サイトアイコン マンガモア

鬼滅の刃 第154話「懐古強襲」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話
週刊少年ジャンプ2019年20号


おはこんばんにちは!!!!
トンガリです!!

今回は贅沢に上弦の参・猗窩座の過去回想です。
「懐古強襲」というサブタイトルが猗窩座の身に起こっている事態が只事じゃないことを感じさせてくれますね。
懐古が強襲って……自分でも忘れてしまったような過去の思い出が強制的にぶわっと蘇ってきて猛烈に懐かしい気持ちに襲われる、って感じでしょうか……。
この「強襲」は「郷愁」とかけてるんじゃないかなぁとも思いました。
なんて。

猗窩座の回想回でも冒頭は水柱・義勇さん。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話

失神しかけている……。
左耳が全く聞こえず、右手は感覚がなくどの程度役にたつのか分からない状態とのこと。
痣も消えていますし、全身を襲う筋肉疲労でまともに戦える状態ではないのでしょう。

そんな状態であっても、炭治郎を守るという強い気持ちで猗窩座と対峙している義勇さんはめちゃくちゃかっこいいですね。
柱は本当に……凄くかっこいいんだ……。

義勇さんが決死の覚悟をしている間、ピクリとも動かない猗窩座。
前回登場の女の子に腕を捕まれ、強くならなければならない理由を語ります。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話

猗窩座の強さへの原動力は、「持って帰ってくるため」。

病弱な父に薬を持って帰るために盗みを繰り返していたのは読んでいて辛かった。
強ければ財布を盗んで逃げ切ることができ、強ければ返り討ちに遭っても勝てる。

大人でも失神する百敲きの刑罰を受けても啖呵を切るタフさ。
人間だった頃から猗窩座は強かったみたいですね。
どれだけ痛めつけられても耐えられるし回復力もすごそう。

しかし、猗窩座にそんな生活をさせてしまっているという自責の念で、先に猗窩座の父が自殺してしまいました……。

“真っ当に生きろ、まだやり直せる”
“俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない”
“迷惑をかけて申し訳なかった”

父のことが大好きだった猗窩座(狛治)が色んな想いを爆発させながら大暴れしているシーンは本当にもう救いがないなぁと思います。

狛治の「迷惑なんかじゃなかった」が重すぎてしんどいんですけど……。

大人七人素手で伸したところでついにこの男の登場。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話

素流という素手で戦う武術の道場をやっている、慶蔵けいぞうさん。

猗窩座の大立ち回りを見た感想だけでもめっちゃ爽やかでかなり気持ちの良い性格をしていることが分かります。

しかしそこはやはり武術を嗜む者。
「生まれ変われ少年さぁ来い!」と爽やかに発破をかけると――。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話

狛治ボッコボコのフルボッコ。
爽やかにぶっ飛ばされました。
というか刃物を持った大人七人を全員伸した狛治を瞬殺するんだからかなり強いですよね!?
慶蔵さんはどれくらいの強さなんだろう……。
バトル漫画好きとしては位置づけが気になる……。

そんなこんなで慶蔵さんの道場で病身の娘さんの看病をすることになった狛治。
さらっと「先日妻が看病疲れで入水自殺してしまって大変なんだなぁこれが」なんて言われて何となく自分の境遇と重ねているような感じの反応をしていて狛治ええ子やん……って思いました。

その後憎まれ口叩いたら満面の笑みのカウンターもらってしまって面食らっている狛治を見たらもう幸せになってくれとしか思えませんでした。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話

そして前回から登場している女の子。
慶蔵さんの娘さんの恋雪こゆきちゃんとの初対面です。

凄く可愛い……じゃなくて布団の上で体を起こして弱っている姿を見て在りし日の父と重ねてしまう狛治。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第154話

汗をとばしながら話しかけてる恋雪ちゃんが可愛く可愛くて、

「きっと治す、助ける、守る」
「俺の人生は 妄言を吐き散らかすだけのくだらないものだった」

というめちゃくちゃ自虐的なモノローグにもう既に泣きそうになってしまいました。

ここから狛治の運命は変わっていき、明るく暖かい未来に繋がっていくんじゃ、と……思いたかった……。
鬼滅の刃の過去回想はここからが辛い。

次回狛治から猗窩座への変貌。


という訳で、主人公サイドのキャラクターかの回想をもらった猗窩座殿です。
鬼滅の刃ではそれほど珍しいことではありませんが久々だったので引き込まれます。

今回もそこそこ悲惨(自殺者二人)な話ですがおそらく次回の展開はより悲劇的に描かれることでしょう……。
猗窩座を襲撃するのは黒死牟か無惨か。

それにしても狛治くんと恋雪ちゃんは凄くお似合いな二人ですね~!
初々しい二人が仲良くなっていくのが楽しみです!
今の猗窩座の身長等を考えると、狛治くんが猗窩座になるまでにもう少し時間は掛かりそうなのでその辺の描写めっちゃ楽しみ。
一時の、しかし確かにあった平穏な日々……早く見たい。

恋雪ちゃんの名前に恋の字が入ってて今度は恋の呼吸要素まで……。
目の中の“花”みたいな模様に“恋”……。
うん、まぁ関係なさそう!

恋雪ちゃんの瞳はどこからの遺伝なのかと考えたんですが、慶蔵さんの強さを考えると父親譲りでしょうか。
慶蔵さんが目を開かないんですよね~。
ずっとにこにこ。
炭治郎よりもにこにこしてる。
奥さんが死んでしまって相当な悲しみを感じているはずなのに心が強い……。
本気になって開眼したら恋雪ちゃんと同じ瞳だったりするのかな。
かわいい。

今回は色々な情報が提示されましたが、決定的な“事”が起こるのは次回というのが分かる回なのでお預けされているような気分です。
おおよそは予想が付きますが……鬼滅だからなぁ……。
慶蔵さんが鬼になって襲ってくるとかあるかな……ないか、そうなると鬼化決定している猗窩座に慶蔵さんを殺す手段がない。

猗窩座がやたらと勧誘したがる理由も分かったりするかもしれませんね。

しかしまぁ鬼滅の刃は病弱なキャラクターが多い……。
時代背景を考えるとそんなものなのかな……。

そういえば、コマによっては猗窩座殿の頸、伸びてきているように見えますよね。
ゆっくり頭が生えてきているのでしょうか。
頸がない状態で生きられるってだけの進化じゃなくてよかった。

もしかすると次回で猗窩座決戦編終幕からの別の戦場の描写が入るかもしれませんね。
柱の戦闘も気になるけど……とりあえず先にカナヲちゃん無事でいて!!!!

モバイルバージョンを終了