出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第180話
週刊少年ジャンプ2019年48号
おはこんばんにちは!
トンガリです。
表紙が、すでに泣かせにきています!
しかしトンガリ、すでに前を向いてそれなりに立ち直っているので颯爽と本編を読んでいきます!!
まずは炭治郎、水柱・冨岡義勇さんコンビの元へ鴉による勝利の報告と――……。
ダメでした!!
またもトンガリはダメなやつになってしまいました!!
たったの1ページで……。
訃報を受け取り涙が零れ落ちる炭治郎を見てそのまま込み上げました。
たんじろ……最期の最期まで戦い抜く……みんながそうしたように……。
炭治郎は強い……。
「みんな死んでしまう」と瞬時に二人がこの世からいなくなってしまった実感が湧いているのが悲しい。
それだけ極限状態の戦いであるということ。
泣いて立ち止まっている時間は無い……これまでにそういった戦いを乗り越えてきた炭治郎だからこその、この力強く走り続ける姿が誇らしくて誇らしくて……。
うおおおおおお炭治郎頑張れええええええええ!!!!
微笑みかけてくれている二人も絶対炭治郎のことを応援してくれてる。
炭治郎は「受け継ぐことが出来なかった者」であることが判明しました。
ヒノカミ神楽は十三の型まである!
さらっと手紙の内容に触れてきました!
炭治郎は十二までしか知らないそうです。
炭治郎には踊れないことを見抜いた炭十郎さんが教えなかったの?
それとも十三の型はそれぞれの形でそれぞれの数だけあるとかそういう少年漫画心が爆発しそうな程かっこいい設定?
これは!!!!
炭治郎は自分自身の十三の型を編み出して活路を開く超絶激アツな展開の予感!!!!
だって炭治郎、走り続けてますからね。
泣いてるくらいなんだって言うんですか。
むしろ強くなるってもんです。
自分の知らない十三の型の存在を突き付けられながらも、無惨滅殺の気持ちは微塵も揺らぐことのない炭治郎。
凄く立派です。
頑張れ……!!
しかしその炭治郎の涙ぐましい覚悟に水を差すかのように無惨の復活が示唆されます。
無惨の復活がもうすぐそこまで迫っていることを予見した輝利哉様は無惨のいる位置へ向かわせている鬼殺隊員を一時退避させるよう指示を出します。
しかしそれよりも早く、鬼舞辻無惨が復活してしまいます。
復活した無惨によって向かっていた隊員は全て喰い殺されてしまいました。
…………。
……………………。
全員喰い殺されてしまいました。
第二陣も。
無惨の元に到着した隊士の一人がこう言いました。
「待機なんてしてる場合じゃないだろ!」
「柱が来るまでに少しでも役に――…」
確かに、トップの命令や指示に従わないのはまずいです。
しかしそれも“鬼舞辻無惨滅殺”という最終目標への想いが強いからこそ。
それだけのために命をかけ、悲しみや絶望を乗り越え、厳しい修行にも耐えてやってきた剣士たち。
役に立ちたいという願いも叶わず、あまつさえ自身が食糧となり無惨を回復させてしまうという、そんな出来の悪い悲劇のような最期……。
この最悪の敵が復活した、たった数ページだけでこの不愉快な気分ときたら……。
吐き気を催す、とはよく聞きますが、この胃の腑がムカムカするような何とも言えない感情はどうしたものか……。
鬼殺隊員を喰い散らかした無惨は手にしていた珠世さんに「お前の薬も効きはしなかった」と話しかけます。
「お前…は…今日…必ず…地獄に堕ち…る…」
「今まで何百もの人間が私にその言葉を吐き散らかしたが」
「それが叶うことは決して無かった気の毒なことだ」
「私の…夫…と…子供を…かえ…せ…」
「ならばすぐさま死んで己が殺した身内の元へ行くがいい」
もおおおおぉぉぉぉ…………。
珠世さんも無惨の掌にある悍ましい口で喰われてしまいました……。
珠世さん様子を見ていたであろう愈史郎の衝撃は想像を絶します。
立っていられなくなった愈史郎はうつむき地面に手をついてしまいます。
畳を握り潰し、文字通り鬼の形相で怒りを露わにしながらも、耐えています……。
