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鬼滅の刃 第166話「本心」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話
週刊少年ジャンプ2019年33号


おはこんばんにちは!!!
トンガリです!!

表紙は千寿郎くんからの手紙に目を通す炭治郎。
無惨と日の呼吸の剣士が対峙した際の出来事が書かれている手紙ですが……。
このタイミングで差し込んでくるということは、もしかすると黒死牟戦で何かのヒントになるような内容が含まれているかもしれません。
しかしその話を聞いた炎柱は自信を失くしてしまったとのことですし無惨ないし黒死牟の恐ろしさがより一層増すような内容なのでしょうか……。
ふむ……。

今回も引き続き黒死牟戦です。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

一撃で無一郎くんの腕を落とし、さらには刀を奪い貼り付けにした黒死牟。
自身の末裔との出逢いに思いの外しみじみと感じ入るものがあるようで。
無一郎くんを安心させようと腕を失くしたことを「また生える…」と励ましたり、もう戦えるのは自分一人だから無惨も「認めてくださるはず…」と安心材料を教えてくれています。

極めつけには……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

止血すな!!
脆いと分かってるなら無傷で無力化せい!!

普通に腕縛って止血してる姿がシュール過ぎる……。
無一郎くんももう反抗する体力も気力も無いのか悔しそうにすれど無抵抗です……。

肩付近を刺されてぶら下がっている状況。
かなり痛そうですよね。
腕落とされてるしそんな状況ではないというのは分かっているのですが、そんな見事にぶら下がるのかなと考えてしまいます……。
昔観たホラー映画で肩甲骨か背骨の辺りにフックを引っ掛けて吊るしているのを観て血の気が引いたのを思い出すのです……。

閑話休題。

黒死牟と無一郎くんのやりとりを見ている影がひとつ。
玄弥です。
絶対敵わない……。
頼むから一人で仕掛けないで……。

と思った矢先に即銃撃。

玄弥勇敢過ぎる!!!!!
目の前で柱が圧倒された鬼に攻撃するなんて……本当に死ぬ覚悟だ……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

やはりというか当然というか、玄弥の放った銃弾は当たらず一瞬で背後に回り込まれます。

それどころかすでに銃を持った左腕は落とされており、咄嗟に刀を抜こうとした右腕も落とされ。
そして最後には──。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

胴を一刀両断にされてしまいました……。

玄弥ーーーーっ!!!!

半天狗の時もそうでしたが玄弥ってタフな性質上かなり滅茶苦茶なダメージ負いますよね……。
いつも「玄弥ーー!!」って心の中で思ってたような記憶が……。
そもそも死ぬことを厭わないような無茶な人間が多い鬼殺隊の中でも本当にかなり体張ってる方だと思うので目一杯労ってもらいたいのに鬼喰いのせいでしのぶさんとかにも厳しく接されてたのかなり辛い……。
炭治郎が色んなことフォローしてくれてたおかげでしのぶさんは心配してくれてたんだしみんな玄弥が頑張ってることはわかってるって誤解してないとは思いますがほんっと幸せになってほしい……。

そしてまたしれっと黒死牟が情報提供を。
三百年以上前にも鬼喰いをしている剣士がいたそうです。ほほう。
普通の隊員が鬼を喰ったら死んでしまうのだろうか。
鬼殺隊もさすがに強さを求めるために鬼の力を身につけさせようと才能のない剣士に鬼喰いをさせたりはしなかったのは柱たちの玄弥への態度で分かるけども。(推奨するなら玄弥に厳しくしたりしない)
玄弥も周りから強制的に止められなかったということは文献とか残っててギリ見逃されてたのかな。
やっぱり簡単には死なないというのはそれだけで戦力として貴重だよなぁ。
改めて考えると、夜なら日輪刀で頚斬られないと死なない鬼ってずるい。

過去に鬼喰いをしていた剣士は胴を両断されたら絶命していたそうですが、玄弥がその人よりもタフなのは鬼喰いとの相性が良いのか無茶をし過ぎて体が鬼に近付いてきているのか。
それとも不死川家は元々傷の治りが早かったり体質的にタフなのか。
これは完全に名前からの想像ですが風柱も全身傷跡が残るくらいの怪我を受けても生き延びているので何かしらあるかも……?

というか今の玄弥って眼の色が反転してないけどこれって鬼喰いモードになれてるの……?
上半身だけになっても生きてるんだから鬼化してるとは思うけどもう鬼化できる時間ギリギリとか……?

