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鬼滅の刃 第171話「変ずる」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話
週刊少年ジャンプ2019年39号


おはこんばんにちは!
トンガリです!!!

「変ずる」ってサブタイトルで扉絵が玄弥の鬼喰いって……。

そして10月4日発売予定の「吾峠呼世晴短編集」が派手に気になります。
そわっ。

今回の扉絵はそのまま本編に繋がる形。
玄弥の面倒を見る無一郎くん。
こんな状況ですがなんか仲良さそうな雰囲気で少し和んでしまった。
刀鍛冶の里編で戦ったメンバーはその後交流があったのでしょうか。
鬼滅はそういうのあんまり描かないからな~~~~。
玄弥だって無一郎くんの柱稽古を突破しているはずなので絡んでるはずですよね。
炭治郎に向けるニッコリスマイルを玄弥にも向けてたりなんてしたら……トンガリはもう……。

現実逃避しているうちに本編は笑えない状況になっていきます。

黒死牟の髪を喰い、凄まじい速度で回復することができた玄弥でしたが、どうやらその血の濃さによって随分と鬼化が進んでしまったようです。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話

やばいですね。
「気分がいい…」という一言がどうしようもなく不穏な気配を感じさせます。
黒死牟の刀の刃先、「あれを喰えればもっと…」と考えてしまうのもかなり……。
そして何よりもビックリしたのが、鬼舞辻無惨の声が聞こえるようになっていること。
無惨の声だと認識した時の玄弥の青ざめた表情が見てられません……。
もうこれ以上は鬼の捕食は……とも思いますが、兄や仲間たちを守るためならもう戻れないと分かっていても鬼喰いをやめることはないのでしょう。
玄弥パートがかなりしんどい展開になりそうで怖いです……。
どうなっていくんだ……。

トンガリ的にはかなり絶望感ありますが、戦闘面で見ると無惨に気付かれずに無惨の声を傍受できているのは大きなアドバンテージになる気がします。
再生速度も段違いに上がっていそうですし、血の巡る速度が上がるとあるので身体能力の向上も期待できそうです。
先程は黒死牟に一蹴された玄弥ですが、黒死牟を喰った状態であれば攻撃を受ける盾の役割やダメージを気にしない援護ができるようになったかもしれません。
だからといって更なる鬼化を考えると、暴走する展開が見えてきてしまうのでやっぱりこれ以上は……。
玄弥が兄や仲間たちとの絆の力で一時的に血鬼術に目覚めて友情パワー炸裂からの全員で黒死牟撃破みたいな展開を予想していましたが、やはり玄弥の鬼化はあんまり明るい雰囲気で描かれていないの黒死牟の刀とか食べなくていいです。
硬いし美味しくないよきっと。

すっかり再生してるのに、片手にも拘わらずしっかりと止血して励まし続けてる無一郎くんに癒やされることにします。

さて、黒死牟と岩柱・悲鳴嶼行冥さん & 風柱・不死川実弥さんの戦いはというと。
黒死牟による戦力分析が行われております。

黒死牟の予想では岩柱、風柱が柱の中でも実力上位とのこと。
これは実際にはどうなんでしょう。
上位といっても上位6人が実力伯仲で横並びとか言われたら上位とは?ということになってしまうので少なくとも半分より上(上から4・5番目)までには入っているということなのでしょうか。
となると、岩柱を筆頭に痣持ちの霞柱、恋柱、水柱、風柱、辺りがノミネートされる?
霞柱は今回の黒死牟戦で経験不足な面が厳しく咎められたので一歩下がるか。

しかし蛇柱があの態度で水柱や風柱と大きな実力差があるとは考えづらい……。(半分願望)
という訳でトンガリ的には、柱の実力は蟲柱のように特殊な戦法を用いるもの以外はほぼ横並び。
そこに経験の差、痣の有無でバフがかかる、くらいに考えておきます。
経験の差はすぐに補えるものではないので、経験値の高いものが痣を発現した際の強さは推して知るべしですね。
まぁ全く同じことが黒死牟にも言えることに軽く絶望したので経験の差に触れるのはやめようと思いましたまる。

また黒死牟の分析で悲鳴嶼さんの盲目設定もしっかり練られていたことが分かりました。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話

「鎖を振り鳴らす音の反響で空間や動きを極めて正確に把握している」

なるほどそうか!