珠世さんからの頼みを守り続けています……。
無惨は炭治郎や義勇さんのいる方向とは逆方向に進行しているようで、すぐに駆けつけられる柱がいません。
止めるもののない無惨は鬼殺隊員たちを蹂躙し続けます。
かなりの数の隊員が犠牲になっています。
こうして、珠世さんやお館様、悲鳴嶼さんが連携した策によって与えたダメージがおそらく回復されてしまいました……。
圧倒的な鬼舞辻無惨。
始まりの呼吸の剣士・継国縁壱ですら仕留めきることができなかった諸悪の根源。
上弦の鬼たちを狩り尽くそうとこの鬼から余裕を奪うことはできていません。
この先どうなるのか、柱がどれだけ渡り合えるのか。
柱ならきっと、という思いもありますが、輝利哉様の反応を見ていると上弦の壱・黒死牟の事態と比べてもなお上回る絶望感……。
いよいよ最終決戦が始まります。
始まりました。
鬼舞辻無惨の夜です。
ただ鬼の身体能力で大暴れしているだけでこの殲滅力は嫌になります。
でも上弦の弐・童磨や上弦の壱・黒死牟のように部屋を設けていないからほんのちょっと格落ち感が……。
とも言っていられない現状。
隊士を喰って回復されてしまったのは状況的にも心情的にも物凄く厳しいです。
厳しいです!!!!
珠世さんもきっちりバリバリッと喰っている描写がありましたが、しのぶさんの時のように仕込み毒が……「また?」と感じてしまうでしょうか?
でも、これが余裕綽々な態度でしのぶさんを捕食した童磨の行動と似てると少し思ったり。
あと自身の血族である産屋敷のことを皮肉とは言え褒めたり、「鬼にしてやってもいい」と言うのが、自身の末裔である無一郎くんを鬼にしてもらおうとしていた黒死牟に重なるようにも。
勧誘部分は猗窩座かな?
その他上弦に重なる部分は特にないように思えるので、上記の3つはありがちな鬼の行動パターンとして一致しただけかなとは思いますが、もしかしたらこれまでの鬼の残念な部分を全てなぞってから伝説的な憤死を魅せてくれるんじゃないかとうっすら期待してしまいました。
はぁぁ~~……。
今回も重いですね……。
珠世さん……。
トンガリ的には珠世さんが喰われて破裂しそうな程の怒りを堪えている愈史郎が今週のベスト鬼滅の刃でした。
殺してやりたいくらいの怒りだろうにどうして単身無惨の元へいかないのか。
やはりどんなことがあっても珠世さんの頼みは……。
正直最愛の人の望みが「生きて欲しい」だったとしてもこんなことになったら復讐を選んでしまいそうではあります……。
胡蝶姉妹や不死川兄弟だってそうですよね……。
もしもこのまま愈史郎が珠世さんの頼みを貫き通したら好きなキャラトップ3に入ってしまいますよ……。
「人間には限界がある」
「では鬼なら?」
というフレーズを覚えておられますでしょうか。
堕姫戦の時に、炭治郎が人間にある「命の限界」ギリギリまで戦い抜き、その後禰豆子が堕姫を圧倒するところまでいった時のナレーションです。
今回の愈史郎は当時の禰豆子以上の激しい怒りによるブーストがかかるんじゃないかなと思いました。
「その激しい怒りが無限に体を突き動かす」
「敵の肉体がこの世から消えて無くなるまで」
あの時と違うのは、無惨が鬼の細胞も破壊・捕食できることとですね。(条件きつすぎ)
愈史郎が術を用いながら時間を稼いで稼いで稼いで稼いで、命を使い果たす寸前、術が解けたその時、鬼舞辻無惨を囲む柱たちの姿が。
とかそういった展開ができるくらいのキャラクターだと思ってます。
珠世さんが「ありがとう愈史郎」とか言いにきたらシンプルに泣き喚くだろうなトンガリ……。
珠世さんこのまま何も無しに死んじゃうのは嫌だーーーー!!!!
無惨のビジュアルどうですか?
無惨は大っ嫌いですが悪役としてのこのフォルムはまぁ悪くないですね。
全てのものを喰い尽くす存在であるかのような口の数、邪悪で禍々しい風貌。
捕食者という感じがしますね。
でも、正直無惨の行動って迂闊ですよね。
鬼狩りは今夜潰すとは言ってますけど、禰豆子の居場所とかって既に分かっているのでしょうか?
