出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第197話
週刊少年ジャンプ2020年15号
おはこんばんにちは!
トンガリです!!
今回も珠世さんは美しい……きっとこれから先も美しいぞ。
という感じで始まった197話、『執念』!
まさしく執念という言葉に相応しい始まりでゾクゾクしました……。
197話は扉絵もなく物語が始まり、いよいよ状況に余裕が無く、これまで以上に密度が濃くなってきていることを感じます。
勢いは鬼殺隊……しかししぶとさはどちらも負けず劣らず、という予想が難しい展開。
早速あらすじに触れていきたいと思います!
マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!
第197話 あらすじ
「お前を殺す為にお前より強くなる必要はない」
「お前を弱くすればいいだけの話」
「お前が生きる為に手段を選ばないように」
「私も…私たちもお前を殺す為に手段を選ばない」
無惨に迫り来る死――。
珠世さんの囁きが恐ろしく響きます!
珠世さん妖艶で美しい~!
無惨の頭部を抱きながら顔に爪を立てている描写が妖しくも美しくて何とも言えない雰囲気にたじたじしてしまいます!
そして「私たちも」というセリフ。
これはまだ腹の底に策を隠し持った存在がいるという伏線……?
まぁこれまでの鬼殺隊の頑張りだけでも十二分に手段を選んではいないと思いますが……。
まだなにか仕込みがあるのかもと少々興奮状態です。
珠世さんからの怨み節を聞きながら、無惨は鬼殺隊との戦いを振り返ります。
本来なら縁壱さんに劣る赫刀での斬撃では無惨にはダメージになるはずはなく、
再生修復の疲労が蓄積することもなかった。
しかしそれら全ての無駄になるはずだった攻撃を、極めて有効な攻撃に変えた四種の薬。
ここまでの善戦の大部分は、珠世さんが無惨の予想を越える程に短期間で、予想を上回る効果の薬を作り出した功績によるものだと言っても過言ではないでしょう。
無惨曰く、今回珠世さんが使った薬は童磨に使ったものとは異なる薬だそうです。
無惨が初めて喰らうものとのこと。
ここまで完璧に温存しておいた本当に奥のそのまた奥の手、究極の仕込みですね。
無惨を持ってしても分析・分解に時を用する。
思えば人間返りの薬を分解するだけでも肉の繭となりながら結構な時間をかけて分解してましたよね。
戦闘をしながらそれと同等なくらい厄介な薬を分解しきるのは夜明けまでには難しいのかも。
これは光明が見えてきたのでは……!?
そして一頻り考えを巡らせた無惨はピタリと動きを止めます。
唐突に動きが止まった無惨を見て「珠世さんの薬だきっとそうだ」と考える炭治郎。
勝機を見出し攻めに転じようとしたその瞬間――。
無惨の体から生じる大規模な衝撃波!
炭治郎と蛇柱・伊黒小芭内さん、そして鏑丸さんまでもがその衝撃波に貫かれてしまいます!
