出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第200話
週刊少年ジャンプ2020年18号
おはこんばんにちは、トンガリです。
悪鬼滅殺。
鬼殺隊の宿敵であり、全ての因果の始まりである鬼の始祖・鬼舞辻無惨は滅殺されました。
長かった戦いの末の勝利……。
鬼殺隊の勝利です。
ここから『実はまだ無惨が生きてた』とかそういう話はないでしょう……。
流石にそれは鬼滅の刃と言えど……。
しかししかし、勝利の代償はあまりにも大きく。
今回はあらすじは無しで、最後まで無惨に喰らいつき戦った剣士たちへのトンガリの想いを書いていくことにします……。
何度あらすじに触れようとしても感情がぶれぶれになるので苦肉の策だと思ってください……。
岩柱・悲鳴嶼行冥
上弦の壱との戦い、無惨滅殺ととにかく多大な貢献をもたらした、紛れもなく鬼殺隊最強の柱。
しかし度重なる激戦による負傷と、二十五歳を超えて痣を発現させたリスクによって身罷られてしまいました。
寿命を燃やし尽くし「今宵の内にも死ぬだろう…」と言われながらも夜明けまで獅子奮迅の働きを見せた悲鳴嶼さん。
戦いが終わり、その生命の終わりを察し、貴重な薬を使わせもしないその姿にトンガリのメンタルはめそめそになってしまいました。
人の命が失われる寸前の、この余りにも呆気無い無情な感覚。
悲鳴嶼さんのやりとりを通して、もう鬼滅の刃には奇跡のような生存ルートは無い、と突きつけられたような気がしました。
無惨を滅しても……都合良く痣が消えて痣のリスクがなくなったり、ダメージが回復したりはしないんだ……。
悲鳴嶼さんが死の淵に出逢えた、かつて共に暮らしていた子どもたち。
悲鳴嶼さんのことを先生と呼び慕っている姿を見て狭霧山の鱗滝さんの弟子たちを思い出しました。
あの夜も、鬼から逃げようとしたのではなく、悲鳴嶼さんを守るために武器を取りに行こうとしていた……人を呼びに行こうとしていた……。
みんな悲鳴嶼さんのことをこれ以上無いってくらい大好きだった……。
全てはいつも通り明日さえ来ていたら……。
鬼殺に命の全てを捧げる生を歩み始めた悲鳴嶼さんを見守り続けた子供たちも辛かったのかなぁ……。
あんなに優しかった悲鳴嶼さんが修羅の如く鬼を狩り続けてたんだもんなぁ……。
それでも悲鳴嶼さんの根底には守るべきものへの優しさが溢れていたと思うし、鬼殺隊の中でも特に多くの命を救ってきたと思うから誇らしい気持ちの方がきっと大きいと信じてます。
悲鳴嶼さんがこれからずっとみんなと共に幸せに暮らして行けることを願っています。
悲鳴嶼さん、最期は救われましたよね……。
強く、優しく、頼もしくて心強い。
全てを兼ね備えた柱の中の柱。
悲鳴嶼さん大好きでした。
寂しいです……凄く……。
最後まで悲鳴嶼さんの手を握っていた子は、もしかしたら沙代さんでしょうか。
そうであってほしい。
蛇柱・伊黒小芭内
恋柱・甘露寺蜜璃
トンガリは、この二人の恋物語をこれから先きっと何度でも思い出します。
幸せになって欲しかった……幸せに……。
空ろな表情の蜜璃が見てられませんでした……。
辛い……辛すぎる……。
伊黒さんが自分の羽織をかけてあげているのを見ると、蜜璃さんは無惨の腕を引き千切った時に致命傷を負ってしまっていたのでしょうか……。
「伊黒さんには死んで欲しくないなぁ…私あんまり役に立たなかったよねごめんね…」
このセリフで一気に涙腺が崩壊。
でも伊黒さんが励ましてくれました。
初めて会った時の話。
人よりも力が強く、その食欲は髪の色さえ変えてしまうというどこか人間離れした蜜璃さんを伊黒さんは「あまりにも普通の女の子だったから俺は救われたんだ」と評していました。
蜜璃さんの弾けるような笑顔……。
ダメだ……泣く……。
「底抜けに明るく優しい君はたくさんの人の心をも救済してる」
「胸を張れ」
「俺が誰にも文句は言わせない」
本当にその通りだよぉ……。
