出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第193話
週刊少年ジャンプ2020年11号
祝!!
巻頭カラー!!!
なんかつい最近同じようなことを言ったような気が……。
改めましておはこんばんにちは。
トンガリです!!
人気投票も抽選で賞品が当たったり、多方面でグッズ展開なんかも進んでいて、
まだまだ鬼滅の刃の勢いは凄まじいですね。
吾峠先生が忙殺されてしまわなければよいのですが……心配です。
なにはともあれ今回の鬼滅も驚きの展開というか油断できないというか。
滅茶苦茶面白かったです。
とりあえずあらすじに触れていきたいと思います!!
マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!
第193話 あらすじ
無惨の語る哲学。
曰く、「死の淵を垣間見た生き物は より強靭になる」。
「死を回避する為に通常生きていく上では不必要だった感覚や力の扉が開かれるのだ」
「扉を開けぬ者は死に 扉を開いた者は」
「死の淵で扉を開いたわけか」、と禰豆子の爆血に頼らず赫刀を発現させた炭治郎を見てそう語る鬼舞辻無惨。
柱たちが各々のやり方で赫刀を扱い始めたことも気には留めています。
しかし、及ばない。
無惨の記憶にある赫刀の使い手には遠く及ばない。
「あの男の赫刀は 斬撃は こんなものではなかった」
鮮明に浮かび上がる日の呼吸・継国縁壱さんが刀を握る姿。
やはり無惨にとっても鮮烈に焼き付く人物だったのでしょう。
もしかしたら柱や炭治郎の赫刀を受け続けたのも、少し思うところあってその威力を身を持って知りたかったからなのかもしれません。
それでも炭治郎はただただ技を繰り出し続けます。
日の呼吸・ヒノカミ神楽の型を六つまで繋げることに成功しました。
しかし無惨の奇怪な体を相手に、無惨の激しい猛攻を凌ぎながらの攻撃は、当然ながら相当に消耗が激しい様子。
「肺を殴られてるみたいだ」「四肢が引き千切られるように痛い」「心臓が破裂する」ともう滅茶苦茶にしんどそうです。
そんな状態なのでいくら炭治郎と言えど、「夜明けまで一時間ある、一時間…」と先のことを考えてしまい、一瞬だけ膝の力が抜けてしまいます。
ほんの少しでも隙を見せてしまえば無惨の猛攻を凌ぎきれなくなり、攻撃を妨げられてしまいました。
「集中しろ今この瞬間の一秒以外考えるな」
「剣が鈍る手足が鈍る」
「一秒だ 一秒を繋げ」
「夜明けまでの一秒を繰り返せ」
炭治郎……!!!!
満身創痍にも関わらず、自らに活を入れる健気な姿を見ていると本当にもう……。
トンガリは、縁壱さんの動きを見たことで飛躍的にパワーアップしたからきっと大丈夫なんだろうと思って読んでいました……。
でも実際には限り限りの極限状態で命を振り絞って戦っているだけでした……。
そりゃそうだ……そんな都合のいい方法はない……近道なんてないんだ……。
それでも炭治郎は一秒を紡ぎ出す為に日の呼吸の型を繰り出し続けます。
しかし、やはり技の精度が落ちてきているようでした。
炭治郎の攻撃を捌く無惨が冷静に分析しています。
赫刀もすぐ元に戻ってしまっているみたいです……。
炭治郎や柱と縁壱さんとの違い、縁壱さんの異質さを改めて再確認すると、
柱を吹き飛ばし重傷を負わせた腿からの管を用いた攻撃も駆使し、炭治郎を追い立てます。
触手と管を総動員した攻撃を辛うじて致命傷を避けた炭治郎でしたが、すぐに触手による追撃が。
しかしそれも間一髪で回避が間に合います。
その事実に違和感を覚えたのは、鬼舞辻無惨。
柱たちを一発で仕留めた攻撃を凌がれ、体勢を崩したところへの追撃も完全に躱される。
どう見ても炭治郎の動きは遅く、精彩を欠いています。
疲労が溜まっていき秒単位でコンディションは悪くなっていくことでしょう。
それでも止めが刺せない。
「何故私はその 疲弊しきった手負いの人間一匹に止めを刺せない?」
「違う 私も遅くなっているのだ」
ここにきて異常事態!!!!
