鬼滅の刃 第119話「よみがえる」感想・考察


 

想いを託してつないだ命に――。

前回のラストに兄・有一郎からの「無一郎の無は無限の無なんだ」という言葉を思い出した無一郎くん。
今週は有一郎兄さんの独白の続きからスタートです。

 

「どれだけ善良に生きていたって神様も仏様も結局守ってはくださらないから」

両親の死に方を見ているとそう考えてしまいますよね……。

「人に優しくできるのもやっぱり選ばれた人だけなんだよな」

 

そして場面は玉壺と鋼鐵塚はがねづかさん。
玉壺がちっちゃなおててを握りながら悔しそうに震えています。

 

 

それもそのはず、鋼鐵塚さんはどれだけ傷付けられても研ぐことを止めなかったからです!
さらっと片目が潰されてしまって辛い……。
戦場に出ない刀鍛冶だというのにやたらと伊達男になってしまいました……。

しかし凄い集中力です!
今まではキャラクターがキャラクターだし色物感を拭いきれませんでしたが、今回の活躍でかっこいいキャラの筆頭になったと言っても過言ではありません!
自分の本分を貫き、全うするキャラクターはかなり好きです。

 

そんな鋼鐵塚さんを前に、「アイツを殺すと言えば…」と鉄穴森かなもりさん人質作戦を企てる玉壺。
そんなことされても刀研ぐの止めませんよ……。止めたらどうせ殺されるでしょうに……。
玉壺は自分が外見からしてぶっ飛んでて上弦だってモロバレなことに気付いてないのか……?

 

しかしその(おバカな)作戦が実行される前に、水獄鉢を抜けた無一郎くんが!
奇襲は掠るだけに留まりましたが、鋼鐵塚さんと鉄穴森さんの窮地を救いました。

 

 

水獄鉢を抜けられたことにも気付かず、死ぬと思ってたから意識も遣っていなかった……。
逆に言えばそれだけ集中していたということだ!よし!

ってなんでこいつ無惨様に殺されないの!?
過程はともかくしっかりと結果を出すタイプなのでしょうか!?

 

ここで玉壺は無一郎くんの顔に浮かぶ痣に気が付くのですが、上弦の壱・黒死牟の痣については完全にスルーなのは何故なのでしょうか。
「無惨様からいただいた情報ではあの耳飾りの子供も似たような痣が」って考えてますけど、あなたの上司に当たる黒死牟さんにも似たような痣があるじゃないですか。
鬼特有の模様か何かだと思ってらっしゃる……?

芸術家気取りの癖にそういうデザイン的な部分に気付けないってどうなんですか?
ん?玉壺さん?

無一郎くんは毒で麻痺しているにも関わらず先程よりも早く動いているようです。
やはり痣が出ると強くなるというか、多少なりともブーストがかかるものなのでしょうか。
超サイヤ人みたいにリスクがないものであればいいのですが……。

 

 

蛸壺地獄!
咄嗟に斬ろうとした無一郎くんの刀をその弾力で折り、勢いのままに無一郎くんと鉄穴森さんを捕え、アバラ屋を破壊しました!

 

 

その勢いで外に放り出された鋼鐵塚さんでしたが、何事も無かったかのように研磨へと戻りました。

その姿にさすがの玉壺も「馬鹿か?真面ではない…」と引き気味。貴様にだけは言われたくない……。まずはその顔面の造形を何とかするんだ……。

 

おかしな刀鍛冶は放っておき、柱である無一郎くんを始末することにした玉壺。

 

 

先程は手を抜き過ぎた、今度は確実に潰して吸収すると、蛸足で締め上げています。
しかし無一郎くんは汗一つかいておらず余裕綽々といった様子。
(鉄穴森さんは相当堪えている様子)

 

 

次の瞬間には先程斬れなかった蛸足をぶつ切りにします!
その手には新しい刀が!!