無惨の体には胴体を袈裟斬りにしたような大きな口が現出していました。
エグい……なかなかに悍ましい体です……。
しかしここにきて新たな攻撃を仕掛けてくるこのしぶとさは流石と言わざるを得ません……。
この攻撃による身体の欠損は見られません。
しかし、体の痙攣が止まらず、息も出来ず、まともに思考をすることすら難しいダメージ。
体も切り傷や打撲でぼろぼろ、無惨の毒による侵食も受けている状況で、さらにコレ。
痛々しくて悲痛な気持ちになります。
動けないから大ピンチですし。
更には、お館様にまで衝撃が伝わっている という非常事態。
おそらく鴉を通して衝撃が伝わった?ような感じだとは思いますが、
元炎柱の煉獄槇寿郎は「まさか居場所を気取られるようなことはあるまいな」と最悪の事態も想定します。
ここにきて 産屋敷邸が戦場になる可能性 も出てきました……。
鬼滅の刃は至るところに僅かな可能性と伏線を散りばめてくるから気の休まるところがありません。
鴉を通して衝撃が伝わった。
鴉が伝えていたのは視覚。
ということは、先程の衝撃波は物理的なダメージを与える衝撃ではなく、五感を過剰なまでに刺激するような攻撃、とかなのでしょうか。
スタングレネードみたいに行動不能にする技的な。
詳しく知りませんけれども。
それとも無惨の鬼としての術が、同じく鬼である愈史郎の血鬼術のリンクに干渉してしまい衝撃も伝えてしまったのか。
愈史郎の血鬼術と干渉していたとしたら無惨ならその送信先を把握してしまってもおかしくなさそう……。
そして夜明けまでの時間が更新されます。
夜明けまで残り、二十五分。
場面は戦場へと戻ります。
炭治郎たちに止めを刺そうともせずに歩いて逃げている鬼舞辻無惨。
もはやダッシュも出来ない状態なのでしょう。
いわゆる滅茶苦茶疲れててシャワーも浴びずにとにかく横になりたいくらいの。
紛れもなく追い詰められています。
無防備に歩く無惨に斬り掛かる一人の剣士が現れます。
伊之助です!!
これは励まされる……。
よくぞ無事で……。
現れた伊之助に、無惨はすぐに先ほど使用した衝撃波を放とうと試みます。
が、不発……!!
「術が出せない 疲労か……」と相当に弱っています。
先程のは術だったみたいですが、もう無惨が変幻自在過ぎて術って何なのかよく分かりません。
脳とか心臓とか増やしてるせいで「血鬼術といっても何か体内で衝撃を発生させただけでしょ」みたいに考えてしまいます。
何というか、半天狗や玉壺の時のようにタネを見破りたいみたいな感じが……。
と思いましたが、思えば玉壺の壺ワープも特に解説はありませんでしたね。
玉壺はもしかして上弦の鬼の中でも結構上位の不遇な鬼?
無惨のはなんだろう、“ドン”という衝撃音や“ズン”という響きを考えると音や振動かなと感じましたが。
超巨大な声帯のような振動体を作り出して思いっきり大きな音を出す技とか?
(文字だと全く強そうじゃない……これはないな……)
足を失った岩柱・悲鳴嶼行冥さんと、腕を失った水柱・冨岡義勇さん。
二人は炭治郎の同期たちを庇ったことでそれぞれの肉体を失ってしまったことが発覚しました。
この状況でも後輩を守る柱の鑑……。
ほんとのほんとに「柱ならば後輩の盾となるのは当然だ」ですね。(兄貴ィ!)
カナヲちゃんが無事だったのも庇われたからというのが最有力でしょうか。
そして辺り一帯に打ち捨てられた仲間たちの死体。
失ったら戻ることの無いものを「全部返せ」と言う伊之助。
「それができないなら」
「百万回死んで償え!!」
あの伊之助が!!
「死んだ生き物は土に還るだけなんだよ!」みたいに言い放っていた伊之助が!!
涙ながらに啖呵を切る伊之助の姿に、今の状況がどれだけ悲惨な状況なのか再確認しました……。
童磨の時も思いましたが、伊之助って意外と響くこと言ってくれるなぁ……。
ありがとう……ありがとう伊之助……。
攻撃を仕掛ける無惨と応戦する伊之助。
どれだけ弱っていると言っても、そこはやはり無惨。
攻撃方法を変えつつ伊之助を攻め立てます。
腕振り攻撃が当たらないと見るや、地中を通して口の集合体のように変形させた腕を足元から生やす攻撃で伊之助を捕らえました。
思いっきり噛みつかれる伊之助は、ダメージは大きそうですが、これまでのように即死級のダメージではなさそう。
伊之助のピンチに今度は善逸が登場。
なんとか危機を脱することができました。
「炭治郎 生きることだけを考えろ」
「聞こえるかお前は死なない 絶対死なない」
「禰豆子ちゃんと帰るんだ 人間に戻った禰豆子ちゃんと」
「生まれ育った家に帰るんだ」
「家族みんな待ってる 二人が帰ってくるのを」
善逸が、伊之助を救出し、痙攣が止まらず動くことのできない炭治郎にも励ましの言葉をかけます。
あの善逸が!!!
