出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』特別読切
週刊少年ジャンプ2020年44号
おはこんばんにちは!
トンガリです!!
うひゃーーなんかめっちゃ久しぶりに感じる!
鬼滅の刃の感想だーー!!!!(大興奮)
はふはふ。
やっぱり鬼滅の刃という作品には強烈に思い入れがありますね。
今回は鬼殺隊となった煉獄杏寿郎の初任務……ということで。
それだけでもうテンション爆上げで妄想爆発なのですが本編読んだら更にヤバかったです。
これが劇場入場者特典だけでしか読めなかったら何か問題が起こっていたんじゃないかと思うクオリティでした。
とりあえずあらすじいってみましょう!
マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!
また感想・考察は個人的な解釈に基づいたものとなっておりますので原作者様の想定している解釈と異なる場合がございます。
その点をご理解、ご容赦頂ければ幸いです。
『鬼滅の刃』煉獄杏寿郎 特別読切 あらすじ
「お前も千寿郎もたいした才能はない」
「くだらん夢を見るな」
「炎柱は俺の代で終わりだ」
「お前は炎柱になれない」
開幕一発目は煉獄槇寿郎さんの言葉から。
妻が死に、自信を無くし、荒んでいた頃の槇寿郎さんです。
鬼殺隊となり初任務へ赴く息子・杏寿郎への言葉です。
父の言葉を受け、才能の無い者の努力、また誰かの力になりたいと思う心に価値はないのだろうかと思い悩む煉獄さん。
煉獄さんが小さい頃から槇寿郎さんがこうであったなら煉獄さんも悩んだりしなかったと思います。
槇寿郎さんも昔は誰かの命を守るため精一杯戦う人で、煉獄さんや千寿郎くんの鍛錬を見てあげる精力的な炎柱だったというのが辛い。
そんな複雑なことに思いを巡らせながら千寿郎くんが鍛錬をしているところを眺める煉獄さん。
鍛錬に集中していた千寿郎くんは煉獄さんの気配にすぐに気づくことができなかったことを恥じ入ります。
「それだけ千寿郎は稽古に打ち込んでいたのだ」
「素晴らしいことだ!!」
ああ~~~~煉獄さん!
これこそ煉獄さんという素敵な返し!
胸中に複雑な思いを抱えつつも、自分の考えることはスパッと発言してくれる煉獄さんが大好き過ぎます!!!!
こういうストレートなところは煉獄さんの魅力のひとつですね。
煉獄さんの言葉を受け取った千寿郎くんの表情もめちゃんこ可愛い。
最高です。
「俺はこれから初めての任務に向かう!」
「その間千寿郎は家を守っていてくれ!!」
と言葉を残して初任務の地へと向かいます。
千寿郎くんがその背中に「兄上みたいになります」と声を掛け、その言葉にふと過去の出来事を思い出す煉獄さん。
千寿郎くんと同じ様に「貴方みたいになりたいです」と感謝と告げた最終選別を共にした剣士。
最終選別で鬼に刀を折られていたところを煉獄さんに救われたようです。
しかし、その剣士にいつも通りに「一緒に頑張ろう!」と声をかけようとした時、一瞬詰まって言葉が出てこなかった。
「彼がどうしてか死んでしまいそうだったからだ」
「その時ふと 父が俺たちに冷たくなった理由を考え」
「“死なせたくないから”というのが頭に浮かんだ」
「父の気持ちは父にしか解らないけれど」
これは槇寿郎さん外伝も読みたい……と思わせるような独白。
槇寿郎さんを消耗させてしまったモノのひとつに、自分の手からこぼれ落ちてく命の重さもあったかもしれません。
炎柱として戦い続けてきた槇寿郎さんの気持ち、知りたいなぁ……。
そんな思いを抱えながら、辿り着いた任務の地では凄惨な状況が待っていました。
恐らくこの鬼にすでに殺されている鬼殺隊の剣士が九人。
鬼によって喰われた子供の死体が四人分。
そして、鬼殺隊に守られた怯える子供、たった一人の生存者。
父・槇寿郎さんがよく言っていた言葉を思い出す煉獄さん。
「つい先日 笑いあった仲間が死ぬのはよくある話」
怒りに心を燃やし、鬼に斬りかかりましたが躱されてしまいます。
鬼が取り出したのは笛。
笛の音を用いる何らかの血鬼術。
音が届く前に瞬時に耳を塞ぎます。
しかし、刀を握った状態では完全に耳を塞ぐことはできず、そして刀を持たねば戦えない。
両耳を塞ぐためには戦うのを止めるしかないという究極の選択です。