黒死牟は特異体質であっても鬼擬きには興味がないらしく首を落とそうと動きます。

きっちり月の呼吸のエフェクトが出ている斬撃が玄弥の首に走りますが──・


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐しょうじょうさじんらん

風柱ーーーー!!!!

玄弥の危機を救ったのは兄である風柱・不死川実弥さん!!!!
黒死牟の攻撃を中断させ余裕なさげに追い払うの凄くない?
あの黒死牟がズザザって飛び退かされてるよ?

あと風の呼吸のエフェクトかっこいい!!!
暴風渦巻くエフェクトの中に鋭い斬撃が入り混じってるの剣術としてリアルにありそうな感じします!!!

そして一番グッと来たのがここ。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

「テメェの頚をォ 捻じ斬る風だァ」

玄弥ーーーー!!!!
やっぱり兄弟ですね!!!!
似てる!!!!

柱の到着だけでも最高にテンション上がるのに、玄弥と実弥さんの二人ということでさらにテンションアップです。

「……テメェは本当にどうしようもねぇ弟だぜぇ」と、今回はきちんと兄として話しかける実弥さん。

玄弥は回想で炭治郎に言われた言葉を思い出します。

「鬼殺隊に入ったことをすごく怒ってはいた」
「でも憎しみの匂いは少しもしなかったんだ」

「だから怯えなくてもいいんだよ」
「伝えたいことがあるなら言ったって大丈夫だよ」

「実弥さんは」
「玄弥のことがずっと変わらず大好きだから」


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

「そこには絶対に俺が」

「鬼なんか来させねぇから……」

言ってること願ってることがカナエさんと同じ過ぎて辛い。
どうして妹弟たちはお兄ちゃんお姉ちゃんの言うことを聞けないのか……。

思わず涙して謝る玄弥……。
初めからこれ伝えてたら玄弥はいつの日か兄の帰るべき場所として大人しく家庭を持ってくれてたんじゃ……?
実弥さん……あんた作中一の不器用柱だよ……。

玄弥ずっとぶつ切りにされたままなんだけどくっつけてあげられる程の隙はさすがになかったのかな……。

そしてここでまた黒死牟からの情報提供。
「ほぅ…兄弟で…鬼狩りとは……」
懐かしや・・・・…」

ふむ……?
黒死牟も昔は兄弟で鬼狩りしてたってこと?
おそらく一番多い予想なのではないかと思うことだからそれほど驚きはしない……。
やはり日の呼吸の剣士は黒死牟の弟というのが濃厚そうですね。
これをさらにひっくり返してきたらもう本当に吾峠先生。

弟を刻まれた風柱・実弥さんは激昂して黒死牟に斬り掛かります。
そんな不用意に斬りかかっちゃダメ!!と思いましたがなんと。

黒死牟の一太刀を躱して、足元、足の間をスライディングでくぐり抜けながら足を斬りつけます。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

壱ノ型 塵旋風・削ぎ

そして間髪入れず塵旋風!!
凄い凄い!!
かなりまともにやりあえてますよ!!!!
足元をくぐり抜けるスライディングとか真っ当な剣術とは違うかもしれませんが、全身の傷が物語るように数えきれない戦闘をくぐり抜けた百戦錬磨!!
短期間で柱になった霞柱・無一郎くんとは毛並みの違う、超超実戦派の剣士といった感じでしょうか!!
凄くかっこいいぞ風柱実弥さああああん!!!!

話はちょっとそれるんですけど、風の呼吸壱ノ型塵旋風を初披露した136話では、
塵旋風が“鹿”旋風になっていたんですよね。
単行本では修正されているので誤植だとは分かっていたのですが。
塵と鹿を間違えるってどういう……?
こういう文章ってパソコンとかで打ち込んでいる訳ではないんでしょうか?
形は似てるけど読みはまったく似つかない文字が誤って入力されてしまう事態ってどういう……?

そしてさらに驚きなのですが、単行本16巻と同時発売のファンブックでは、
またも“鹿”旋風と書かれているんですよ。

これ、トンガリが編集だったら絶対こんなこと有り得ませんよ。(風柱の背中の殺が消えているとかね)
月額100円でいいのでトンガリの好きな作品の校正作業やらせて欲しいです。
風柱ファンとしてはこういうのかなり残念だし、とても辛いです。(もう風柱好きになっている)

こういうミスは勿体無いに尽きるので、これを見て「確かに」と思って下さった方がいれば、ジャンプのアンケートで公式からきちんと訂正してもらえないかと提案して頂けたら幸いです。

塵旋風・削ぎによって鍔迫り合いにまで持ち込んだ実弥さん!
ここで初めて黒死牟が刀身を披露させることに成功します!!


