『あの月に向かって打て!』第34球感想 栄邦バッテリーとの10球勝負決着!弾輝の野球人生の行方は!?

『あの月に向かって打て!』第34球感想 栄邦バッテリーとの10球勝負決着!弾輝の野球人生の行方は!?

おはこんばんにちは!!

トンガリです!

グッと寒くなってきましたねー!
流石に年末気分になってきました。
まだクリスマスにもなっていないというのに。

この時期はいつも憂鬱です。
何故なら週刊誌の合併号ラッシュだから。

世間が華やかな雰囲気や長期休みへの期待感でキラキラしている中、浮かない表情の漫画人間。
それがトンガリ。

という訳であらすじ感想いってみましょーー!!!!

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「マンガモア」では週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いていくので単行本派の方はネタバレ注意です!!

また感想・考察は個人的な解釈に基づいたものとなっておりますので原作者様の想定している解釈と異なる場合がございます。
その点をご理解、ご容赦頂ければ幸いです。

第34話 あらすじ


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

前回!
狙い通り低めに決めたフォークを特大のファールにされた桂くん!

涼しい顔をしていますが、流石に少しイラっとしています!

栄邦のカリスマ・朝比奈さんはフォークを打ったことも評価していますが、
それ以上に残り四球の状況でそのうちの二球を捨ててボールを見にいく度胸にこそ注目しています。

そしていよいよ次は最後の一球!
十球目です!!

今しがたフォークを完璧に捉えられた印象はそう簡単には拭い取れず、捕手・太原は配球に迷いが生じています。
しかし、笠原とのことを口にされた時の記憶と共に怒りの感情が蘇ります!


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

「さっきのはマグレに決まってる!」 と弾輝の実力を認めず頑としてフォークを要求します!
この意地になっている感じ、フラグに感じますね~~!

そして投じられた最後の一球!!


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

なんと、ストレート!!

弾輝は空振り……しかし意図しないストレートに太原もボールを後ろに逸らしてしまいます


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

両者のこの表情がなんとも印象的ですね。
理由は違えどお互い完全に想定外というか……。

一方で投手である桂くんは……。


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

「はい、勝ち~~」

凄まじくあっけらかんとしたこの態度!
この図太さというかのんきさ、いやマイペースさ?はやはりピッチャーというところでしょうか!


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

「お前さ、笠原のことになるとすぐ頭に血がのぼるんだよ。」

「そんなことでぼくを負けさせるなよな…」

しかし勝負に笠原への感情を持ち込んだ太原に対してはこの態度。
あの太原が圧されてる……。

今まで桂くんあんまり投手っぽくないなぁと思っていましたが、いかにも投手らしい部分が垣間見えてきましたね。

この俺様なオーラ、間違いなく一流の投手の資質……!

しかし、こうなると不味いのは勝負の条件!
弾輝の敗北条件が大ピンチです!

桂くんは「あちゃ~悪いことしちゃった?」と全然気にしてなさそうにしています。
意外にも太原は黙ったまま。
勝負に徹することができなかったことを桂くんに指摘されてバツが悪いのでしょうか。

助け舟を出してくれたのは朝比奈さんです。


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

「俺はこの勝負…引き分けか、弾輝のの勝ちでいいと思ってる。」

当然この擁護には桂&太原バッテリーも疑問を感じます。
もちろん、これだけでは気に入ったやつを贔屓しているだけにしか思えませんよね。

朝比奈さんの理屈は、こう。

「お前ら最初は全球フォークで弾輝を完封するつもりだったのが、」

「一発大飛球打たれて、最後にストレートを投げさせられたんだろ。」

つまり、思わぬ反撃にあって当初のプランを変更させられたんだから引き分けか負けみたいなもんだということですね。

桂くんも「そういうこともあるでしょ?真剣勝負なんですから。」と軽く食い下がります。

トンガリもそう思います。
そういう臨機応変さや読み合いも含めて真剣勝負。

もちろん朝比奈さんも認めます。
しかしそれはあくまでも「普通の高校球児が相手ならな。」とも。

桂くんも太原も頭からクエスチョンマークが飛び出しています。

そんな彼らに朝比奈さんは話を続けます。

「こいつな…」


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

「高校で野球始めたんだ。」
「こないだ初めてバット握った初心者だぞ。」

そう!
弾輝は超絶ビギナーの野球初心者!
これには流石の桂くんも太原も驚きの色を隠しきれません!


