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鬼滅の刃 第203話「数多の呼び水」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203
週刊少年ジャンプ202021・22


おはこんばんにちは!

トンガリです!!

一週間の発売延期を経て、待ちに待った203話。

うずうずして読み始めましたが読んでいるうちに色んな想いが浄化されていくような不思議な感覚で、読後は長編映画を観終えたような虚脱感というか寂寥感というか……。

とうとう炭治郎たちの戦いに答えが出たように思いました。

今回は語れば語るほど、稚拙な文章しか出てこないというか、何とも言葉では伝えられない雰囲気を感じる話でした。

すでに言葉が出てこない。

もうあらすじにいきたいと思います。

マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!

また感想・考察は個人的な解釈に基づいたものとなっておりますので原作者様の想定している解釈と異なる場合がございます。
その点をご理解、ご容赦頂ければ幸いです。


第203話 あらすじ


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

「俺も家に帰りたいよ禰豆子」

「本当にもう疲れたんだ」

強制的に鬼化させられた炭治郎。
その内面で鬼化に抗いながらも、ただただ疲労困憊している痛々しい炭治郎の姿が……。

神に祈るその姿、トンガリには決して特別な剣士でもなんでもなくただの少年のように見えます。

妹と家に帰りたいだけと神に願う炭治郎に鬼舞辻無惨の細胞が語りかけます。

「帰ってどうなる」

「家族は皆死んだ」

「死骸が埋まっているだけの家に帰ってどうなる」

「思い出が残ってる」

「あの幸せな日々は俺と禰豆子がいる限り消えない」

完全論破です。

というか無惨も言うことにキレが無くなってきましたね。
余裕がなくなったというか。

これまでもそうでしたがとにかく呆れることしかできません。

挙句の果てには「禰豆子は死んだお前が殺した」とすぐ分かるような嘘を……。

「嘘だ 禰豆子は生きてる」


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

「お前は嘘つきだ」

炭治郎の気持ちを後押しするように現れたのは竈門一家。
これまでもずっと炭治郎や禰豆子を守ってくれていました。

みんないる……。

それでも無惨の演説は続きます。

「血の匂いがするだろう仲間たちの お前がやったのだ」

「恨まれているぞ 誰もお前が戻ることを望んでいない」

「謝りたい」

「みんなを傷つけてしまったこと戻って謝りたい」

「謝っても許されない」

「それはお前が決めることじゃない」

「黙れ」

「お前は私の意志を継ぐ者」


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

鬼舞辻無惨と竈門炭治郎の対話。

この辺りの会話は本当に冗談みたいなやりとりですね……。
これは会話と言えるのだろうか。
会話の通じない滅茶苦茶厄介な人に絡まれて強制的に会話させられている炭治郎って感じですね。

そもそもが論点がズレている。

炭治郎はこそこそと逃げ回り、生き延びることだけを考えるような男ではない。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

「お前だけが何も失わずのうのうと生き残るのか?」

この言葉だけは少し刺さりました。

炭治郎よりも年下だった無一郎くん、同期の玄弥。
戦い抜いた果ての結末とは言え、頭から離れたことはありません。

炭治郎を守ってくれた剣士、認めてくれた剣士。
振り返ってみれば数多くの出逢いと別れがありました。

涙を流す炭治郎がどんな気持ちだったのかは、想像もできません。

しかし、そんな炭治郎の背中を押す者たちが来てくれました。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

おおぉぉぉんおんおん(泣)

みんな来てくれてる……!!!!

煉獄さん、悲鳴嶼さん、玄弥、しのぶさん、伊黒さん、無一郎くん、蜜璃さん……。

作画の都合かもしれませんが、一際高く押し上げてくれている煉獄さんの腕……。

ずっと炭治郎を支えてくれた柱……。

守ってくれた柱たち……。

こんなのもう感無量です……何も言えません……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

しのぶさんの匂いは藤の花。

藤の花の匂いを嗅いで、先に藤の毒を全身に溜め込んでいたしのぶさんの匂いを連想するのはよく分かります。

藤の毒を用いた薬が効いてきた演出
しのぶさんお手製の薬であることを感じさせる演出

どちらとも取れそうな、何とも鬼滅の刃味を感じる表現ではないかと感じました。

そしてその藤の花の匂いの中から、炭治郎に差し伸べられる救いの手。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

禰豆子の腕です。

しっかりと炭治郎の手を取ります。

まだ無惨が喚き散らしてきますが、背中を押された炭治郎にはもう分かっています。

「死んだ者達の憎しみの声が聞こえないのか!」

「そんな人いない」

「自分ではない誰かのために命を懸けられる人たちなんだ」


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

「自分たちがした苦しい思いや悲しい思いを」

「他の人にはして欲しくなかった人たちだから」

100億パーセント解釈の一致です。

無惨のお陰で改めて鬼殺隊隊士たちの凄さを振り返ることができました。
それだけはありがとう。

炭治郎が聞く耳持たないと分かるや否や、途端に懇願し始める無惨の姿は滑稽を通り越して余りにも惨めで……。
まさしく“無惨”です。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

炭治郎の腕を掴み、引き上げる数多の腕。

これが炭治郎のこれまでしてきた行い、その形だと強く感じます。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

対して、無惨は終始ただ一人。
たった一人でここまでやってきた、永遠とも思える孤独な旅もここでお終いです。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

炭治郎の身を案じるみんなの姿を見てほんと~~~~に心の底から安堵しました。

第一声で謝る炭治郎の優しさも、純粋に喜んでくれるみんなも。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

生きててくれたカナヲも、みんなみんな大好きです!!

