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鬼滅の刃 第201話「鬼の王」感想・考察

出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201
週刊少年ジャンプ202019


おはこんばんにちは!

トンガリです!!

今週はもう衝撃衝撃で、静けさすら感じるような前回から打って変わって、

一気に急降下していくような衝撃的な展開 がトンガリを襲いました。

こういう油断も隙もない怒濤の展開は鬼滅の刃の得意とするところ……。
振り落とされないようにしがみついていく他ありません。

まずは……あらすじに触れていきましょう。

マンガモアでは週刊誌で連載中の最新話をメインに感想を書いています!
単行本派の方はネタバレ注意です!!



第201話 あらすじ

生まれる前から死の影にぴたりと張り付かれていた鬼の始祖・鬼舞辻無惨。

身体が弱かったというのは聞いていた話でしたが、トンガリが想像していたよりも過酷な、常に死と隣り合わせな人生を送っていたようですね。

それでも生き延びてきた無惨も、やはり 一個体にできること には限界を感じていました。

そこで先代お館様・産屋敷耀哉様の言葉「人の想いこそが永遠であり不滅」という言葉が正しかったことを認めます。

何故なら、 想いは受け継がれ決して滅びず、鬼舞辻無惨すらも打ち負かすことが出来た から。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

「私はその事実を目の当たりにし 感動して震えた」

涙を流しながら尊い人の営み、繋がりに感じ入る鬼舞辻無惨。

平安時代特有の唐突に美しさを理解する感受性に、すでにトンガリの頭は若干置いていかれ気味です。

しかしさらに、この後の鬼舞辻無惨の予測不可能な思考回路は、陽の光によって消滅寸前にも拘らず、さらなる衝撃をトンガリの脳内に叩き込むこととなります。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

「私の肉体は間もなく滅びるだろう陽の光によって」

「だが」

「私の想いもまた不滅なのだ永遠なのだ」

「私はこの子供に想いの全てを託すことにする」

諸悪の根源・鬼舞辻無惨が死の間際に辿り着いた境地。

それは、意外にも 自身の想いを誰かに託す こと!!

自分の命こそが全てと考えていた鬼が、死を悟ったとは言え、自分のすべてを注ぎ込んだ後継者に想いを託すとは思いもよりませんでした!!

あくまで自分が生き残るために誰かを鬼化させるという展開ならいくらでも予想できましたが……。
この……何をやるにも予想の斜め上を行く鬼舞辻無惨の異常な心情……。

この展開は、鬼舞辻無惨とは何たるかを完璧に理解出来ている吾峠先生以外には生み出しようのない真実の鬼舞辻無惨の物語

自身の全てを託すに当たって、鬼舞辻無惨にはある魂胆がありました。

炭治郎なら陽の光をも克服し最強の鬼の王となるだろう、と。

何故なら炭治郎は、日光を克服した竈門禰豆子と血を分けた兄であり、
鬼舞辻無惨を追い詰めた剣士と同じ呼吸を使うことができる唯一の者

それらを根拠に、鬼舞辻無惨は竈門炭治郎を信じます。

「鬼狩りを滅ぼす」という自身の夢を叶える為に。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

炭治郎、鬼となる。

それも鬼舞辻無惨から全てを受け継いだ、唯一無二の鬼に。

凄く反感を買ってしまうかもしれませんが、この炭治郎を見た時。
本当に不謹慎極まりないなとは思うのですが、

凄く綺麗で美しい なと感じてしまいました……。

久しぶりに見た傷のない炭治郎の顔が余りにも綺麗で……。

ただ、それと同時に、寒気を感じるくらい冷酷な炭治郎の表情 なんか見たこともなかったので、
頭の中は嫌な予感と、違和感と危機感でごっちゃごちゃになってしまいました。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

無惨の超速再生能力。

肩から失っていた左腕は目にも留まらぬ速さで復活を果たします。

胸の中にほんの少しだけ残っていた、「炭治郎なら鬼になっても耐えられる」という縋るような想い。

そんな想いを打ち砕くように、炭治郎は再生した左腕を振り抜き、傍にいた“隠”へと致死性の攻撃を仕掛けます。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