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

なんとか場を収められた朝比奈さんも胸を撫で下ろし、勝負に関しては有耶無耶にすることができました。

朝比奈さん最初からこれで乗り切るつもりだったな。
朝比奈さんって天然っぽいところあるしほぼノープランで舵を切ってもなんだかんだ良い感じのところに着地する、みたいなところありそう。


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

弾輝が初心者だと分かった太原の反応がもう対戦前と全然違って面白い。
フォークとらえられたくらいから一言も喋ってないけど大丈夫だろうか。

心の中で「信じられん」「バカな…ありえん!」「マグレに決まってる!」「だが…信じられん…」的なことしか考えられてないけど……大丈夫だろうか。

逆に予想もしていなかったストレートにやられた弾輝はと言うと。

「フォークの後にストレートが来たら、手も足も出ない…」

「コースの投げ分け、変化球…そしてストレートとの組み合わせ…」

「こんなのすごすぎる…」


出典:寒川一之『あの月に向かって打て!』第34球

「絶対打てるように」

「なりたい!!」

飽くなき向上心!!
新たな壁、困難に立ち向かうメンタルの強さが尋常ではありません!

ゾクゾクが止まらない激アツな展開で次回へ続きます!

感想

いや~~~~桂くんのキャラも見えてきましたね!
やはり投手はこうでなくっちゃという王様な感じで一気に好きになりました!
食えないキャラかな~と思ってましたがこういうどんな勝負でも勝ちに行く内面が見られて嬉しい!

逆に太原は予期しない事態への対応力や、感情のコントロールなんかに付け入る隙が見えたような気がしますね。
それはそれで人間味が増してちょっと好きになってきてますけど。

これで次回玉縄や笠原への謝罪があったら先輩である朝比奈さんへのリスペクトや、
本物の才能に対しては従う部分が見られるかも。
でも勝負には負けてないから玉縄とかには謝罪せず、ただ勝負した弾輝の才能は認めて散々吐いた暴言は謝罪する、くらいの展開の方がこれからもバチバチにやりあえるかな?

何にしても太原もこれからまだまだ成長していくキャラクターっぽいしフィジカルエリートは好きなのでひっそりと応援していこうかな。
何か華やかなエリートキャラというよりは苦労人キャラな気がする。
頑張れ太原。

傍から見ている分には弾輝の負け、というように見えた今回の勝負。
やっぱり文月教授の印象は覆せないんだろうなぁ。
ただまぁ桂教授は「弾輝くん凄い絶対才能ある」ってプッシュしてくれるだろうから少しは……。

いや桂教授って大抵のことにポジティブなこと言ってそうだからあんまり響かないかもな。

まぁ……そう簡単に解決する問題じゃ無さそうだし少しずつ少しずつ……。

妃愛ちゃんはどんな反応してるんだろう。
確か友達と弾輝が負けたらもういっかい弾輝に告白するって話をしていたような……。

次回が楽しみだなぁ。

それはそれとして妃愛ちゃんは次回登場までにメチャクチャ野球詳しくなってそう。
なんなら野球部のマネージャー……までは無いか。
弾輝と戦うことになっちゃうし。

あとは間宮だけどこいつ本当についてきただけのキャラになってしまうぞ……。
太原にすらも「こいつも朝比奈さんや笠原が認めた選手なのか…?」って疑心暗鬼にさせたらめちゃ面白いんだけど、どう絡んでくるかな。

同じ投手同士ということで桂くんとも連絡先交換してほしいなー。

結構掘り下げてほしいというか、今後が気になるキャラクター増えてきたなぁ。

キャラが増えていくのに比例してメチャクチャ面白くなる。
「あの月に向かって打て!」、間違いなく名作でしょうこれは。

次回も気になる~~!!
早く読みたい!!

という訳で今回はこんなところで!
また次回の記事でお会いしましょう!

モアーー!!

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『『あの月に向かって打て!』第34球感想 栄邦バッテリーとの10球勝負決着!弾輝の野球人生の行方は!?』へのコメント

  1. 名前:食パン 投稿日:2020/12/25(金) 06:42:32 ID:843c8cd2d 返信

    前回の感想でも書きましたが、最後の一球には注目していました。

    ここで意地になった太原の要求はフォーク、熱くなって視野が狭くなってしまっている感はありますが、正直な所、私は太原というキャラを見直しました。
    勝ち負けはともかく、私はそういうの嫌いじゃないですよ。

    そこで桂くんの投げた球はストレート、そう来ましたか。
    この場面、勝つことだけにこだわるなら、フォーク狙いが明らかな弾輝にはフォーク以外を投げれば良いんです。
    (この勝負の流れでそれはどうよ、というご意見もあるでしょうが)
    そして冷静だった桂くんはそれをした。
    太原が目立っていたのであまり表に出ていませんでしたが、彼も負けず嫌いで勝負にこだわっていたのでしょうね。
    (以前少しだけ、朝比奈さんが弾輝に良くしているのが、内心面白くないというシーンもありましたしね)