義勇さん最後の最後まで本当にお疲れ様でした……。

そして締めるのはこの男……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第203

「ふん お前は死なないと思ってた」

「珠世様」

「終わりましたよ……」

鬼舞辻無惨戦、決着!!

みんなお疲れ様でした!!

炭治郎を助けてくれてありがとう!!

生き残ってくれてありがとう!!!!

たくさんの覚悟、信念、勇気を見せてくれて、本当にありがとうございましたーー!!!!



感想

びええ~~炭治郎良かったよぉ~~!!

信じてたけどもさ~~!!

感無量です……この嬉しさと寂しさと色んな気持ちが入り混じった気持ちは何と言うのでしょうか……。

鬼滅の刃、大好き!!!!

では振り返って感想を……と思うのですがまとめられる気がしませ~~ん。

簡単なところからいくか。

鬼舞辻無惨へ、良いところありませんでしたがそれがアナタらしかったのではないかと思います。
お疲れ様でした。
機会があれば本名くらいは聞いてもいいかなと思っています。
さようなら。

鬼舞辻無惨はキャラ的にもネタ的にもそれほど響きませんでした。
トンガリの中では終始打倒すべき悪鬼、というポジションから動きませんでしたね。
良くも悪くも、ただの悪役でした。
世間の反応的にはキャラは立っていたのかなと思います

ビジュアルは良いと思うんだけどなぁ……響かなかったなぁ……。

黒死牟戦の方が縁壱さんを絡めた人物の掘り下げもあったせいか、眠れないくらい思案してしまう夜が多かったように思います。

今回の話は語りたいところが多いですがやはり長くなりそうなのは、

炭治郎の背中を押してくれた仲間

ですね。

炭治郎を育ててきた竈門家もこみ上げてきましたが、トンガリとしてはずっと共に戦ってきた鬼殺隊の仲間たちが特にグッときました。

もっとちゃんと一人一人の想いが見たいと少し思ったりもしましたが、顔を合わせてそういう会話をするのは、“その時”がきたらということなのかなと思いました。

炭治郎にはまだ早い、ですよね。
だってこれからまだまだ生きていかなきゃいけないんですから!

それらもきちんと見守ってもらった上で、挨拶にいかなければ恩返しはできませんよね。

願わくば、その時にはいつまでもいつまでも話が尽きないような人生を歩んで欲しいです。

となるとやはり、痣の代償をなんとかしないといけませんよね。

そもそも痣のことは全然解明されていないし、寿命の前借りとかあやふやなこと言われても納得できません。

それなら使った分だけ寿命が減らなければおかしな話。
炭治郎なんか常時痣発現状態で生活してましたよ。
とっくに死んでいてもおかしくないのでは?

二十五歳を過ぎてるからと言って一晩だけ使ったら死ぬというのも妙ですし、痣にはまだ謎があります。

次回からはその辺りの掘り下げや対処がメインになってくるのでしょうか。

となればナチュラルに産屋敷家の方に話を移せそうなので、
次回は治療が一段落し、改めて鬼殺隊の今後について柱合会議か前代未聞の全体会議が行われたりするのかな。

治療といえば、炭治郎の右目が左目と描き分けられていたように思います。
もしかして視覚は取り戻せていないかも……?

左腕も皺のようなものが描かれているように見えるので鬼化によって再生した箇所は何らかの後遺症が残るかもしれませんね……。

逆にカナヲちゃんは左目が見えているように感じました。
この優しい眼差しは……見えてますよね!?

彼岸朱眼を使い慣れたことで負担を抑えられたか、
二人の姉の想いが守ってくれたのか……。

とにかく嬉しい。

義勇さんが炭治郎の胸に手を当ててるのが何か妙に優しい気持ちになれました。
義勇さんもすぐにでも治療始めないとダメな人でしょうが……。
カナヲちゃんみたいに少し離れたところで横になっていなければならない人でしょう……。

すぐ治療してくださいね。

そしてなんと言っても、愈史郎。

表情、セリフのすべてがトンガリに突き刺さりました。

愈史郎の涙が、どうしたらいいか分からない色んな感情を整理してくれたように感じます。

すべてが終わったことへの安堵感。
まずはこれを胸に刻んで203話を噛み締めたいと思います。

たくさんの人に感謝したいし全ての別れを悼みたいし、これからのことも凄く気になります。

でもまずはこの永きに渡る死闘の決着を受け止めて、次回を待ちます。

無限城編、色んなことがあったなぁ……どこかで振り返りたいなぁ……。

あ、そうか今号は合併号だから一週間余裕があるのか。
どうせ外出自粛だし気持ちを整理したいなぁ。

ゆっくりゆっくり色んなことを思い出しながら受け入れていこう。

とりあえず、ひとまずですが、この戦いに関わってきた全ての人にこの言葉を贈ります。

お疲れ様でした!!

次回からやーーーっと滅茶苦茶のんきな気持ちで読み始められます!

うひゃーーーー楽しみーーーー!!!!

それでは次回もよろしくお願いします!

キメツーーーーーーーー!!!!!!





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