出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第130話
週刊少年ジャンプ2018年46号
おはこんばんにちは!
トンガリです!
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
トンガリはと言うと本日のジャンプ+でとんでも無いサプライズがあり朝から何も手が付かない一日となりました。
それはさておき!
鬼滅の刃本編はいきなり柱稽古の開幕です!
全隊員のレベルアップもできるしもっと定期的にやればいいのに…と思っていましたが、柱は忙しいから継子以外に稽古をつけている時間がないと真っ当な理由がありました。
聞けば納得、広大な警備担当地区があったり鬼の情報収集や自身のさらなる剣技向上の為の訓練等々……柱はとてもやることが多い。
情報収集なんかは柱より得意そうな人材見つけられそうだけど他はどれも外せなさそう。
では何故柱稽古なるものを行うことができたのかと言うと。
禰豆子の太陽克服以来、鬼の出没がピタリと止んでいた模様。
これによって柱の負担が減り、柱稽古に至ったみたいですね。
鬼側の動向はこの情報だけ……。
上弦は解体されていなさそうですが何か布石でも打っている最中なのでしょうか……。
善逸から柱稽古のことを聞いた炭治郎はすごいな!と喜んでいますが、善逸はキレまくっています。
炭治郎が「格上の人と手合わせしてもらえるって上達の近道なんだぞ」と、とっても良い感じのことを熱弁してもさらに逆上しています。
「そんな前向きなこと言うんであれば俺とお前の仲も今日これまでだな!」
人の頭を噛むな!
相変わらず善逸だなぁ……。
とは言っても何だかんだ泣きべそかいたまま柱稽古へ向かう善逸に炭治郎が「ありがとう」と声をかけます。
「上弦の肆との戦いで片足が殆ど使えなくなった時」
「前に善逸が教えてくれてた雷の呼吸のコツを使って鬼の頚が斬れたんだ」
「もちろん善逸みたいな速さではできなかったけど 本当にありがとう」
上弦の肆・半天狗を討った際に善逸からの教えを思い出していた炭治郎。
そのことを善逸に伝え、感謝を告げると――。
竈門カウンセリングにかかればご覧の通り善逸もニッコニコです!
まぁ善逸は蜜璃さんを見つければものっそいやる気満々で「天国だ…」って言ってそうですけどね。
柱稽古で桃を投げつけてきた雷の呼吸の先輩と対面するのでしょうか。
気になりますね。
あと炭治郎にお館様から手紙がきました。(やっつけ)
そして柱稽古の詳細です。
柱稽古 第一の試練
元・柱 宇髄天元
とあるので順番にやっていくのでしょうか。
それともクリアしないと次の試練に辿りつけないとか…?(だとしたら岩柱さんの仕事がない)
修行の内容を見る限り、それぞれの得意な分野を教えていると考えて良さそうですね。
となると、蛇柱・小芭内さんの太刀筋矯正とは……?
蛇柱というだけあって変則的な強みを持っているのかなと思っていましたが、技術が売りの正統派なのでしょうか?
でも基本を完璧に修めているからこそ応用ができるものなので、本人の本気は変則剣術でも基本的な太刀筋を教えることはできますよね。
早く蛇の呼吸見せてくださいよ~!!
風柱も無限打ち込み稽古ってスタミナ自慢なんだろうか。
風は止まることがないから風の呼吸も息つく暇もない連撃スタイルなのでしょうか。
隊士たちをなぎ倒しているところを見ると台風みたいな人だな……。
あと岩柱の筋肉強化訓練笑う。
物語も佳境に近付いてきてなお筋肉推しで好きになってしまいそうです。
柱にしてみても、次から次へかかってくる隊士を延々と相手することでさらなる体力向上が見込める。
そこから心拍と体温を高め痣が出せるようになればボロ儲けである。
ってナレーションが何だか雑で好きです。
あと風柱めっちゃ命狙われてて笑う。
こんな感じで訓練しつつその過程で得た痣の情報は即共有し、来たる戦いに備えて隊全体の力を上げていました。
しかし参加していない柱が一人。
水柱・冨岡義勇その人です。
前回の柱合会議でも「俺には関係ない」と協調性の無い受け答えが目立っていましたが、その心は如何に。
炭治郎が義勇さんを(半ば強引に)訪ねます。
あと七日で復帰許可が出るので稽古つけてもらっていいですか?と。
拒否する義勇さんは、炭治郎が水の呼吸を極めなかったことに腹を立てていたようです。
謝罪をする炭治郎でしたが、どうも義勇さんと話が噛み合いません。
義勇さんは「水柱が不在の今、一刻も早く誰かが水柱にならなければならない」と炭治郎に話します。
水柱が不在と聞いて混乱する炭治郎。
それもそのはず、現在水柱には冨岡義勇が就いている。
しかしここがすれ違うポイントでした。
どうやら義勇さんは自身を水柱ではないと考えていたようです。
柱合会議にだって出ているし、周りの人間の反応を考えれば当然義勇さんは水柱です。
この場合、本人だけが自分を水柱に相応しくない人間だと考えている、という感じでしょうか……。
ここで炭治郎はお館様からの手紙を思い起こします。
「どうしても独りで後ろを向いてしまう義勇が前を向けるよう」
「根気強く話をしてやってくれないか」
お館様の現状を知ることができましたが、何とも痛ましい……。
それでも義勇のため鬼殺隊のため、その先の平和な世のために持てる力を尽くしていらっしゃる……。
それをおもっきし額面通りに受け取った炭治郎はとにかく昼夜問わず厠(トイレ)にまでつきまといひたすら話しかけました。
これにはさすがの義勇さんも戸惑ったり困ったり色んな表情を見せてくれました。
冷静に考えて、兄弟子とはいえ所属する組織の最高幹部みたいな人にこれだけのことを出来る炭治郎って凄いですよね!
