出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第156話
週刊少年ジャンプ2019年22・23号
おはこんばんにちはー!!!!
トンガリです!!
いよいよ猗窩座戦、決着です。
良い映画を一本観終えた後の様な爽やか~な気持ちで読み終えました。
トンガリ的には気持ちの良いさっぱりした決着だと思っています。
今回は猗窩座(狛治)の心理描写の揺れ方が秀逸だったと思います。
「弱い奴が嫌いだ」
「弱い奴は」
「正々堂々やり合わず、井戸に毒を入れる、醜い、弱い奴は」
「辛抱が足りない、すぐ自暴自棄になる、“守る拳”で人を殺した」
「師範の大切な素流を血塗れにし、親父の遺言も守れない」
という風に、途中までは弱者への不愉快さを吐き出していたかと思えば、
途中から自身の弱い部分への憤りを吐露していたり。
やはり、約束を何ひとつ守れなかったことや大事な時に傍にいられなかった自分自身のことを、
ずっと弱者だと思っていたんですね……。
炭治郎パンチで師匠の拳を思い出し「本当に殺したかったもの」を思い出した狛治。
頭突きじゃなくてパンチだったのは師匠に殴られたエピと繋げるためかな。
頭突きなら猗窩座の頭が砕けてた。
ここからの狛治と猗窩座の戦いは物凄く良かった……。(語彙力)
煉獄さんとの戦いで最後に使った滅式を自分自身に打ち込み、とんでもない姿に。
滅式を受けるとこんなことになるんですね……。
滅式と正面からぶつかり合って、猗窩座に大ダメージを与えつつお腹に一発食らっただけの煉獄さんはやっぱり凄かったのかなぁ。
と言うか自分を攻撃するってどういう……?
最初こそ嫌な過去を思い出させられたことを「よくも」と言っていたのに、殴られた後は感謝している猗窩座がまた素晴らしい。
本当に殺したかったのは約束も守れない弱い自分!
そして炭治郎に負けたことを完敗だったと受け入れ、潔く地獄に行こうとする猗窩座の前に親父さんが現れました。
すぐに「もう平気か? 苦しくねぇか」と親父さんを気遣う猗窩座はすっかり人だった頃の姿に戻っています。
親父さんの嬉しそうにも悲しそうにも取れる複雑な表情を見て、本当に狛治の負担になりたくなくて命を断った優しい親父さんだったんだなぁとしんみり。
親父さんの姿が慶蔵さんへと変化し、やはり猗窩座を労います。
「…天国には連れて行ってやれねぇが」というセリフが悲しいー。
もし毒殺されたのが狛治と恋雪ちゃんだったら慶蔵さんどうしてたろう……。
同じように怒り狂ってたのか、辛抱してたのか……。
でもあんな出来事があったら辛抱とかそういうレベルじゃないと思うんだけどなぁ……。
と次の瞬間、撫でていた腕は鬼舞辻無惨の腕に変わり、猗窩座の髪を引っ張ります。
瞬間的に猗窩座の姿に戻ってしまいました。
これが鬼舞辻無惨の支配の呪いですね。
半天狗とか玉壺の時は!?
しかしもはや鬼舞辻無惨がどうこうしたところで狛治は間違えません。
「守れなくてごめん」
「大事な時傍にいなくてごめん」
「約束を何ひとつ守れなかった…!」
「許してくれ俺を許してくれ頼む」
「許してくれ…!」
猗窩座の体は崩れ、決着…――。
鬼舞辻無惨の呪いを自分で拒絶した猗窩座。
珠世さんのように人間側についてくれる可能性のある鬼でしたね。
でもこれでいいです……。
これまで地獄のような世界にいた猗窩座には一秒でも早く本来行くべき場所に行って欲しい……。
兎にも角にも、主人公とその兄弟子のコンビを極限まで追い詰めた、因縁のある相手、上弦の参・猗窩座戦はこれにて決着です。
ここにきてようやくやっと、狛治が猗窩座に勝ちましたね~。
何度も人の心を取り戻したり、鬼になったり。
最後に狛治を人として留められたのは、人間だった時の暖かく大切な時間だったのではないかと思います。
感想短いと言わないでください……。
何だかくさい感想しか思い浮かばず書けず……。
鬼にされた狛治はもちろんそうですが、普通の人間だって感情は移ろうものだと思っています。
優しい気持ちの時もあれば、腸煮えくり返っている時もあるでしょう。
鬼になるとその辺りのバランスが崩されるというか、人間にはある理性とか道徳心のようなものが取り払われてしまうんでしょうね。
猗窩座と狛治の感情の揺れ動き方が凄かったし混乱する様子も凄く良い感じに演出されていて、何か文学っぽいなと思いました。
鬼滅の刃は死にかけると故人の幻想とも死後の世界との交流とも取れるような描写ありますけど、
累くんの時とか今回の猗窩座は死後の世界で本当に故人と交流していたと思いたいです。
炭治郎の家族ブーストやしのぶさんのカナエさんブーストは幻覚だと思ってる派なんですけどね。
鬼舞辻無惨のアレはなんだったんでしょうね。
鬼舞辻無惨の血による呪縛なのか、リアルタイムで鬼舞辻無惨の意識が出張してきてるのか。
人間だった頃の良い感じの記憶を取り戻したりしないようにストッパーが発動するのかな。
半天狗や玉壺の時には無さそうでしたからね。
鬼って本当に不思議な生態してる……。
オリジナル体が鬼舞辻無惨しかいないからっていうのもあるけど、医療で変質するレベルを超えてると思う……やはりあの善良な医師はおかしい……。
あと今回で猗窩座のように頸を斬られても乗り越える鬼が無惨以外にも誕生する可能性が出てきました。
こうなるともう上弦の壱と弐はどうなっても不思議ではありませんね。
逆に今まで何で日輪刀で頸を斬ると体が崩れるという限定的な弱点があったのか……。
気付いた人凄いな?
いや偶然気付くのはやっぱり厳しくないか!?
鬼滅は変なとこリアリティあるから気になる!
元から鬼のような生物は存在していて伝統的な倒し方があったとか……。
そうでもないと対処法分からない時代の鬼はやばい量の人を喰ってることに……。
あーでも鼓鬼の響凱さんのように段々人を喰えなくなっていって誰でも強くなったりはできなかったのかな。
ふーむ。
ま、いいか。
あと狛治くんなんですが。
正々堂々武人として敗北を認める潔さ、相手を気遣う思いやりの心、約束は守り通す律儀さ。
どれを取ってもいいやつなのにこんなことになった元凶は地獄行きなんてもんではありません。
猗窩座がキメツ学園に登場したらどんなキャラクターになってしまうのか……。
狛治の性格のまま強いやつとの戦いを求める求道者のような感じかな……。
気になるじゃあないか……。
連休は週刊雑誌が合併号ばかりなので嬉しいやら悲しいやら複雑です!
でもアニメも大正こそこそ噂話とかあって一度観ていても楽しめているし、いよいよ劇場公開分の続きも観られるしで、令和の始まりも鬼滅が盛り上げてくれそうです!
あ……もしかしてこれが平成最後の更新……?
だからといって特に何ということもありませんけどね!
平成時代、たくさんの出逢いと思い出をありがとう!(サブタイトル回収)
拙いブログではありますが、令和時代もよろしくお願いします。
それでは皆さん、令和でまたお会いしましょう~!
キメツーー!!
アカザの初登場の扉絵が後ろ向きで、今回が振り向いた絵…
どこまで考えられてるのかワニ…
手紙が読めるよ!やったね炭治郎!