ずば抜けた不死を誇る鬼舞辻無惨に謎の変調!
何か起こっていると確信した無惨はすぐに手を打ちます。
「取り込んだ珠世の細胞に吐かせる」
(なにそれ!?)
無惨が意識を自身の体内に向け、体組織の中で珠世さんの細胞を集めます。
そして細胞を集めて作った珠世さんに「何をした?」と問いかけると……。
「お前に…使った薬は…人間に戻すもの…」
「それと…」
「言わない」
「無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ?」
本物の珠世さんだああああ!!!!
すごく悪い顔してる!!
何と無惨は 取り込んだ細胞を再度集めて復元 することができる!!!!
ということは無惨に取り込まれることは再生不可能な不可逆の変化ではなく、その属性を有したまま散らされるという感じなのでしょうか。
これは……色んな考察が捗る……。
質問に答える気の無い(そりゃそうだ)珠世さんの細胞を握りつぶし、
細胞に残る記憶を読み取ります。(最初からそうしたらいいのに……)
読み取った映像は、珠世さん・愈史郎と共に研究をしている元蟲柱・胡蝶しのぶさん。
人間に戻す薬は分解されることを前提で進めるべきだ、と薬を複数のかけ合わせにすることを提案しています。
ひとつめの薬が効かなかった場合、残った薬がより強力に作用するよう細工をしようと。
「二つめは老化の薬が望ましいですね」
「一分で五十年 無惨を老いさせることができる」
隠された二つ目の薬は 老化の薬 !!
一分で五十年!?
また思いついたような数字が出てきましたがこれってどれくらいなんだ!?
老化し続けていることが発覚した鬼舞辻無惨!
老化の進行を喰い止める為に無惨の力は削がれ、柱含め鬼狩りの始末に梃子摺っていた!
老化の影響で弱くなっていたのではなく、老化の進行を食い止める為に力が削がれていたから弱くなっていたんですね。
だけど実際にどれくらい老化薬が効いているのか!
今回こそしのぶさんの計算は合っているのか!?
無惨が無駄に増やした脳味噌を使って具体的に計算し始めたので大きく外れてはいないのでしょう!
そして導きだした答え!
「珠世が私に薬を使ったのは何時間前だ」
「四時間…いや五時間近く前」
「薬が効き始めるまでの時間を差し引いたとしても三時間以上作用していたと思われる」
「つまり私は」
「九千年 老いている!!」
「もっと早く気づくべきだった頭髪の色が戻らないこと」
九千年!!!!
鬼舞辻無惨は九千年老いている!
そして髪色が変わったのはフォームチェンジの結果ではなく消耗による白髪だった!?!?
こんな方向で戦況に変化があるとは思わなかったので大興奮!!!
鬼殺隊の鎹鴉が夜明けまでの時間を告げます!!
その言葉に一瞬気を取られた無惨に炭治郎の日の呼吸が炸裂!
見事、十二の型を繋げることに成功します!!!!
まさかの無惨の弱体化によって勝機が見えてきたような気がします!
ま、我らが主人公・竈門炭治郎なら無惨が弱体化してようがしてまいが、
ただ自分のすべきことを淡々とこなしていたと思いますがね!!!!
何気に最後に出した陽華突が無惨の体を刺し貫いてるのがかっこいい!!!!
もっと速くもっと正確に!!
炭治郎の日の呼吸は次回へと続きます!!!
感想
きましたーー!!!!
珠世さん、しのぶさんの会心の仕込み!!
滅茶苦茶盛り上がっています!!!!
絶対何かあると信じてはいましたが、このタイミングで、
それもずっと作用し続けていたなんて!!!!
ずっと柱や鬼殺隊の剣士たちの戦いに力を貸してくれていたんですね……。
そのお陰でここまで戦えているんだ……。
でも気になることがたくさんあります。
まず、九千年老いたから動きが鈍ったとは言っておらず、あくまでも、「老化の進行を食い止める為に私の力は削がれ~」と言っているんですよね、細かいですけど。
そもそも鬼は老いるのか?
