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鬼滅の刃 第160話「重なる面影・蘇る記憶」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話
週刊少年ジャンプ2019年27号


おはこんばんにちは!!
トンガリです!!

童磨と伊之助に因縁があるというまさかの展開。
伊之助の出生が明かされた重要な一話です。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

開幕から童磨は「君と知ってる」と嘯いていましたが、「会った覚えはねぇ!」と否定する伊之助は同じ様な既視感を蟲柱・胡蝶しのぶさんに対して覚えていました。

童磨が伊之助の顔をどこで見たのか。
思い出そうと頭に指突っ込んで脳みそグリグリしている童磨が最高にハイです。

そして記憶していたのは本当っぽく、15年前の伊之助の母のことを思い出します。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

十七・八くらいの女性が赤ん坊を抱いて訪ねてきたとのこと。
天涯孤独のお母さんは行くところがなく、極楽教の保護を受けにきたそうです。
といっても極楽教のことを知っていたかは分かりませんし、辿り着けたのは偶然かもしれません。

旦那からも姑からも毎日暴力を受け、顔は原型がわからないくらい腫れており、片目は失明していたほど。
手当をしたら綺麗に回復したとのことですが……凄く酷い境遇だったようです……。

当然猪に育てられた伊之助は「母親なんかいねぇ!」と否定します。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

めっちゃ正論で返す童磨ずるい。
童磨がめっちゃまともなこと言ってて何故か面白い……悔しい……。
たまにこうやってめっちゃまともな事言うからこいつは……。

「まあ人の話は最後まで聞きなよ」
「こんな巡り合わせ奇跡でしょ」

激昂して斬りかかる伊之助を童磨は軽く一蹴。
カナヲの助けがなかったら致命傷を負わされていたかもしれません。

だいぶ余裕がある感じがやはり格上の余裕というか全然本気を出していない雰囲気があります……。
伊之助との因縁が見つかって童磨も面白くなってきたというところでしょうか。
童磨は自分のことを分かった風に指摘されて頭にくるというよりも、相手をどう調理するかということの方が本気を出す材料になるのかもしれません。
つまらない人間だったらあっさり殺し、興味を引く何かを持つ人間であればそれ相応に自分の力を見せていく、といった感じで。

閑話休題

伊之助が斬りかかって戦闘再開かと思いきやそれでも童磨は語り続けます。

曰く、頭は良くなかったが美しかったし歌は上手だった。
伊之助を抱いて子守唄ではなく指きりの歌をよく歌っていたそうです。

指きりの歌……。

しのぶさんに感じていた既視感はしのぶさんではなく母との記憶……。
まだ赤子だった伊之助でしたが歌のことは覚えていたようです。
そして優しかった母の顔も。

しかし鏡を見た時とかしのぶさんの歌を聴いた時に思い出しているような素振りがあれば……。
童磨に思い出さされたというのが少し悔しい・


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

伊之助の母、琴葉さんは感覚が鋭かった模様。
これは伊之助の触覚が鋭いのと同じくと考えていいのかな。
虐待されていたのもおばかなのに感覚の鋭さで指摘してしまうことが周囲の人にとっては癇に障ってしまっていたのかもしれません。
それにしても暴力を振るうことは最低極まりないですが……。

童磨の「寿命が尽きるまで手元に置いといて喰べないつもりだった」発言も考えさせられますね。
頭が鈍い分、何を美しく感じるか、何が楽しく何が嬉しいか、そういうものがシンプルで童磨の嫌いな欺瞞に満ちた人間たちとは違って見えたのでしょうか。
というかそれは無惨様に見逃されたのかな?
童磨はバリバリ人を喰ってるし多少は選り好みしてもオッケーだったのかな。
というか今思うと、堕姫だって醜悪なものは喰べないとか言ってたし割と許されてるよな……。
まぁ猗窩座の“一度も”女性を食べていないというのはかなり範囲が広いとは思いますけれども。

琴葉さんは童磨の信者喰いに気付き逃亡。
伊之助だけでもと崖から落とし、童磨でも助かるはずないと思う状況をタフな伊之助は生き延びて今に至ります。
伊之助は山育ちだから感覚が鋭いのかと思っていましたが、琴葉さんから受け継いだ生まれながらの感覚の鋭さっぽいですね。
それらの力もあって川に流された後も何とか生き延びることができたのでしょうか。

しかし琴葉さん。
結婚した人からもその家族からも虐げられ、天涯孤独の身なのに人を恨まず鬼にもならず。
これまで鬼側の回想には「こんなやついたら鬼になっても仕方がない」と思わせる外道がいたものですが、同じくらい酷い状況にも関わらず童磨の信者喰いを「ダメなものはダメ!」と拒絶できるのは凄いです。
童磨の言うように心が綺麗というか、善悪の観念がしっかりしていたのでしょうか。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

伊之助のことを慈しむ姿が本当に暖かくて……。
トンガリはこういう一コマが本当に好きでして……。(涙腺)

そして今回ツボだったのはカナヲちゃん。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

冷静になれと嗜めるカナヲちゃん。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

頼むから落ち着いてとフォローするカナヲちゃん。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

とうとうキレるカナヲちゃん。

本当に感情豊かになったなぁと。
良いですねぇ……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第160話

「本当に奇跡だぜ、この巡り合わせは」

怒髪天を衝く伊之助!
これで痣へのフラグが整ったというところでしょうか!
おあつらえ向きに胸に大きな傷も付けられたので出るならここか……?!

次回からはいよいよガチバトル開始でしょうか!


伊之助の回想!
一瞬で終わってしまった!
嘴平家が代々極楽教の信者だったとか親が熱心な信者だったとかではなく、
ただ助けを求めたのが極楽教の寺院だっただけで、因縁というには少し偶然・たまたまという要素の方が強いかなといった感想です。
母の命を奪ったのが暴力を振るう人間だったか、童磨だったか、どちらが伊之助にとって良かったのでしょうか……考えさせられます……。

自分一人でも伊之助のことは守ろうと誓い、信者を喰っていた童磨を許さなかった琴葉さんは芯の通った強い女性ですね。
短い間だったかもしれませんが、それでも伊之助に最大限の愛情を注いだその人生に意味がなかったとは思えません。

あと伊之助が思い出させてくれたことに関しては謝意を述べてるのが律儀で伊之助って感じだなぁと思いました。

感想が少ないですね……。
正直、琴葉さんの境遇を思うとしんみりしてしまうんですもん……。
童磨の記憶力の良さはどこから来てるんだろうとか極楽教ってどれくらいの規模で動いてるんだろうとか色々気になることはあるにはあるのですが……。

謝ってばかりの琴葉さん……。
童磨の寺院で束の間の平穏な生活を送っている時の無邪気な様子を見ると切ないです……。

キメツ学園ではちゃんと伊之助のお母さんとして一緒に暮らしてて欲しいけどキメツ学園の伊之助の設定が里親の元で暮らしてるというものなんですよね!!!!
この辺りどうするつもりなんですかねぇ!!!!!!!

このもやもやした気持ちは次回伊之助とカナヲちゃんが斬り払ってくれると信じています!
二体一で少しは形勢を立て直したかのように思えたが、やはり終盤押されてしまう!そこに救援!!みたいな展開でも良いですよ!!(二人だけだと不安)

今週もここまでお付き合い頂きありがとうございます(^^)
また次回よろしくお願い致します~。
キメツーーーー!!!!

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