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鬼滅の刃 第192話「廻る縁」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192
週刊少年ジャンプ202010


おはこんばんにちは!!

トンガリです!!

鬼滅の刃単行本19巻発売中!!

表紙は伊黒さん!!!!

今回のサブタイトル、「めぐえにし」。

鬼滅の刃を象徴するような言葉ですね。

扉絵もなく前回からそのまま物語が続いたような感覚です。

という訳で早速本編を見ていきたいと思います。

マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!

第192話 あらすじ

何百回と説明を受けることに加えて
正解の形を一度見せてもらえると理解度が格段に変わる

記憶の遺伝によって、夢の中で縁壱さんの剣技を見た炭治郎。

これまでは代々伝承されてきた神楽を 父・炭十郎 から教わっていました。
しかし創始者である縁壱さんの剣技、剣の型を直接その目で見た炭吉さんの記憶を辿ることで直接見取り稽古をしたかのような体験をします。

このことで、ほんの僅かな手首の角度の違い足の運びの違い呼吸の間隔を知り、これまで舞っていた神楽の無駄な動きに気づくことができました。

も、物凄く説得力がある……。
一生懸命にヒノカミ神楽を磨き続けてきた炭治郎だからこそ気づけた違い……なんだろうな。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

縁壱さんは物静かで素朴な人だった。
すやこさんが剣の型を見たいとせがんだら見せてくれるような優しい人。

縁壱さんが持ってるお花はなんだろう。
竈門一家と一緒にいる縁壱さんを見ていると心が癒やされます。
縁壱さんも癒やされていて欲しい。

すやこさんがせがんでくれたお陰で炭吉さんが日の呼吸の型を瞳に焼きつけることができたと考えると、すやこさんのスーパーファインプレーですね。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

「日の呼吸の型は息を忘れる程綺麗だった」
「あまりにも美しすぎた」

「後に神楽として受け継がれていった理由がわかる」
「剣を振るう時、縁壱さんは人ではなく精霊のように見えた」

本家本元、日の呼吸の型。
どの呼吸よりも強く唯一無二のこの型が強いだけでなく息を忘れる程綺麗だというのが何とも心を揺さぶります。

戦う為の動きなはずなのに神楽のように美しい……。
これも「道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ」というフレーズが意図するものに近いのではないだろうかと思いました。
強さも極めたら美しい、逆もまた然り。

日の呼吸を見せてすやこさんすみれちゃんが喜んではしゃいでたら照れくさそうにうつむいていた縁壱さんでトンガリは何故か泣いた!!!!!!!!

型を見せてすぐか、それとも数日たったえいたのか縁壱さんの出立の時がきました。

そしてこの時に、縁壱さんは炭吉さんにあの 耳飾り を贈ります。

耳飾りを渡され、不意に今生の別れとなることを感じた炭吉さん。

遠ざかっていく物悲しい後ろ姿に涙がでてきた。(感情の一致)

感極まった炭吉さんの口から矢継ぎ早にたくさんの言葉が飛び出します。

「よ…」

「縁壱さん 後に繋ぎます!」

「貴方に守られた命で俺たちが!」

「貴方は価値のない人なんかじゃない!!」

「何も為せなかったなんて思わないで下さい」

「そんなこと絶対誰にも言わせない 俺が」


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

「この耳飾りも日の呼吸も後世に伝える」

「約束します!!」

息も絶え絶えになるくらい、必死で一生懸命に心からの言葉を贈る炭吉さん。
言いたいことを真っ直ぐ言ってくれました。
読んでいて背中がブワワっとするくらい嬉しいやら寂しいやら複雑な気持ちになりました。

時折炭吉さんの姿炭治郎に変わるのも良い。

そして何よりも炭吉さんの言葉を受け取った縁壱さんのこの表情。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

