼殺隊の医者兼アドバイザーとして生きていておくれよ。
そんな愈史郎の横をある人物がフラフラと横切ります。
カナヲです!
カナヲは胸ポケットにあるものを仕舞っていました。
それは蟲柱・胡蝶しのぶさんが用意していた薬。
禰豆子に使う薬が足りなければと用意してくれていた、
鬼を人間に戻す薬 です。
鬼になってすぐの炭治郎なら、片目でも攻撃を掻い潜れるはず。
ただし、使えば失明することになるという
花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼 を使えば。
一度彼岸朱眼を使っても片目だけの失明で済んだのは、この時この場所の為だったと覚悟を決めたカナヲちゃんはここで再び終ノ型を発動します。
自身のダメージは顧みずに突っ込んだカナヲちゃん。
薬を炭治郎に深く深く打ち込むことに成功します。
だけどこの出血の感じはもしかしてかなりの深手を負ってしまったのでは……。
「禰豆子ちゃん泣かせたらだめだよ…」というセリフを見て、カナヲが死んだって炭治郎も禰豆子も泣くんだよと思わずにはいられませんでした……。
みんなすぐ自分のことは棚に上げて人を助けるんだ……鬼滅の刃は……。
しかししかし、命を懸けたカナヲの行動は、これまでになかった変化を炭治郎に与えました!
間違いなく効いてます!!
一コマだけ描写された本当の炭治郎の姿が痛ましい……。
果たして薬の効果は?
炭治郎の変化が気になるところで次回へ!
感想
2020年20号のジャンプで鬼滅の刃第202話。
2と0だらけ。
炭治郎の鬼化は次回にはなんとかなるのではないでしょうか。
(全力で油断していくスタイル)
しのぶさん製の薬も打ち込めたし、誰よりも優しい炭治郎ならきっと耐えられる!!
それに誰よりも優しかった炭治郎はずっと色んな人を助け、救い、愛していました。
この戦場にいる隊士たちや、無惨に喰われてしまった隊士、殺された隊士も、
みんな炭治郎のことを救いたいと願うと思います。
みんなの想いの力、絆の力で炭治郎は自我を取り戻すと信じています!!!!
ひゃふー!
無惨の目論見をダメにしてやったぜー!
あとはカナヲちゃんの傷が深くなければ……眼も少しでも見えていて欲しいと願うばかり……。
今なら愈史郎のところに運んで治療して貰えば重傷者もなんとか出来そうに思うのですがどうなんでしょうか。
ここにきて禰豆子、カナヲちゃん、愈史郎と登場し、現状がハッキリしましたね。
禰豆子は血鬼術は全く使えなくなってそう。
カナヲちゃんは今回の行動で伊之助レベルに動けなくなってしまっただろうし、
愈史郎は日中は日影から動くことはできず血鬼術含め今は自力では何もできないことが分かりました。
今度こそ炭治郎が復活して決着……かな……。
人間に戻れるよね……?
今回も薬によって道が開かれました。
薬の万能さが凄い。
それにしてもカナヲちゃんはよくここまで薬を温存していましたね。
無惨戦終盤に、柱にこの薬を託したりなんかしていたら最後の切り札無しになってしまうところでした。
結果オーライです。
あと個人的に、
「あの人は……凄い方です尊敬します」
このしのぶさんが珠世さんを“人”と呼んでいるところがグッときました。
共同研究を持ち掛けられた時は複雑な感情を押し殺せずにいたのに……。
志を同じくする者として一度肩を並べれば純粋にその凄さを認められる。
それでこそ一流という感じがします。
しのぶさんも仇や復讐というフィルター無しに、何かに打ち込んでいるところが見たかったです。
キメツ学園がある。
義勇さんがカナヲをしのぶさんの継子としてちゃんと認識していたのも良かった。
そりゃまぁ蝶屋敷で顔を合わせることもあるだろうけども。
数多くいるけど入れ替わりも激しい隊士のことを覚えているのって精神的にしんどそう。
義勇さんと強力して無傷で薬を打ち込むことはできなかったのか……。
炭治郎がカナヲちゃんに深手を負わせていたらやだなぁ……。
禰豆子の「カナヲちゃん」呼びも良かった。
何だろう。
鬼滅の刃のキャラクター同士の絡み?掛け合い?が好きなのだろうか。
もっと平和な場面で存分に見せて欲しい。
みんなが仲良くしているところが見たい。
とにかく幸せで平和な世界が見たい。
炭治郎の背中から生えたギザギザのものが真っ黒なのは刀が黒くなったのと同じく炭治郎は鬼としての武器も黒色なのか。
無惨よりも格好良いと思いました。
めっちゃ長い骨の尻尾みたいなのも怪獣みたいで好き。
羽みたいに背中から突き出てる部分もこれから鬼化が進んでいたら羽みたいになってたのかなと思うと完全体鬼化炭治郎のビジュアルもちょっと見てみたい。
次回には人間に戻っていると思うのでパーフェクトガイドブック辺りででも期待します。
前回までは話をどう持っていくのか未知過ぎてハラハラしていましたが、
今回で炭治郎は人間に戻れるだろうと滅茶苦茶能天気に信じられました。
ジャンプ21号発売延期もまるで問題なく乗り越えられそうです。
これが前々回の展開で発売延期とかだったらどうしてもどこかしょんぼりしていたろうな……。
次回のジャンプの発売は 4月27日(月)!
「週刊少年ジャンプ21・22合併号」と号数を変更したうえで、発売です!
まだしばらくは外出自粛や三密の回避は続いているかと思いますので、室内でできるトレーニングや読書、他にも何か新しく始められるものを試すチャンスだと思って前向きに捉えていければと考えています!
次回まで少し間が空いてしまいましたが何かしたいなぁ。
どうしようかなぁ。
とりあえず炭治郎が無惨に押し付けられたものに打ち勝てるよう、毎日祈願します。
炭治郎頑張れーーーー!!!!
それでは次回もよろしくお願いします!
キメツーーーー!!!!
(この無茶な締めの挨拶も使って下さる方が増えてきて……トンガリ感無量……)
「鬼滅の刃」各話まとめはこちら
https://manga-more.com/archives/2602
トンガリさんこんにちは。
今回は(私的に)希望がある回だなと思いました。
ひとりひとりのセリフが本当にそのキャラに合っていて全部のコマがとても大切な回でした。
200話の衝撃から立ち直れず201話では炭治郎を少しセクシーに感じてしまい、おい鬼だぞ?大丈夫か?自分てなりましたねw
珠世さんの回想で私はあの人が強調されていたのがなぜ?だったのですがトンガリさんの記事で分かりました。私はとっくに人だと思ってしまっててまったく気づかなくてこの記事でグッと来ました。帰ったら読み直さなければ!
そうですよね、鬼滅は自分を顧みず人のことばかりですよね・・・
今のこのご時世みんなに読んでもらいたい慈しい漫画ですね。
トンガリさんもいつも元気になる考察をありがとう!
キメツーーー