間一髪、義勇さんが炭治郎の異変に気付き“隠”の救出が間に合いました

しかしこれで、炭治郎には理性が残っていないことが判明してしまいました……。

理性が無いということは、鬼舞辻無惨の力を注ぎ込まれたからと言っていきなり無惨のように鬼としての自分をコントロール出来ていないということ。

ということは自我を取り戻すのにもどうしても時間が掛かってしまうということでしょう。

鬼になったばかりの者が必ず通る道、“飢餓状態”
無惨戦で極限まで力を使い果たしている炭治郎も、間違いなく重度の“飢餓状態”に陥っていると推測できます。

涎を垂らしながら“隠”を見る炭治郎の姿に、あの優しい炭治郎の面影はありません……。
顔の痣も増え、これまで以上に伸びています。

義勇さんがさんも間に合わず、今度こそ“隠”を捉えてしまったかという攻撃を防いだのは

太陽の光 でした。

灼ける炭治郎。

すぐに炭治郎を滅さんと動き出す義勇さん。
動ける者を集めるために大きな声で叫びます。

「炭治郎が鬼にされた」

「太陽の下に固定して焼き殺す」

「人を殺す前に炭治郎を殺せ!!」

悲痛な叫びですが、流石は水柱。
判断が速い。

しかし鬼舞辻無惨との戦いの後で、まともに動けそうな剣士の数が……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

愈史郎の生存が確認出来たのは凄く嬉しかったのですが、
日影にいる愈史郎も何気にピンチな気がするし、炭治郎討伐にはあまり力になれないかもしれませんね……。
でも生きてて良かったです。

日影に行こうとする炭治郎を突き刺して足止めする義勇さん。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

義勇さんの凄まじい速さの判断のお陰で炭治郎は人を殺さずに済みました。
炭治郎のまま死んで欲しいと願う義勇さんの涙が見ていられない程に辛いです。

しかしそんな想いも虚しく、自体は最悪な方向に転がり落ちて行きます。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

炭治郎の陽光灼けが止まります。

物の見事に、鬼舞辻無惨の最悪の目論見が的中する展開。

陽の光を克服した炭治郎は義勇さんを仕留めようと攻撃します。

すぐに伊之助が助けに来てくれましたが、義勇さんも伊之助も満身創痍。

一方の炭治郎は怒り心頭といった様子で敵意をむき出しにしています。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

さらに伸びる痣……というよりもこれは鬼の紋様でしょうか……。

またも顰蹙を買ってしまうかもしれないのですが、
大きく伸びる痣と怒りを顕にする炭治郎の表情が格好良く思えてしまいました。

今の段階で駆けつけることができた剣士は伊之助のみ。

善逸も“隠”さんに肩を借りて近くには来ていますが戦えるようには見えません。

獣のように襲いかかる炭治郎の相手をする伊之助。
脳裏には炭治郎と共に過ごした思い出の日々が過ります。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

「俺たちは仲間だからさ兄弟みたいなものだからさ」

「誰かが道を踏み外しそうになったら皆で止めような」

「どんなに苦しくてもつらくても正しい道を歩こう」

かつての兄弟との約束に報いるために。

伊之助は炭治郎を斬ろうと覚悟を……覚悟を……。


出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第201

「斬れねえ」

「だめだ炭治郎」

「できねえ」

トンガリもできねえ!

炭治郎に死んで欲しくないよお!!!!

どうしたらいいのかこの展開!

判断が遅い!



感想

ひーん炭治郎が鬼になってしまったよお!

前回しっかり心の中でお別れして気持ちに整理をつけたのに……。

ひどいよぉ……。

まさか炭治郎を再殺しなければならなくなるなんて……。
筋肉少女帯の再殺部隊を聴きます……。

義勇さん判断速くてご立派です。
炭治郎が鬼化してかなり辛いだろうに凄い。

今回は考えることも多かった。

・即鬼化した炭治郎

まず通常ならば、無惨の血を大量に注ぎ込まれた人間の体は変貌の速度に耐えきれず細胞が壊れるはず。
しかし炭治郎の場合は無惨の血のみではなく、無惨の力も譲渡するように注ぎ込んでいるので、ある程度すぐに鬼としての特性が機能し始め、細胞は絶えず再生を繰り返し崩壊することは免れることが出来たのかなと思います。
即死する懸念は鬼化という変化自体が人間にとってイレギュラーな変化だから何が起こるか分からないくらいのニュアンスかなと思ってます。