「ありがとう」

トンガリは救われました……。
良かった……本当に良かった……。

凄く良い表情です……。
嘘偽りのない、少なくともこの瞬間だけは縁壱さんの心も解き放たれていたのではないでしょうか……。

背景の青空がまたもう本当に凄く綺麗だし、果てしない広がりを感じるし……。

この一コマはしばらく忘れないだろうと思います。

鬼滅の刃は本当に背景が良いなぁ。

画集出してほしいなぁ。

そして記憶の回想は現代へと回帰します。

「ありがとう」と微笑んだ縁壱さんの言葉に、炭治郎は「俺の方こそ」と返しています。

「縁壱さん俺の方こそ」

「俺たちの祖先を助けてくれてありがとう」
「貴方がいなければ俺たちは生まれていません」

「貴方が信じて逃した珠世さんの協力で無惨を追い詰めることができました」

「貴方が見せてくれた日の呼吸で俺は戦うことができます」

「十二個の型は驚くほど正確に伝わっていました」
「何百年も経つのに」

こうして改めて振り返ると、何百年も経つのに縁壱さんのしたことは結構多く現代まで繋がっていますね。
竈門家の約束も凄いですが、辛抱強く機会を待ち続けた珠世さんも、想いや呼吸を失伝させないために耐え続けた鬼殺隊も、同じかそれ以上に凄いです。
本当に奇跡的な確率で針の穴を通し続けるようにここまで繋いできたんだろうなぁ……。
凄く感慨深いです……。

鬼殺隊の存続の危機にしぶとく生き延び続けた剣士とお館様、みたいな時代も多分ありましたよね。

鬼滅の刃は本当にテンポ重視で、そういういくらでも外伝や回想ができそうなところがスルーされ続けていますよね……。

でもそういう部分を膨らませすぎると物語が中断してしまうし、現在進行中の現代の鬼殺隊の戦いを追うには今の形が限りなく正解に近い形なんじゃないかとも思います。

閑話休題。

驚くほど正確に伝わっていたヒノカミ神楽
そして記憶の遺伝で見た縁壱さんの型十二個でした。

しかし、戦国時代の炎柱さんが遺した手記によって十三個目の型の存在が明かされました。

そのことをずっと考えていた炭治郎は、型の名前に気になる部分を見つけます。

円舞えんぶ炎舞えんぶ

同じ音の技名。

そして父・炭十郎さんの言葉。

正しい呼吸ができれば炭治郎もずっと舞える

炭十郎さんは夜明けまでずっとヒノカミ神楽を舞っていました。
竈門家のしきたり。
一年に一度、年の始めに日没から夜明けまで延々と舞い続ける過酷なものです。

その神楽の意味。

そして、“透き通る世界”に入った炭治郎が無惨の体を見て全てが繋がります。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

「恐らく十二の型は繰り返すこと・・・・・・で円環を成し」

「十三個目の型になる」

そうきたかぁ~~~~!!!!

ヒノカミ神楽は鬼と戦うために、夜明けまで戦い続けられるように舞い続けているという予想は多かったと思いますが、
もっとピンポイントに、対無惨用の備えみたいですね!!

円舞と炎舞で全て繋がる!

しかし、夜明けまで舞い続ける、斬り続けるためには無惨の攻撃をくぐり抜け続けなければならないということにもなります。

残り一時間と少し。

途方もなく長い時間。

炭治郎は己が地獄を見るだろうと理解しています。

縁壱さんや炭十郎さんのような才覚はなく、無惨の毒によって命がもつかも分からない。

無惨の全身爆散逃亡を阻止する方法だってまだ見つかっていません。

戦国時代の炎柱の剣士が自信を失った、その無力感や不安感が炭治郎にも襲いかかっていることでしょう。

どうしたってこう自問自答してしまいます。

「縁壱さんですらできなかったことが自分にできるのだろうか?」

それでも炭治郎は無惨に立ち向かいます。

弱気を振り払い、目を見開き「今自分にできることを精一杯やる」と覚悟を決めます。

「心を燃やせ」

「負けるな」

「折れるな」


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

滅茶苦茶一人で戦えている!!!!

炭治郎凄い!!!!

というか縁壱さんの正確な動きと呼吸が凄いのか……!?

いやでもその動きと呼吸は誰も継ぐことができなかったんでしょ!?

炭治郎凄い!!!!!