そしてこの鬼の血鬼術は、笛の音を聴いたものの神経を狂わせる。
足を動かそうと思えば頭が動き、手を動かそうと思えば足が動く。
どれだけ努力してきたとしても思うように身体が動かせなければ水の泡……。
動けなくしたところを使いの犬を放って殺すという、初見では防ぐこと能わぬような能力です。
「人生は選ぶことの繰り返し」
「けれども選択肢は無限にあるわけではなく」
「考える時間も無限にあるわけではない」
「刹那で選び取ったものがその人を形作っていく」
「誰かに称賛されたくて命を懸けているのではない」
「どうしてもそうせずにはいられなかっただけ」
「その瞬間に選んだことが自分の魂の叫びだっただけ」
「そうだろう みんな」
一閃。
動けるはずの無い剣士からの一撃。
反応することもできなかった鬼は頚が地面に落ちてから煉獄さんがしていたことに気付きます。
「耳を塞ぐ時平手で強打し己の鼓膜を破ったのか!!」
言われてみればそれしかないという選択。
しかし即断するには余りにも覚悟が必要な選択。
仲間が指文字で能力を示してくれていたと言い放つ煉獄さん。
その情報もみんな体が思うように動かない中での断片的な情報。
それでも煉獄さんにとっては十分だったと。
寒気がするほど冷静で、恐ろしく速すぎる判断。
これが後の炎柱・煉獄杏寿郎。
こうして、煉獄さんの初陣は幕を閉じました。
「君たちのような立派な人に いつかきっと俺もなりたい」
感想
この引きで劇場版観るのかよおおおおおお!!!!
とんでもないコンボ。
ええええ、どうしよう、劇場版を原作知らずに観る人ってどれくらいいるんだろう!!!
感想書きたいけどネタバレだらけになってしまうのだが?
でも感想書きたいんだが?
原作読んでおらず劇場版で鬼滅の続きを楽しみにしている方はこの先の感想は絶対に読まないでください!!!!
物凄く勿体ないのですぐに原作を全巻読むか劇場版視聴後に原作を全巻読んでください!!!!
良いですね!?
原作未読ファンは読まないでくださいね!?
ああああああ煉獄さんかっこいいよおおおおおお!!!!
読切読んで思いましたがやっぱり吾峠先生って短編を描くのめちゃくちゃお上手じゃありませんか?
煉獄杏寿郎初陣物語凄く良かった……。
というか初陣がこの鬼……順番が違えば煉獄さんが指文字でヒントを出す立場だったかもしれないのかな……。
恐らく柱なら一太刀目で頚を落としているんでしょうね。
それにしても初見殺しの血鬼術。
なんか初期の鬼滅の刃を読んでいるみたいですごく面白かったです。
やっぱり鬼滅の刃めっちゃ面白い……吾峠先生凄い……。
この感じで各キャラクターたちの読切を半年に一回か一年に一回くらいのペースで描いてくれるだけで死ぬほど盛り上がれるのだが……。
それにしても当然っちゃ当然ですけど煉獄さんの良いところ盛りだくさんの読切でしたね!
千寿郎くんや同期の彼への明朗快活な態度や、槇寿郎さんの言葉を受けての曇った感情。
そして、命を懸けて戦った仲間たちが示してくれた進むべき道、信じるべき姿。
ここから煉獄さんが炎柱になるまでどれだけの修羅場をくぐってきたのか、想像するだけで色んな想いが溢れてきます。
無限列車編ラストの問答をする煉獄さんを作り上げたのはこうした戦いなんだなぁと感極まりました。
劇場版めっちゃ楽しみです……。
劇場入場者特典欲しいなぁ……手に入るかなぁ……。
笛鬼と戦い、散った剣士たちの指文字。
あれが何を指しているのかよくわかりませんでした。
鬼殺隊で用いられるハンドサインなんでしょうか。
童磨戦でしのぶさんもやっていたので、視覚・聴覚・嗅覚等に作用する神経系の血鬼術には対応したサインがあるのかな?
はぁぁ煉獄さんかっこよかった。
次号も平野稜二先生による煉獄杏寿郎外伝の前編が掲載されますし久々の鬼滅尽くしで超ゴキゲンです。
映画もすぐに観れたらそっちの感想記事で感想書こうかな!
映像作品の感想って難しそうだけど多分めちゃくちゃ興奮してるだろうからその感情のままに文章残しておこう。
あ~~ワクワクしてきた。
煉獄杏寿郎外伝も楽しみ。
ではでは次回もよろしくお願いします!
キメツーーーー!!!!
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