 

 

 

「俺のために」

「刀を作ってくれて」

「ありがとう 鉄穴森さん・・・・・

 

とうとう霞柱・時透無一郎のための刀が彼の手に渡りました!
これまで「鉄穴森という人」「鉄穴森」と無愛想な呼び方しかしてこなかった無一郎くんが、兄を亡くす前の記憶が甦ったために「鉄穴森さん」と……。

無一郎くんの黒基調のシルエットに美しく浮かび上がる白い日輪刀、冷たさを感じさせるような霞の呼吸音と漂う余韻、そして甦った無限の力を表す痣と輝きを取り戻した瞳が映える、完璧な1ページ!!
100点満点です!!!!

冗談抜きでこれほど美しいコマは中々見られるものではありませんよ!(ね!?)
小説と漫画の一番の違いはこれですね!
アニメや映画と漫画の違いもこれです!
小説は情景をイメージするしかなく、アニメや映画はワンシーンをずっと見ることはできません。
これぞまさに漫画ならではの芸術!!

素晴らしい!!
100点満点です!!!!

 

もちろん小説・アニメ・映画が漫画に劣るということではありませんからね?
小説には言葉の美しさや無限にイメージを膨らますことができる余地がありますし、アニメや映画は音による表現や止めることのできない時の流れを組み込める作品だと思っていますので。
それぞれの良さがあるのに決して勝ち負けで比較できるものではありません。
芸術に勝ち負けを持ち出すなんてことはまさしく「野暮」というものです。(うにょうにょ)

 

閑話休題。

無一郎くんの言葉にホロリとしながら「あなたの最初の刀鍛冶の書きつけ通りに作っただけ」と語る鉄穴森さん。

鉄井戸てついどさんという方が無一郎くんの最初の刀鍛冶だったそうです。
残念ながらすでに心臓の病気で身罷られたそうですが……。

手にした刀がしっくりくると感じている無一郎くんを見て、書きつけ通りとは言え前任者の打った刀とほぼ同じ(少なくとも持ち主は違和感がない)刀を打ち出せる鉄穴森さんの刀鍛冶としての実力が窺えますね。

無一郎くんはその感覚を通して鉄井戸さんの事を思い出します。

 

 

「誰がわかってくれようか」

「どれだけりと余裕がないか」

「物を覚えていられんことの不安がどれだけか」

「そして血反吐を吐くような努力を」

「誰がわかってくれようか」

「儂はお前さんが使った刀を見ると涙が出てくる」

 

鉄井戸さん凄く素敵な刀鍛冶……。
無一郎くんは多少無理をしてでもがむしゃらに修行をするタイプみたいですね。
刀を握って二月ふたつきで柱になったという逸話を持つ天才キャラですが、才能だけではなく柱になるまでにそれ相応の努力もあったという裏付けを取ることができて嬉しいです。
記憶を失っていても「兄の分まで強くなる、誰かを守るために強くなる」という感じの強い意志が無意識の内に強さを追い求めさせていたのでしょうか。

とりあえず鋼鐵塚さんは鉄井戸さんの刀鍛冶としての姿勢を少し取り入れてみてはどうだろうか。

 

 

玉壺の攻撃が迫る中で、自分のことを気遣っていた鉄井戸さんに心の中で謝りながら刀を握る手に力を込めます。

 

「鉄井戸さん ごめん 心配かけたなあ」

「だけど俺は」

「もう 大丈夫だよ」

 

 

霞の呼吸 伍ノ型 霞雲かうんの海

 

襲い来る蛸足を細切れにする霞雲の海!
これまた何とも美しい技です!
無一郎くんの戦闘描写は美しさが際立っていますね!!

煉獄の兄貴の力強さを感じさせる炎の呼吸も、天元さんのド派手な音の呼吸もかっこよかったですけど、霞の呼吸の儚げな美しさを感じさせる描写が凄く好みです。
霧や霞のように見えるエフェクトの表現がすごく綺麗……。
吾峠先生はこういうイラストがすごく上手ですよね……。

 

蛸足を切り裂く勢いのままに玉壺の頸も狙いますが、壺の高速移動で躱されてしまいました。

と思いきや。

 

 

「随分感覚が鈍いみたいだね 何百年も生きてるからだよ」

「次は斬るから」
「お前のくだらない壺遊びにいつまでも付き合ってられないし」

 

「……舐めるなよ小僧」

 

強者のやりとり!
鬼が相手なら無一郎くんの毒舌も健在!
これはいよいよ玉壺も本気になりそうです!!