全隊員を無限城に閉じ込めた自信があるんでしょうか。
黒死牟を殺めることができた剣士たちに対してどうしてここまで余裕なのか。
鬼殺隊には縁壱さんの再来のような剣士が隠されていたとか考えないのでしょうか。
黒死牟に「柱を何人倒した?」とか聞いてましたよね。
ということは視覚共有はしていなかったんだと思うのですが。
まぁ油断してくれている方がまともに戦闘できるので助かりますけど……。
どうやって戦うのかなって思ってましたが結構武闘派でした。
これでさらに血鬼術まで使い出すのかぁ……。
とりあえず柱と戦ってくれないと戦闘力が読みづらい……。
あと“鬼を人間に戻す薬”は効かなかったとか言ってるけど喰い物が美味に感じるくらいには消耗したんじゃないか……。
ふんっ……。
そして千寿郎くんからの手紙!
さらっと明かされましたね!
過去の炎柱は「ヒノカミ神楽は十三の型がある」と言われて自信を失くしてしまったの?
十二までは形だけなら真似できたけど十三は理解すらできなかったとか?
それとも十二の内ひとつもできていないのに本当は十三だよとフェイントくらって嫌になっちゃったのか。
炭治郎の記憶の遺伝で十三の型がどういった性質のモノなのかは掘り探れると思いますが、
炭治郎が使うのは縁壱さんが使うものとは別物になると思うな~~。
そっちのが良いな。
なんでもかんでも縁壱さんというのもね。
縁壱さんは無惨を倒せなかったし兄弟を救えなかったけど炭治郎はどっちもやるんだ。
炭治郎たちはみんなでそれを叶えるんだ。
今は縁壱さんたち、今まで戦い続けてきた剣士たちが繋いでくれた道の先なんだから。
でも受け継いだ者もどっかにいるんじゃないかと思ってしまうんですよね。
実は、受け継いでいるのは禰豆子なんじゃないかなと思い浮かびました。
禰豆子は鬼になってからの例外的扱いが凄いし、教えるまでもなく鬼としての在り方が分かるような持って生まれた才能があったんじゃないか、なんて。
縁壱さんが剣士としての才能が抜きん出ていたように。
と言っても鬼としての才能ってなんじゃいと思いますし、何か違いますね。
十三の型は炭十郎さんは知っていたのかとか気になる点がたくさんありますが今はまだ情報が少ない……。
無惨が出てきてしばらく不穏な空気が続きそうな流れがもやもやと立ち込めてきました。
こうなると早く鳴女を倒して欲しいので次回くらいから恋柱・甘露寺蜜璃さん蛇柱・伊黒小芭内さんの鳴女戦を進行させて頂けないでしょうか。
というか蜜璃さんの真剣ながらもどこか微笑ましい恋の呼吸特有の気勢が見たい……。
恋の呼吸はトキメイてないと戦闘力が激減してしまうのであのテンションは仕方がないんですよ!!
悲しんだり思い悩んでいると柱としての力を発揮できないので仕方がないんです!!!!
一人くらいは最終局面でもああいったテンションで戦い続けてくれる剣士がいてもいいと思います!!!!!!
そりゃ流石に全然関係ないところでキュンキュンしてたりフザけた戦い方をしていたら言語両断ですが、蜜璃さんはいつだって真剣で一生懸命でとっても優しい頼れる柱ですので!!!!
そろそろ小芭内さんの色々も知りたいのでちょうど良いタイミングではないでしょうか……。
もう柱としてのバックボーンが描かれていないの小芭内さんだけになってしまいましたし……。
この二人は無惨戦に絶対必用な戦力だと思うので鳴女には無傷で勝ってもらいたい。
とにかく誰でもいいからこの流れを変えてくださーーい!!!!
鬼舞辻無惨いやああああああああ!!!!
とまぁ前回に引き続き今回もメインキャラの一人が殺されてしまいました……。
本当にもういつ誰が死んでもおかしくない限り限りの状況なんだなぁという思いです……。
次回はこの不穏な流れに光明が指しますように。
ここ最近の怒涛の展開の連続で少しタフになっているトンガリでした。
次回まで全力応援の呼吸で自分に待機命令です!!
キメツーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
「鬼滅の刃」各話まとめはこちら