伊黒さんもきちんと人のこと見てるからそういうこと言えるんだ……。
みんな優しいしみんな好きだぁぁ。
寂しい…………。
最後に二人の想いが通じ合ったから良かった…………。
それだけでも救われた……トンガリが……。
でも二人とも鏑丸も泣いてて悲しいよぉぉせめて二十五になるまで生きていて欲しかった。
この二人に関してはまともな言葉も浮かばない……。
蜜璃さんも伊黒さんもお疲れ様でした。
誰か一人でも欠けていたら繋がらなかった戦い……。
だけどどうしても寂しいです……。
風柱・不死川実弥
実弥さんは最高に立派な兄貴だよ。
「お袋背負って地獄を歩くよ」なんて一秒も迷わず即答できるなんて凄く格好良いです。
凄い人はこういう時に迷ったりしないんだなぁ。
一番最初に自分が選択すべき答えが浮かぶのかなぁ。
心から尊敬します。
玄弥も……ちゃんとみんなと会えたみたいで良かったよ……。
ずっと心配だったよ……。
上弦の壱との戦いではみんなを守ってくれてありがとう……。
そのお陰で無惨倒せたんだぞぉ……。
実弥さんの頑丈さの理由がちょっと発覚。
ろくでなしだったお父さんが特別頑丈な人だったみたいですね。
その割には人間に刺されて死んでいましたが。
よっぽどまずいところを刺されたんでしょうか。
実弥さんは凄いぞ。
鬼の中でも特に強い鬼と戦って体中切り裂かれまくって大量に出血してるけど死なないんだからな。
実弥さんが目を覚ましてくれたからギリギリなんとかトンガリは踏ん張ることができました。
実弥さんありがとう。
戻ってきてくれてありがとう。
玄弥の分も死んでしまった柱たちの分まで家族を作って幸せになってください。
雷の呼吸・我妻善逸
獣の呼吸・嘴平伊之助
もおおおおお生きててくれてありがとおおおおおお!!!!!
こんな時にまでギャグ挟むなんて正気か!?!?
と思いましたがそれでいいです!!!
生きていてくれたのならば!!!!
最前線で戦い続けてよく生き残ってくれました……。
柱でもない剣士であってこの活躍はこれまたMVPクラスの戦果だと思います……。
伊之助は結構深刻そうなダメージがありそうですが、善逸はなかなか余裕ありそうですね。
強い……。
水柱・冨岡義勇
日の呼吸・竈門炭治郎
義勇さん、無事で良かった。
腕を失っているのに必死になって炭治郎を探している姿に義勇さんの想いが感じられました。
でも……でも……。
炭治郎……。
息してない……脈がない……。
悲鳴嶼さんも伊黒さんも蜜璃さんも命を落として……。
一番重傷で出血も多く無惨の毒によるダメージもあって最後は無惨の体内に取り込まれていて……死んでてもおかしくないとは思いました……。
でもこんなことになるんて……。
最後まで刀を握りしめてるし……もしかしたら無惨の体内で赫刀を発現させた時にはもう死んでいたんじゃないかと思うほどボロボロです……。
黒い隊服で目立たないはずなのにそんなの関係ないってくらい血まみれだもん……。
酷いよぉ……。
縁壱さんの遺した黒刀が折れてるのも地味にショックでした……。
一緒に戦っていた縁壱さんも無惨を滅殺してあっちに行ってしまったんじゃないかという変な寂しさが……。
義勇さんは猗窩座戦でも無惨戦でも炭治郎に守られた場面がありましたね。
逆にその何倍もの回数救っていると思うのでこれっぽっちも情けないなんて思いませんが。
それでも義勇さんは辛いだろうなぁ……。
自分が生き残るよりも炭治郎を生かしたかったとか考えてしまうのでしょうか……。
もう炭治郎のあの暖かい笑顔が見られないと思うと……ドッと寂しさとしんどさが押し寄せてきます……。
炭治郎たちのもとに駆け付ける禰豆子は次回どんな言葉を聞かせてくれるのでしょうか……。
トンガリはね、無惨を滅殺できたことによる喜びもあるんだけれども、失ったものの大きさに愕然としてしまって、どんな気持ちでいたらいいのかわからなくなったよ。
感想
鬼舞辻無惨滅殺 & 巻頭カラー おめでとうございます!!