ここで心を燃やせとか折れるなとか……これまでの集大成みたいで込み上げ方が半端ないです……。
トンガリぃ……。

このガガガガと戦う炭治郎が、猗窩座と戦ってる時の煉獄さんの姿と被って視界がボヤけます……。

しかし当の無惨には別の人間、縁壱さんと被って見えているようです。
当然ですね。
同じ耳飾り、同じ型。

イライラした無惨は先程、柱たちを吹き飛ばした攻撃を使います。

炭治郎は軽く被弾しましたが致命傷というほどではなさそうです。
割とあっさり。
みんながやられた攻撃なのに凄くない……?
炭治郎の“透き通る世界”は特別製なのかな……?
みんながやられる瞬間を駆け付ける途中に遠目で見ていたから、二回目だから見破れた的な?

それどころか、炭治郎は致命傷を回避しただけにとどまらず、なんと無惨の攻撃の正体を見破ります。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

無惨の攻撃は、これまでの攻撃よりも更に速い管八本ももから出して攻撃しただけのことでした!!!!

さらなるゴリ押しでもうちょっと笑いが込み上げてきました!!!!

物量物理押し!!!!
拘りでもあるのだろうか!!!

それなのに、意識の外から攻撃を当てるために普通の攻撃中は更に速い管は隠して戦うという小細工……。

でもそういうシンプルな仕掛けでシンプルにスーパーパワーで押した方が対処法がなくて厄介なのかな。

実際速くて強いってだけで手が付けられてないし……。
ふむ……。

しかし炭治郎は鬼舞辻無惨についていきます。
ギリギリなのかもしれませんが、一対一で渡り合っています。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

ここにきて初の!!

日の呼吸!!!!

とうとう炭治郎が“日の呼吸”を!!!!

矢継ぎ早に連続して異なる型を繰り出します!!!

十二個の型を繋げる前に無惨に妨害されコンボ(?)は途切れてしまいましたが、
この攻防で型と型が繋がることを確信します!!


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第192

そしてぼんやりと鍔元から赫く染まっていく刀ーーーー!!!!

これは赫刀でしょう!!!!
最後のコマでとうとう赫刀が顕現します!!!!

炭治郎の日の呼吸は十二個繋げられるのか!!
炭治郎は十三の型に辿り着くことができるのか!!!!

次回絶対見逃せない表紙 & 巻頭カラーです!!!!!!

感想

うわああああああ滅茶苦茶熱い展開だああああああ!!!!

いかがお過ごしでしょうかトンガリです!!!!

凄い……炭治郎がもう凄い……。

縁壱さんや先祖や鬼殺隊の仲間たち家族……。
色んな人の想いを繋いでとうとうここまでやってきました!!!!

色々考察してきましたが次回炭治郎が無惨を倒しているかもしれないいいいいい!!!!

かなりテンションが上がってしまいました……。
落ち着いた。

炭治郎が単独で無惨と渡り合い、柱全員すっ飛ばされた攻撃も躱し、
見事に打ち込んでますね。

そして何と言ってもヒノカミ神楽ではなく、日の呼吸!!!
これまで頑なに“日の呼吸”とは書かれていなかったので色んな感情が湧き上がりました。

「縁壱さんや父さんのような才覚が俺にはない」って言ってますが、戦国時代の全剣士よりも才覚ありますよね。
炭治郎のお父さんだって炭治郎と同い年くらいの時はそこまで踊れてなかったかもしれませんよ。
誰一人として継承できなかった日の呼吸
とうとう使用者が現れましたが……。
やはり縁壱さんが使うよりは遅かったりとかで必殺な感じではないのかな。

型を真似るくらいなら他の剣士にもできそうだけど……呼吸?が真似できないのかな?
とりあえず型だけ継承していて、中にはとんでもないセンスでヒノカミ神楽に最も適した呼吸法を自ら掴み取る人間が出たり出なかったりしてきたのかな。
んで晩年の炭十郎さんは、その呼吸法を完全に掴んでいたとか。
それなら確かに何の呼吸の基礎も習わずに日の呼吸に近づいてる炭十郎さんの才覚は凄い。

これから柱たちが炭治郎の妙に無惨に効いている型を見て真似て、みんなで日の呼吸やるんでしょうか。
炭治郎一人だと最後まで繋げないけどみんなで順番に技を出していって繰り返し続けるとか。
ん? 一人で十二個繋げないといけないのかな?
いや無惨の脳と心臓を斬り続ければいいんだからそんな縛りはないはずですよね……?
それとも1ループ毎にゲームで言うバフのようなものが掛かってどんどん威力も速さも精度も上がっていったりするのかな。
流石にそんな精霊の加護みたいな効果はないか。