鬼も人間と同じように老いてはいくけど、『老化=体へのダメージ』と認識して常に再生し続けている? のかな?
そうだと仮定して話を進めると。
無惨は急激に老化する薬の作用で、常に『老化=ダメージ』を負っていてそちらの再生に力を使ってしまっていたことになります。
本来なら一分は一分ぶんしか体を維持するためのエネルギーは使わないのに、
今は一分で五十年分。
一年を365日として、365日×24時間×60分=525,600分。
更に掛けることの50年分として、525,600×50年=26,280,000分。
1分で26,280,000分ぶんのエネルギーを消費していることになります。
ただ生きているだけで普段の26,280,000倍のエネルギーを消費してしまう状態ということに!!!
(計算合ってるか!?)
継続ダメージ系でも“老化”ってなかなか無いからイメージがしづらいですが……。
こうして計算して数字を出してみるとなんだか過ごそうです……。
ジョジョの奇妙な冒険にも老化させる能力者が出てきましたが……物凄く手強かった記憶しかない……。
少なくとも具体的に触れたら何倍の速度で老いていくという数字は出ていなかったと思います。
あとはその消耗が無惨にとってどんな認識になっているのか。
少しでも速く分解処理に入りたいと思っているのか。
それともあと何万年分くらいは老化しても問題ないと捉えているのか。
夜明けまで残り一時間、薬を分解できずにいるとなると、更に3000年。
炭治郎と戦い続けていることから、戦いながらの分解はできなさそう。
プランとしては、炭治郎を殺して撤退し、身を隠してから老化薬の分解。
これがベターだと思います。
次に選ぶのは、炭治郎は放っておいて、撤退して以下同文。
これは薬が効いて身体能力が下がった状態で撤退しきれるのか。
バラバラ緊急脱出した後の分離した状態で薬の分解ができるのか。
等々問題点がいくつかあると思います。
これはもしかすると、無惨はきちんと鬼殺隊を片付けてからでないと撤退できなくなった可能性があったりなかったり……?
あとは老化ダメージの威力がどれ程なのかも気になりますね。
鬼は人間一人食べるとどれだけ分の寿命を得ることができるのか。
一人食べれば一人分の寿命分のエネルギーが得られるとしたらかなりやばいですよね。
仮に人間の寿命が50年だとしたら、9000÷50=180。
180人分の寿命を足すと9000年分まかなえる計算です。
寿命が100年だとしたら90人。
無惨と言えど単純に喰えばその分寿命が伸びるという訳ではないと思いますが……。
仮に人間一人食べたら寿命が半年伸びるだけでも、18,000人。
無惨なんて喰ってきた人間の数は軽く5桁はいってそうだし、数字のイメージほど深刻なダメージにはなってない……?
ただ並列処理させられるから本気の速度が出せなくなるだけのデバフ的な効果になっている可能性はありそうです。
それでも十分すぎるほど生命線になる効果ですが。
このまま粘り続けることができれば、更に無惨はエネルギーを使い続けなければならなくなるし、赫刀で与えるダメージだけの心境よりも遥かに可能性を感じます。
あとトンガリ的には無惨の寿命なんかよりも100億倍気になった情報が。
無惨は取り込んだ細胞を再合成して復元できる!!!!