マジモードの玉壺をちょっとかっこいいと思ってしまったのはここだけの話で……!

激アツな展開にワクワクが止まらねぇぞおい!!


霞柱・時透無一郎くん完全覚醒!!
なんだかこのまま上弦の伍・玉壺を撃破してしまいそうな勢いです!!

まぁまぁそうは言っても、玉壺も上弦。
このまま終わらないのが鬼滅の刃です。それもまたよし。

 

無一郎くんの呼吸はやっぱり霞の呼吸のままで行くのでしょうか?
個人的には、凄かったのは日の呼吸じゃなくて使い手が至高の領域に踏み入っているかどうか、という展開になってほしいです。

至高の領域に踏み入ったものには痣が出る、とか。

というのも、無一郎くんの痣の形を見ていて「日の呼吸だけが最強にして最高」ではない可能性が出てきたのではないかと思いました。
ふわふわした雲っぽい痣。
無一郎くんにとっては霞の呼吸を極めることこそが、日の呼吸の剣士が言う「辿り着く場所」に到達できる道だったのではないかと。

日輪刀の色変わりもそれを見極めるための指標っぽい感じがしますし……。

何かしらの道を極める才能があり、尚且その才能に合った正しい努力を続け、辿り着いた者に「痣」が現れる。
っていうパターンを管理人は予想というか希望しておきます。

煉獄さんもあのまま研鑽を続けていれば痣が出たんだ……。

この辺はこの後の無一郎くん対玉壺戦で分かるでしょう。
今回ラストで与えた頸への斬撃を玉壺が「再生し辛い!」とか言ってくれれば霞の呼吸でも日の呼吸と同等に戦える根拠になりそうなものですが……。

 

鉄井戸さんが気にかけていた理解者の存在。
記憶を失う前には兄がいたんですね。
その記憶が炭治郎と出会ったことでよみがえったというのは良いですねぇ。
さらにこれからはずっとそばに炭治郎がいます。
もう無一郎くんは大丈夫だと思えます。
鬼滅の場合はだからこそ怖いんですけど……。

 

さていよいよ無一郎くんパートも佳境に入ってきたかと思います!
次回も無一郎くんか!?
このまま玉壺戦決着までいくか?!

それとも炭治郎たちや甘露寺蜜璃さんのスポットがあたる!?

もうどこを切り取ってもクライマックス間近になってきているのでワクワクが留まることを知りません!!

連日猛暑日が続いていますが、この熱さをはずみにして鬼滅の刃がより一層盛り上がることを願ってます!
ただ何と言っても健康第一なので熱さ対策は怠らないようにしましょう……。
熱さをなんとかする呼吸……。

2件のコメント

  1. 炭治郎と真逆の白い刀ってアツい。
    無残様にギリギリ殺されない玉壺は、なんやかんやで鍛冶屋の里見つけてるし実績ちゃんと残してるからギリギリ殺されないんですかね・・・。
    今のところ血鬼術もかなり見せてるし本気モードになっても堕姫と妓夫太郎より強くなさそうだけどどうなるんでしょうね。

    1. >ばんぶーさん
      コメントありがとうございます!
      黒と白の対比良いですよね…好みど真ん中です…。
      確かに刀鍛冶の里見つけたの玉壺ですもんね!ネタ感強くて忘れてましたけどアレで意外と有能説が濃厚に…。
      となると血鬼術にも、もう一段階くらい深みがあるかもしれませんね。今の所、壺から面白可笑しいヘンテコ生き物を生み出してるだけなので。
      あ、本体が何にもしてないので本体が巨大化したりとかですかね。(玉壺に関しての予想は適当)

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