トップの命令だからとかではなく思いやりの心からの行動っぽいのがまた素敵です。
義勇さんをして「これは一生続くのだろうか?」なんてモノローグが入るのがシリアスな笑いを誘います。
そして四日後、義勇さんの根負けです。
義勇さんの口から語られたのは藤襲山での最終選別でのことでした。
「あの年に俺は、俺と同じく鬼に身内を殺された少年……」
「錆兎という、宍色の髪の少年と共に選別を受けた」
なんと、半々羽織絡みで繋がりはあると思っていましたが錆兎と義勇さんは同い年で同期で親友でした。
兄弟子か何かだとばかり……。
静かに語られる衝撃の事実。
義勇さんの弾けるような笑顔。
ではなく、「あの年の選別で死んだのは錆兎一人だけだ」ということ。
そして「錆兎以外の全員が選別に受かった」ということ。
衝撃です……。
ここにきてそんな話が出てくるとは……。
「彼があの山の鬼を殆ど一人で倒してしまったんだ」って、強すぎます。
殊更に悔やまれるのが、年号手鬼と戦った時にはすでに刀が酷使されていた状態だったということですね。
もしも、もしも手鬼と出会うのがもう少し早ければ……結果は違っていたかもしれません。
義勇さんは最初に襲いかかって来た鬼に怪我を負わされて朦朧としていた時に錆兎に助けられたそうです。
義勇さんの悔恨は友の死だけではありませんでした。
自分を助け、皆を助け、戦い続け死んだ男が誰よりも強く優しい男だったということ。
そんな男の隣に立つこともできず、一体の鬼も倒さずに選別に通ってしまったこと。
その事実がいつまでもいつまでも義勇さん縛り付けています。
「俺は水柱になっていい人間じゃない」
「そもそも柱たちと対等に肩を並べていい人間ですらない」
「俺は彼らとは違う、本来なら鬼殺隊に俺の居場所は無い」
ほわ……。
「俺には痣も出ない……錆兎なら出たかもしれないが」
「もう俺に構うな、時間の無駄だ」
一度口に出したからでしょうか。
感情が堰を切ったように言葉が流れ出しました。
錆兎なら出たかもしれないが……。
もしも俺なんかじゃなく錆兎が生きていたら……。
一体これまでに何回繰り返してきたのでしょうか……。
今まで口下手すぎるとイジりまくってしまったことを悔やみます。
強さの裏には“人”がいる――。
次回です……。
という訳ですっかり重い雰囲気になってしまいました……。
てっきり義勇さんのコミュ障解消に炭治郎カウンセリングだ!
みたいな展開だと思っていたのに想像以上に根が深くて……。
忘れないうちに書いておきたいのですが、義勇さんの厄除の面!!
やっぱり厄除の面はちゃんと子どもたちの命を守ってたんだ~~!!!!
良かった……。
鱗滝さんの愛情はちゃんと子どもたちを守ってたんだ……。
あと錆兎の強さに物凄く驚きました。
錆兎は確か刀が折れて破れていましたね……。
どんな刀でも使い方が悪いから折れるのだと言われればそうかもしれませんが……。
義勇さんでなくともその死を惜しんでしまいます。
もしも炭治郎が手鬼と会うのが遅かったら。
もしも錆兎が初日に手鬼と会うことができていれば。
たら、ればを言っても仕方のないことですが……。
負けるかもしれないし勝つかもしれない。
命を賭けた戦いは厳しいです。
しかし久しぶりに一巻を読み返していましたが、やはり鬼滅の刃の一巻の出来は秀逸ですね。
凄まじく雰囲気が良い。
しかしそれにしても義勇さん。
いやまぁ錆兎の存在が眩しすぎたのかもしれませんよ?
それにしても引きずり過ぎ拗らせ過ぎではありませんか!?
実際に実力がなければ柱にはなれないしお館様だって前を向いてほしいと思っているし他の柱たちだって実力を認めていると思いますけど!?
それでも任務を着実にこなすところに割り切れない揺らぐ思いが垣間見えますが……。
自己評価が低すぎるけど実際は最強クラスって余裕でありそうですね。
義勇さんが弱いとはどうしても思えませんよ。
次に痣が出るのは義勇さんかな?
とりあえず次回は変にひねらず義勇編の続きが描かれることと思います。
お館様ですら変えることができなかった義勇さんの心を炭治郎はどうするのか!
非常に気になります!!