寝てないのに!!!!
ほんとに強くなって戦えるようになって感動です……。
炭治郎への激励も滅茶苦茶刺さります。
無性に帰りたいたくなりました。
無惨を倒したら記憶が消えてもいいからみんなが生きてる鬼による悲劇が全て消えた世界線に変わって何事も無かったように平和で幸せな世界になって欲しい……。
二人がかりでも庇い合って何とか死なずに戦えている……というか押されている状況。
加勢したい炭治郎は「血鬼術で神経系を狂わされているなら日輪刀が有効なんじゃないか」と推理します。
そして刀を赫く染めると。太い血管や急所を避け、自身の肉体に突き刺します。
赫刀だから肉が焼けているのか……血鬼術や無惨の血が焼けているのか……。
魘夢との戦いでも夢の中で首を斬るという方法で夢から脱出していました。
とにかく可能性があればなんでも試す炭治郎は凄い……戦いの機転がきく……。
善逸・伊之助の二人を追いつめた無惨は、数分戦っただけで「腕が上がらない」くらい疲れ果てています。
ダメージを負い、倒れていた善逸と伊之助も気力で立ち上がります。
何度も立ち上がる鬼殺隊の剣士たちに毒を吐く無惨。
「害虫共」
「潰しても潰しても死なない」
「湧いて湧いて 何度でも立ち上がる」
「夜明けまで 私の息の根を止める瞬間まで」
止まらない、使命を果たすまで……!
悲鳴嶼さんと義勇さんが無惨の元に向かっています!!
サブタイトルの “執念” は珠世さんだけのものじゃない……!!
無惨の疲労もダメージもかなりのものだと思います!
上手くみんなが合流して連携することができれば……!!!!
何とかこのまま上手く行って欲しい!
一秒たりとも目が話せない限り限りの状況のまま次回へ!!
感想
今回もみんなぼろっぼろになりながら戦ってますね~~~~。
鬼滅の刃はダメージが痛々しいんだ……。
骨折れたり目が潰されたり腕や足がなくなったり……。
無惨も本当にしぶといです。
まだ新しい術を出してくるとは。
大きな口から放たれる衝撃波。
あの衝撃を炭治郎よりも近そうな位置でもろに喰らった伊黒さんと鏑丸さんは大丈夫なの……?
肉体が爆散するような攻撃じゃなさそうだけど痙攣してるのが痛々しくて見てられないんです……。
衝撃波の余波が愈史郎の血鬼術を通して戦場を見ていた輝利哉様たちにまで及んでしまいました!
ついに産屋敷邸が戦場になる可能性まで!
でも無惨が産屋敷邸まで移動するということは流石にもう無いだろうと考えてます。
しかしもしかすると無惨が緊急避難用に控えさせていた下弦相当の強さの鬼とかがいるかもしれないので油断はしません。
天元さんや槇寿郎さんがいるとは言え……。
今のギリギリの状況なら指示を出したりサポートをすることができなくなってしまうだけでも影響はありそう。
そういえば天元さんといえば。
天元さん左腕生えた!?!?
もしやすでに鬼と通じていて再生を!?