珠世さんが答える訳がないのに珠世さんに喋らせる描写を入れたのは、
戦闘後に愈史郎が無惨細胞の中から珠世さんをサルベージする時に、取って付けたような都合の良さを感じさせないためとか。
珠世さんが生き返ることはできなくとも、愈史郎と珠世さんの最後のお別れの時間を作るために今回の描写があったんじゃないかとか。
考えずにはいられません。
後は、鬼殺隊の猛攻を受け、エネルギーが底を突くほど追い込まれ、無惨が弱り、支配が外れた時、一斉にこれまで取り込まれた細胞たちが反乱を起こす……みたいな展開あってほしいなぁと思いました。
過去に喰らってきた人間たちからのエネルギーだけの存在になっても尚残った怒りの反抗……。
これまた他作品ですが錬金術を扱った漫画作品で、大量の人間の命を使い強大な力を制御していたホムンクルスがその命たちに反乱され劣勢に立たされるような展開がありました。
喰われた人たちだって無惨に復讐したいに決まってますよね。
戦場にいない人の支えや仕込みもあって、
とうとう炭治郎の日の呼吸は一巡することができました。
円舞と炎舞が別に繋がってたりはしなかったとか気になるところはありますが……。
前回までは炭治郎が覚醒したから柱たちが複数人で戦えていた無惨と一対一で戦えている、と思っていましたが、
鬼滅の刃はそういうことはしませんよね。
無惨は“老化”の進行を喰い止める為に力が削がれていたと描写されて少しホッとしました。
まだまだここからだとは思いますが、今回も色んな人の想いが繋がってこの戦いを続けられているんだと再度実感することができました。
まさに歯車が噛み合うように、全てのことが噛み合って奇跡のような“今”という一瞬一秒に辿り着いているんですね……。
炭治郎が「一秒を繰り返せ」と戦っているのも涙が出るほど応援したくなります。
先のことを考えると辛いこともありますよね……。
トンガリも見習って目の前のことだけに精一杯全力で生きていきたいです……。
炭治郎……強すぎる……心が……。
さて毎週言っているような気がしますが、無惨戦はまだまだ盛り上がっていきそうです!!!
今回何だかんだ炭治郎は疲れるし消耗していくことが分かったのでやっぱり回復班か増援が欲しいです……。
禰豆子、愈史郎、鱗滝さん……またはまだ動ける柱か同期の剣士たち……。
次回まで微塵も油断できそうにありません。
心と闘志を燃やして来週まで待機です!!!
次回も鬼滅ですよ!
キメツーーーー!!!!
「鬼滅の刃」各話まとめはこちら
https://manga-more.com/archives/2602
トンガリさん、返信と更新どうもありがとうございます。
今週の本誌は表紙&巻頭カラーが胸熱でした!人気投票にまさかの抽選プレゼントがあったり(まず自分は当たらないだろうけど笑) あと紙本誌だと『鬼滅クリアしおり』が付録で同封されていて しっかりゲットできた大満足の一冊でした(*´▽`*)
193話は『残念な無惨さま』をスカッと煽った珠世様と生前しのぶさんの 美しいコンビがMVPでしたね~!誰しもが(最初から細胞の記憶を読めばいいのに…)とツッコミたくなりますね(笑)
そして単行本19巻を読み返した後に193話をあらためて読むと しのぶさんと愈史郎くんの絶妙な距離感にジワります(お互い目線をあわせないよう薬品?やりとりしてるコマとか…)
単行本19巻も名作でしたよね!表紙・原作は勿論ですが裏表紙・扉絵も尊く(カナヲちゃんの散髪をする胡蝶姉妹……涙)コソコソ話も全て秀逸でした!
ただトンガリさんや皆様も仰る通り 吾峠先生の過酷な多忙スケジュールが気がかりです…コソコソ話の文章を直筆できないと書いてるあたり もう想像を絶する限界突破の状況では……
満身創痍で『日の呼吸』を繰り出す今の炭次郎と吾峠先生の姿が重なってるんじゃないかと 勝手な想像をして心配しています
原作の連載はこのまま一気にクライマックスへ向かいそうな予感がしますが…
全てが終わったら先生には充分に休息していただきたいですよね(新たな単行本や劇場番も控えてるので 完全な休暇は難しいかもしれませんが…)
それでは次回も気を引き締めて応援したいと思います!トンガリさん、皆様もご自愛くださいませ
※また追伸失礼します、トンガリさんも響けユーフォニアムに感銘されたと知って とても嬉しかったです!あのストーリーは部員達の華々しい活躍だけではなく、葛藤や親との意見の相違、喜怒哀楽がリアルに描かれていますよね~~~我が家の子供達が吹奏楽を始めるきっかけになった大事な作品です。