悲鳴嶼さんは相手の発する動作音や呼吸音のみで戦っているのかと思っていましたが、
まさかのエコーロケーション方式でした!!
すごい!!

柱の中でも屈指の肉体を持ち、盲目であることを補うべく考え尽くされた武器を用いる……かっこいい……。
まさか鎖にもきちんとした説明がされるとは思っておらず興奮です!!
なんか漫画的な勢いとか特に説明の無い“心眼”で戦っていると思っていました。
吾峠先生ごめんなさい……。

あ、だからずっと鉄球を振り回し続けていたんですか!?
まずい今まで鉄球振り回し続けてたのをシュールな絵面だなぁと微笑みながら読んでました。
生まれつきとは言え、盲目でありながら命を懸けた戦闘をしているんですから余裕なんてある訳ないですよね……。
常に周囲や対面している相手に注意を向けてる描写だったのか……。
はっきり言ってめちゃくちゃかっこいいです。

黒死牟をして「俄かには信じ難いが紛れもなき事実」と言わしめるその実力。
ここからどう魅せてくれるのか非常に興味深いです!

鬼殺隊最強の男を2対1で相手にするのは得策ではないと踏んで、まずは実弥さんの武器を破壊しようと動く黒死牟。
しかし痣を発現させた実弥さんは黒死牟の動きにしっかりと対応し悲鳴嶼さんとの連携で再度黒死牟の髪を斬ることに成功します。(どっちの攻撃が斬ったかは不明)

「痣を出したからと言って通常ならば戦闘不可能な致命傷を負わされた者がさらに動きの精度を上げてくるとは」と、こちらも評価が上がっています。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話

そしてとうとう岩柱・悲鳴嶼さんの刃が黒死牟を捉えます!!
耳だけとは言え初の肉体へのダメージです!!
一瞬で再生されていますがそれでもとうとう黒死牟に触れることに成功しました!!
悲鳴嶼さんの踏み込みがもうほんとにかっこいいこと。
今まで散々色んなところで持ち上げられてきた悲鳴嶼さんですが、いざ戦闘が始まれば前評判に違わぬ強さを存分に見せつけてくれます。
これは惚れ直してしまいますねーー。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話

風の呼吸 漆ノ型 勁風・天狗風

岩の呼吸 壱ノ型 蛇紋岩・双極

天狗に鍛えられた源義経の身軽さを思わせる、空中で身を翻すようなド派手な動きの風の呼吸・漆ノ型に、
二匹の蛇が相手を挟撃しているかのような鉄球と手斧の攻撃が、阿吽の呼吸で繰り出され、かっこいいの上限を突破してます!!!!
柱稽古していてくれて良かったああああ!!!!

欲を言えばこの二人だけでなく様々な柱の組み合わせで合わせ技を見たい……。
今ならカラーもあるし水と風とかエフェクトが凄いことになりそう。
組み合わせて映えそうな呼吸と言えば炎だけどもう……。
いや炎と音は可能性あるな!?

岩と風の合わせ技は派手に決まったかの様に見えましたが、どうやら黒死牟には届いておらず、二人は頚を斬るまで畳み掛けろと再び攻めます。
しかし黒死牟の攻撃が届くはずもない距離にも関わらず悲鳴嶼さんと実弥さんの体に傷が!!
悲鳴嶼さんでさえ何をされたか認識できていない攻撃。
その正体は――。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話

「着物を裂かれた程度では…赤子でも死なぬ……」

刀身が伸び、さらに刀身から刀身が生えているかのような異様な刀。
禍々しさを増した黒死牟の刀が牙を剥きました。

そして斬り裂かれた着物の中から鍛え上げられた肉体が……!!
これは分かります。
本気を出すと全身に眼球が浮かび上がるんですよね。

漸く本気の戦闘モードを見せてくれそうな黒死牟。
二人を強者と認めここからが本当の勝負になりそうです。


さあ黒死牟の本気です。
刀は伸びましたが、未だに刀にまで眼がある理由が見えてきません。(眼なのに見えない)