    ところでこの勝負の最後の一球、実は私は別のマンガの勝負のシーンも連想していました。
    タッチで、新体操部とのかけもちの浅倉南が、代理の柏葉監督に野球部のマネージャーを辞めさせられそうになったときに、
    成り行きで上杉達也が勢南の西村と一打席勝負することになり、西村はストレート、ストレートと来て、
    ストレートにタイミングが合ってきて打てそうな達也相手に、その流れで最後はカーブだったw
    そりゃないよ的な外し方は、あだち充的でしたが、勝負にこだわるならそれもありかなと。
    (あのシーン、色々複雑な要素はありますが、私は西村は達也に負けたくなかったんだと解釈してます)
    (すみません、タッチを見たことがなくて、このシーンを知らなかったら、そういう話もあったんだと流してください)
    (次の35話の感想にも関わってきますが、達也って高校から野球を始めて、このシーンの辺りで二年目って設定だったんですよね)

    少しだけ横道にそれるつもりが、かなり横道に逸れてしまったw 戻します。
    朝比奈さんのフォローで、弾輝が初心者だと知らされて、信じられん、との反応の太原、まあそうでしょうね。
    そして弾輝はというと、フォークの後にストレートで、想定外だったとはいえ手も足も出なかった。
    でもそれに萎縮することなく、逆に「絶対打てるようになりたい!!」すばらしいメンタルです。
    この勝負、弾輝の今後に与えた影響は、すごく大きかったと思います。今後が楽しみです。

    ちなみに今回の話、お父さんたちとお姉さん、妃愛さんたちのサイドの視点がなかったですね。
    最後の1球のあれ、皆さんはどんな反応だったんでしょうかね?
    お姉さん辺りなら、もし細かい状況を知ったら怒りそうなものだが、そのお姉さんの反応を気にしている朝比奈さんがまたw

    続きが楽しみですねえ。(感想が妙に長くなってしまった)

  2. 名前:食パン 投稿日:2020/12/30(水) 15:26:40 ID:c27a2326f 返信

    ちょっと追加で訂正コメントです。
    訂正とは言っても『あの月に向かって打て!』本編の感想の内容ではなく、タッチでの例え話の件でですが。

    実はあれから色々と気になりまして、マンガ喫茶でタッチを読み返して、再確認してきました。
    タッチの西村と上杉達也の勝負、投げた球種の順番が、直球、直球、カーブ、ではなく、カーブ、カーブ、直球という順番でした。
    昔読んだマンガだからうろ覚えだったせいもあり、細部を忘れていたり、記憶違いも結構ありました。
    前回のコメントを書いた後、なんでだか引っかかっていたんですよね(苦笑)

    ちなみに、達也と西村が勝負をすることになった細かい経緯は置いておくとして、(柏葉監督代行、西村のカーブをへなちょこカーブってw)
    初球、カーブ、達也あわやホームランの大ファール。
    二球目、カーブ、ヘルメットがずれて目測誤り空振り、達也次のもう一球で打てると発言
    三球目、ストレートで三振w 西村いわく、勝負の駆け引きだと。
    カーブを打つつもりでストレートが来たら、そりゃそうなりますわな。

    勝負に入った話の流れから、ここはカーブの流れだろうと思いますが、
    前回のコメントでも書きましたが、あだち充的な決着かつ、西村が結局最後は勝負にこだわった結果だと、改めて思いました。

    と言うことで、『あの月に向かって打て!』本編とは関係のない訂正で、お騒がせして済みませんでした。

    • 名前:トンガリ 投稿日:2020/12/31(木) 21:39:28 ID:a7e6b09ee 返信

      食パンさんコメントありがとうございます!

      最後の一球、太原の選択面白いですよね~。
      キャッチャーは駆け引きメッチャ難しそうだなぁといつも思います。
      トンガリも太原ちょっと好きになりましたね!
      勝負に徹すると思いきや感情が入ってくるとこなんかやっぱりまだ一年なんだなって思えます!
      まだまだ成長していきそうですね!

      そして桂くん!
      意地の勝負よりも冷静に勝負に徹する桂くんはピッチャーの鑑ですね!
      スポーツは意地とか勝負とかそういうものの狭間で揺れ動く感情がたまりませんね!

      タッチ読んでますが完全に頭から抜けてますね……同じく読み直しに行きたい……。
      授業中に回し読みしてて没収されたという誰にでもありそうな思い出の作品がトンガリはタッチでした。
      変化球と直球の緩急の駆け引きは野球漫画の醍醐味ですね……。
      展開は似ていても投手の性格とか捕手のキャラなんかで魅せ方が全然違うのは漫画家の手腕を感じられて見事だと思います!
      達也も野球を本格的に始めたのは高校からでしたね。
      何気に共通点。
      初心者が活躍していくストーリーも王道といえば王道か……。

      家族サイド、妃愛ちゃんサイドの話は35話で触れられていましたね!
      気になるところをうまいこと小出しにされて本当に困ったものです。
      これじゃ「あの月」無しでは満足できませんよ……。
      あの月がもっと色んな人の目に触れる機会が増えることを祈ってます。
      食パンさんも、これからもよろしくお願いします。