なんて冗談ですが、吾峠先生もギリギリの戦いをしているということがよく分かります……。
休載がないことは滅茶苦茶ありがたいですが、一度最後までの助走をつけるために休載を取ることはほんの少しも悪いことだとは思いません。
トンガリはとにかく吾峠先生が体調を崩されないことを心の底から願っています。
あと、夜明けまでの時間がトントン拍子に進んでいくのが何か怖いんですよね。
残りの時間も決して短いとは思いませんが、間違いなくもう少しです。
これまでの長い戦いを思うと、イケそうな気がしてなりません。
だからこそ逆に、夜明けまでの足止めは成功するも、無惨に太陽の克服を許してしまうのではないかと不安になってしまいます。
でも流石に禰豆子を吸収するためにこれだけ動いておいて、自力で太陽克服!という展開はないだろうし……。
かといってそう簡単に禰豆子を吸収して太陽克服、という展開に持っていくとも……。
やっぱりこのまま悪鬼滅殺……?
今回は久々に同期の仲間たちが炭治郎のために戦う姿が見られて嬉しかった~!
分かってはいたけど二人とも頼もしくて!
伊之助が死んだ人のことを悼むのも凄く良い意味で変わったんだなぁ~と感慨深いです。
善逸が寝ずに戦ってるのもね。
最近涙腺が緩いと言うか、鬼滅に弱くなっていると言うか……。
簡単にこみ上げてしまいますね……。
とにかくもうこれだけ頑張ってるみんなには幸せになって欲しいんですよ。
ここから大逆転でみんな幸せになる展開を予想しようとして死者の数に絶望する毎日です。
炭十郎さんなんてキメツ学園でも(多分)亡くなってるんだもん。
心から幸せな世界所望。
悲鳴嶼さんと義勇さん、戦えるのかなぁ……。
失くした箇所が深刻で……。
次回は風柱・不死川実弥さんや恋柱・甘露寺蜜璃さんも復活してきて欲しい。
そしてピンチな状況に陥ってるかもしれない伊黒さんを助けてください……。
滅茶苦茶過酷で満身創痍な状況ですが、戦況は鬼殺隊が押していると思います。
この順調に追い詰めているのに全然気が休まらない感じ……鬼滅の刃ですね……。
冒頭で珠世さんが口にした「私たち」という言葉。
もしかしたらまだ珠世さんが柱たちや愈史郎に授けている策や仕込みがあるのではないかとワクワクしています。
今の生き生きとした珠世さん、好きです。(美しい)
さぁ今回も鬼殺隊は命を振り絞って戦い抜いていました!
次回はどうなることでしょう!!
もう無惨パート来ないで、これまで無惨が吐き捨てていた他人への理不尽な不平不満や、
散々見下していた上弦の鬼たちの喰らったダメージが全部無惨に跳ね返ってくる流れになっていってもおかしくないかもしれません!!
童磨がやった『毒で致命的なダメージ』は現在進行形でやっているので、猗窩座がやられた『闘気を消した炭治郎による日の呼吸』の連撃とかいいんじゃないでしょうか。
今回産屋敷邸が注目されたので、黒死牟がやった『子孫による決定打』も可能性があるかもしれません。
無惨のド派手な散り様を考えるのも一興ですね。
ではでは、今回はこの辺で!
食事に睡眠、手洗いを徹底して次回も元気な姿でお会いしましょう!
次回も鬼滅ですよ!!
キメツーーーー!!!!
「鬼滅の刃」各話まとめはこちら
https://manga-more.com/archives/2602
奥の手の血鬼術がでたことで無惨のターンはこれまでになるかも?ですが
倒すまでの流れにあっさり感が出ないよう
無惨が腹いせに産屋敷邸に鬼を送るも元炎柱と元音柱に撃退される数話を挟みそうですね。
あと禰豆子がどう絡むかですね。
人間に戻ると身体能力や血鬼術がどうなるかぼかされているので何かありそうですが。
(実は禰豆子も神楽を憶えていて
(もしくは眠っている間に遺伝子の記憶を見てラーニングしてたとか)
鬼の身体能力か血鬼術の一部が残った禰豆子と
兄妹二人で最後の型を完成させる展開も熱いかもです)
ともかく前お館様が確信を持って送り出した禰豆子が合流間近ということで
もう悪あがきは無しで柱たちのターンからの完全成敗の気持ち良い流れが読みたいですね!