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第166話

刀身まで目玉でビッシリ!!!!
ギョロオというオノマトペが気色の悪さを際立たせています!!!

刀側の鍔にまで目玉が……。
獪岳を圧倒していた時には鍔にも刀身にも目玉なんてついてなかったのに……。

もしや始まりの呼吸の剣士が戦闘中に刀身が赤くなっていたように、
黒死牟は戦闘中に目玉が浮かび上がってくる……!?

真実やいかに!?


という訳で、風柱回でしたーー!!!!
黒死牟と戦えそうな気配を漂わせる風柱!!!!
正直戦闘力だけでもかなり好感度上がりました!!!!

そして玄弥への秘められていた“本心”……。
いやそこは素直に明かしとけェ……。
しかしまぁこれまではどうあれ兄の想いは深い愛情に満ちていましたね……。

逆に言うと風柱さんは本心を語ってしまったので過去とともに全ての情報が出回ってしまいました。
これは漫画的には結構ピンチです。
いやまだ全身傷だらけな理由とか語られていない!!
ここから黒死牟相手にどれだけ善戦できるか、時間を稼げるか、かなり期待しています!!!!

今回のカラー版で、黒死牟の刀の柄や鍔の色が変わっていました。
もしや色関係は考察しない方がよいのか。
やはり…公式のカラーとは…違うという…ことなのか……。

それはそれとして、刀身にまで目玉がギョロギョロしてるのは何か理由があるのでしょうか。
ナルトのダンゾウが腕まで写輪眼だらけだったのを思い出しました。
かなりうろ覚えですが、あれは使う度に失明する術(イザナギだっけ?)を何度も使うためにたくさん用意しておいたような感じだった気がします。
それを倣って、スペアの眼だと考えるなら、眼を犠牲にする技がある?
以前にあまね様から説明された、痣が発現した剣士に伴うリスクが「失明」という予想をしました。
(悲鳴嶼さんは既に盲目なので「私は一体どうなるのか…」発言)
何百年も痣を使い続けても失明しないために目玉を生み出し続けている。
これはそこそこ筋の通る推測にはなりますね。
しかし、頭を砕かれても全身潰されても再生するような鬼になっても失明してしまう痣のリスクとは……。

そして失明のリスクと言えば花の呼吸終ノ型彼岸朱眼。
もうあるんですよね。失明覚悟の技。
正直、リスクが被るとなんか……漫画的に重さが……。

とすると、死角を無くすための眼?
全部の眼に視覚がつながってるとしたらめちゃくちゃ脳みそ混乱しそうです。
でもそれ鳴女もやってるんですよね!!!!

それとコメントでも頂いたのですが、目玉と言えば精神攻撃!
目を合わせたら発動するような下弦の壱・魘夢が使っていたような攻撃のための目玉。
それも魘夢がやっていたので二番煎じ感が否めませんが……完全上位互換のような性能の幻術を使えるのであれば決してガッカリはしない能力だと思えます。

ただのビジュアル的な理由だとしたらちょっとギャグになってしまいますが……。
次回黒死牟が「気色…悪くなど…無い…」とか言い出したらどうしましょう……。
黒死牟はかっこいいと思っている……。
まぁさすがにこれは、無いでしょう。(あったら黒死牟好きになってしまう)

炭治郎に座られてる伊之助がかわいかったし玄弥と実弥さんのわだかまりが解けてよかったし、
緊迫した敵と対峙しているにも関わらず少しホワッとした気持ちになりました。

煉獄さんの時も互角のように見せて次の週にはボロボロにされていた、なんてことがあったので、
善戦しているように見えてすぐ実弥さんボロボロにされてしまうことも考えられるので油断しないように応援します。
スマートな感じじゃない実戦で叩き上げられた剣術って感じの風柱の戦闘がかっこいいのでまだまだ見ていたい。

風柱頑張れ……!!
そして玄弥はやく腕と胴をくっつけてくれ……!!!!
見てられない!!!!

これだけ時間経っても来ないということは岩柱は先に行ってしまったんでしょうか。
弟子のピンチではありますし今からでもこっち来てもらっても全然構わないのですが……。

何はともあれ次回も戦闘が激化していくことは間違いないでしょう!!
無一郎くんの戦線復帰も有り得ます!!

連休でちょっと早く読めたのは嬉しいけどその分ちょっと長く待たないといけないのはなんとも歯痒い思いです!!!!

連休も鬼滅ですよ!!!
キメツーーーー!!!!!

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