同じく呼吸を使える剣士は鬼にするのに時間がかかるという話。
これも今回の鬼化はただ血を与えたというだけでなく無惨の力を全て注ぎ込んだからすぐに変化が起こったのだと考えてます。

・即、日光を克服した炭治郎

禰豆子ですら日光の克服には数年の歳月を掛けていました。
しかし禰豆子の場合は、人を全く喰っておらず使えるエネルギーが少なかったことなんかが理由で時間が掛かったのかなと考えてます。

しかし今の炭治郎はただ鬼になっただけではなく、薬によって減らされているとは言え鬼舞辻無惨が蓄えてきた力も受け継いでいます。

それらを使って、自我を取り戻すよりも先に日光の克服を優先したのだと思います。

まぁそりゃ克服しないと死ぬのだから最優先でそこに全リソースを注ぎますよね……。

ここを生き延びたら無惨の言うように最強の鬼の王として君臨してしまうのでしょうか……。

このまま逃げ果せて、人を喰い自我を取り戻した炭治郎はどうなるのか。
今回の場合、記憶はどうなる?
猗窩座は記憶を失っても女は喰いませんでした。
炭治郎も自我を取り戻すことができれば自死を選ぶことができるのでは……。
でも自分じゃどうにも死ぬことができなかったりするのだろうか。

今度は炭治郎が死ぬ為の物語?
青い彼岸花を求める流れ?

いや鬼を人間に戻す薬はすでに開発されているしその薬で人間に戻れば問題なく死ねるか。

う~~~ん。

炭治郎の痣の形が伸縮してましたね。

最初、結構伸びてたけど陽の光に灼かれた時にしゅんっと縮んでいました。

その後また伸びていたので感情とかによって伸び縮みするようになったのかな。
何か可愛いですね。
可愛かないか。

この変化は痣ではなく鬼の紋様になったからかもしれませんね。

鬼とならぬ体質のものとか……伏線のような設定がありましたけど……。
もう鬼になっちゃってるし……なぁ……。

あとは青い彼岸花か。
これは可能性がありそうだ。

まだ禰豆子も愈史郎もカナヲちゃんもいます。
鱗滝さんだって駆け付けてくれるかも。

炭治郎はみんなから愛されてた。
炭治郎を殺すためならみんなが動いてくれるはず。

でも正直……炭治郎にまた死んで欲しくないなぁ……。
鬼殺隊の理念は分かっています。
人を襲う、喰う鬼は見逃されるはずがありません。

でも何とかなるんだったらなんとかして欲しい。

あと……ちょっと鬼の炭治郎が格好良い……。
痣が格好良いしキャラデザが好きだ……。
昔から吸血鬼キャラとかが好きだったからそのせいか……。

実弥さんがものっそい安らかな顔でスウスウ眠っていたのが可愛かったです。

無惨が「お前が滅せ」と願う言葉と、鬼となった炭治郎を見て、

『鬼滅の刃』

というタイトルが『鬼を滅す刃』というニュアンスじゃなく

『鬼が滅す刃』または『鬼に滅される刃』みたいな展開になってしまう恐怖を感じました。

炭治郎は鬼になってもあくまでも主人公で、ここからは鬼殺隊を滅すための物語になってしまったら嫌だなぁ。

鬼狩りしか喰わないただ一体の鬼。

しかし鬼殺隊を滅す動機・理由が『無惨の悲願だから』というだけじゃ盛り上がれない。

やっぱり炭治郎はここできちんとけじめがついてくれると胸が軽くなる。

でも無惨でなく炭治郎だと逃げられてもちょっとホッとしてしまいそうだ……。
うぐぐ……。

次回は必見ですね。
鬼滅の刃がどうなっていくのか占う重要な回になりそう。
(こんなことばっかり言ってる気がする)

今回も結構衝撃的な一話だったと思うんだけど割とへこんでないな……。
ここ最近のメチャクチャ(ハード)な展開で修業してておかしくなっちまったのかな……。

鬼殺隊と炭治郎を信じて次回を待つことにします。

あ、鬼滅の刃20巻表紙の縁壱さん格好良かった!
発売楽しみです!(最後に無理矢理明るい話題を入れていく)

ではでは。

次回も鬼滅ですよ!!

キメツーーーー!!!!






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