冗談はさておき、いかにも扱い辛そうなこの刀。
人間では扱えないかもしれませんが、鬼の膂力とさらにそれを呼吸でパワーアップできるなら!?
なるほどそうきたか!という感じです。
しかもそんな無茶な使い方をしたらきっと並の刀であれば刀身が保たないんじゃないかと思いますが、黒死牟の肉でできた刀なら問題なさそうです。
いま思えば黒死牟が日輪刀を奪って使っても、刀の方が耐えられないのかもしれませんね。
それにしても今回の戦いは武器のギミックが悲鳴嶼さんの鎖の音でエコーロケーションといい、凝ってますね。
あとはやはり一番特徴的な目玉にも意味を持たせてくだされば……。

この異形の刀、手元に近い順番に眼の数が2つ、3つ、4つと増えていってるのですが何か法則性があるのでしょうか。
形状的には七支刀に似てるような……炭十郎さんがヒノカミ神楽を舞う時に持っていた神具に似てるかなと思って見直してみましたがちょっと似てても何だか方向性が違うような印象。
でも変貌した黒死牟の刀は直刀っぽくなっているし何か繋がりがあってもおかしくなさそう。

この長さの刀(きっともっと伸びる)を普通の刀のように超速で扱うとなると次回以降の戦闘描写がとんでもなく派手なことになりそう……。

しかし悲鳴嶼さんは黒死牟の刀を折れるんですよね。
……実はこれ的が広がっただけなのでは?
それとも刀身が伸びて間合いが広がったということを認識した後でも対応できない程スピードも上がっているのでしょうか。
ふーむ。

鬼舞辻無惨が「まだ此方へは来させるな」とメッセージを送っていましたね。
ということは、まだ動けない、人間化の薬を分解しきれていないということ。
チャンス……!!
無惨が動けないままトドメを刺すという展開はどれだけ希望的に観測しても流石に無いかなと思います。
空間転移で無惨への接近を妨害する鳴女に、一度戦いが始まれば圧倒的な戦力で柱ですら圧倒できる黒死牟。
まだふたつの壁が残ってますのでそもそも無惨に辿り着けるなさそうですが……。
それでもこれだけ分解に時間がかかっているのなら、分解する前に効いていた人間化薬による弱体化等はありそうですね!

あとジャンプ+のフルカラー版鬼滅の刃を読んでいて気になった箇所が一点。
黒死牟の斬撃の色がはっきりと変更されているんですよね。
以前まではこう(週刊少年ジャンプ2019年38号 吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第170話)で、
今回はこう(吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第171話)なってます。
フルカラー版も吾峠先生による監修とかってされてると思うので、黒死牟が本気を出し始めて剣筋が変わった演出?
それとも描いてる内にイメージが変わってきて思い切ってチェンジ?
トンガリ的には今回の色合いの方が好みなのでイメチェンと言われても許してしまうのですが……。
黒死牟の刀の色も変わったりしてますしまだカラーに関しては厳密な設定が決まってなかったりするのでしょうか。
興味深い。

玄弥の行く末も気になりますしこの戦闘での介入も気になります。
意味深に無惨の描写も出てきましたし、これはもしかすると増援無しで他のメンバーたちは無惨の元に集結するという事態も有り得る……?
でも無一郎くんは黒死牟の滅殺だけはしておかないとって感じでしたよね。
玄弥が無一郎くんに自身に起こってる変化を相談して?とか?

ここまできても先が読めませんね……。
どれも有りそうで、全然考えてもいなかった展開になったりしそうで……。
少なくとも、次回は黒死牟がこれでもかと猛威を振るうことでしょう……。
柱がピンチになるのは嫌な反面、黒死牟のビジュアルがかっこよく見えてきて困ります!!
人型にして異形な黒死牟がこんな刀を扱っていたら……多分映えるんですよねぇ。

サブタイトルの「変ずる」はもしかして黒死牟の刀のことか。
いやどっちものダブルミーニングでしょか。

もう少し黒死牟にまともなダメージを与えてから本気を出してほしいものです~。
あ、まだ本気の本気ではないのか……?

次回、悲鳴嶼さんが刀折りまくって、玄弥が拾い喰いしまくって、上弦の壱の血にも慣れてきたぜ!って特に異常もなく戦っていて欲しい。
最近ギャグ描写が減っていて少し恋しいトンガリでした。

久しぶりに炭治郎に会いたい~。
アニメでもいよいよ柱たちが動いて喋る。
そっちの方もワクワクが止まりません。

ここまでお付き合いありがとうございます。
それではまた次回。

キメツーーーー!!!!



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