足が無い悲鳴嶼さんや腕のない義勇さんは自分ができる部分だけ担当したり、繋ぎの隙を消す役割をしたり。
なんか良いじゃないですか。
みんなで日の呼吸

それにしても、繰り返して延々と続けられる技というと、漫画『喧嘩商売』に登場した、富田流……いや進道塾の“煉獄”に近いものを感じますね。ちょっと違いますけど。
相手が無惨なので初撃が入れば相手は抵抗できない、もがけばさらに深く入る、という“煉獄”特有の性質が無い。
こちらも滅茶苦茶格好良い技なので格闘漫画が好きという方はオススメです。

『喧嘩商売』全24巻
『喧嘩稼業』 既刊12巻 以下続刊
https://yanmaga.jp/c/kenkakagyou/

縁壱さんがとても良い表情をしていて嬉しかった。
母から貰った大事な大事な耳飾りを渡したのはどんな想いだったんだろう。
この後ずっとどうしていたんだろう。
巌勝さんからもらった笛を持ち続け、どこに行っていたんだろう。

色んな想いが募ります。

そうだ!!
単行本19巻も発売しましたね!!!

毎回毎回内容のみならずオマケでも楽しませてもらって頭が下がる思いです。
オマケって本当にただのサービスで、入れたければ入れるって感じのものだと聞いた覚えがあります。
凄く忙しくされているだろうと思うのにいつも変わらずにオマケやキメツ学園の設定が差し込まれていて本当に有難いです。

吾峠先生、いつもありがとうございます。
どうかお体に気をつけて、体調など崩されないように過ごしてください。

実弥さんのオマケがおもしろかったです。
前回の玄弥の表彰状の件も怒られたりしたのかな。
悪霊でもついているのではないか?

あと過去に一生懸命計算したしのぶさんの毒の量が誤植だったみたいでビックリです!!
七十倍と記載されていたのが正しくは七百倍だったみたいですね!
現実的で納得できるいい塩梅の数字になるのでスッキリしました。

吾峠先生がご自身で計算なされたみたいですけど編集さんとかには相談しづらいのかな。
そしてどうして間違えたことに気付いたんだろう。

改めて計算してみたのかな。

ついでだしこちらも改めて計算してみましょう。

しのぶさんの刀で一度に打ち込める毒の量がおよそ五十ミリ。(50ミリリットルと仮定)
しのぶさんを喰らった場合の毒の量は、しのぶさんの全体重三十七キロ分。(37キログラムと仮定)

体重37000グラムの1/700が大体50グラム強。
よって通常の鬼に対しての致死量が52グラムくらい。
「グラム≒ミリリットル」と考えて、大体一突き分で致死量、という感じでしょうか。
しのぶさんを喰らった場合、刀でおよそ700回くらい毒を撃ち込んだのと同じ量の毒になると考えると、凄まじいですね……。

カバー裏も感動しました。

話が脱線しまくって余計な計算まで始めてしまって書きたいことが何かあったような気がするのに完全に頭空っぽになってしまいました。

だから普段から書こうと思ったことはメモしておこうと言っているのに。
どうしてできないんだこのトンガリは。

でも、あまり完璧を追求しすぎず、未完成でも人の目に触れさせていこうというスタンスなのでいつもこんな感じで公開してます!
今となってはコメント等でご指摘頂けることで修正や改善が出来ているのでいいのです!
一人で作っているブログとは思っていないので!!!!

今回もはちゃめちゃおもしろかったし次回も気になるけど眠気に勝てないーー!!

また次回お会いしましょう!!

いつになく締めが雑!
こうやって油断してるとまた落とされた時にしょんぼりしてしまうのできちんとしましょう。

では。

炭治郎が日の呼吸を使い、十三の型にも目星が付き、物凄く良い勢い!

です、が!!

相手は鬼舞辻無惨!

鬼滅の刃はここからが怖いので次回も気を引き締めて応援していきましょう!!!

夜が明けるまで油断せずに待機命令、です!!

それでは次回もよろしくお願いします!!

来週も鬼滅ですよ!

キメツーーーー!!!!

「鬼滅の刃」各話まとめはこちら

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