今回はとにかく物寂しい感じになってしまいました!!!
なにそんなへこんでんのと思われてしまいそうですが仕方ありませんよ。
みんなのこと大好きだったんだもん。
みんな泣いてるじゃん……。
無惨倒したのに……。
生き残った隊士たちは幸せになれる……。
これからたくさん幸せなことは起こる……。
でも寂しいものは寂しいです……。
仕切り直したのに結局まためそめそしてしまう……。
愈史郎はどうしてるんでしょうね。
まぁ、愈史郎による人智を超えた超回復はもう半ば諦めていますが、それでも愈史郎からも何かあるでしょう。
それとも、無惨が滅殺されたことで珠世さん経由で鬼になった愈史郎も消えてしまった……?
それはヤダ!!!!
ヤダヤダヤダ!!!!
でも鬼殺隊としては鬼である愈史郎がこれからどうするかは全く分からないんだから完全に信じて自由にさせるというのは難しいかもしれません。
どちらにせよ、愈史郎は珠世さんへの一言とか色々あるだろ!!
伊黒さんと蜜璃さんは鬼殺隊隊士の皆さんも邪魔しないよう近くにいませんでしたね。
治療したかっただろうな。
でもそれ以上に二人の幸福を願ったんだろうな。
鏑丸さんは生き残るよなぁ。
誰かのお供になるんだろうか。
フェードアウトしないでほしい。
村田さんも生き残りました!!
やったー!!
ダメだ……。
やっぱり辛いですね……。
次回からはどうなるんだろう……。
そうか……この寂しさは好きな人たちが亡くなったからだけじゃない……。
鬼殺隊の戦いが終わってしまったからか……。
いや……だ……。
素直に喜べないのが惨め過ぎる……。
情けない……最低です……。
鬼滅の刃大好きだ。
きちんと物語を整理して、きちんと語り聞かせてくれたらこのやり場のない気持ちともうまく折り合いをつけられるだろう。
だから今は少なくとも次回までの間は、惜しんで寂しがって引き摺らせてもらおう。
それだけ好きだったのだ。
センチな気持ちになる時もある。
何年後かにこの記事を読み返した時に面映い気持ちになるかもしれませんが、まともに感想も書けないくらいに物語に入り込んで熱中していたということは分かってくれると思います。
いつまでも何度でも思い出そう。
悪鬼滅殺に命を懸けた誇り高い剣士たちがいたことを。
脳裏には浮かんでいますが言葉にすることができません。
なのでトンガリはこれからも鬼殺隊のその後の戦いを応援していきたいと思います。
まだまだ大変なことはある。
みんなで乗り越えていかねば。
なんか、早く次回が来て欲しいという思いと永遠に来ないでほしいみたいな思いが……。
とんでもなく複雑な心境だこれ……。
今回は変な感じになってしまいましたが次回はもうちょいしゃきっとした記事を書けるでしょう!!
体動かして気持ちも高めていかねば!!
次回もよろしくお願いします!
キメツーーーー!!!!
「鬼滅の刃」各話まとめはこちら