出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第69話
週刊少年ジャンプ2017年32号
歴代炎柱の書は父寿郎さんの手によってずたずたにされておりました。
父寿郎酷いぞ!
物語の展開上あっさり謎が解けるのも良くないのかもしれないが!
そういうメタ的な要素を抜きにしても酷い!
というか煉獄さんは何代目の炎柱なんだ!(出てましたっけ?)
という訳で炎柱の書からは手がかりを得られませんでした。
テンポ良く進んでいくかと思いきや焦らされてしまい好奇心が刺激されます。
わざわざ足を運んでいただいたのに申し訳ないと恐縮する千寿郎くんに
炭治郎は「やるべきことは分かっていますので」と返します。
「あの時 俺がもっと強かったら、一瞬で…煉獄さんを助けられるくらい強くなれる方法があったら…」
「だけどそんな都合のいい方法はない。近道なんてなかった」
「足掻くしかない」
「今の自分ができる精一杯で前に進む」
「どんなに苦しくても悔しくても」
「そして俺は 杏寿郎さんのような強い柱に」
「必ずなります」
無限列車編、完
炭治郎の熱い思いに涙!!(泣)
途轍もない実力差を見せられて心が折れかけていたのに数日でここまでの覚悟……。
煉獄さんが身罷られてからずっと考えていたのでしょう。
やはり炭治郎はとてもステキで大好きな主人公です。
炭治郎の決意を聞き、千寿郎くんが口を開きます。
「兄には”継子”がいませんでした」
「本当なら私が継子となり 柱の控えとして実績を積まなければならなかった」
「でも私の日輪刀は色が変わりませんでした」
こんなパターンもあるのか……。
厳しい鍛錬をし、最終選別に生き残るも、日輪刀の色が変わらない。
心が折れ、自信を持てなくなるには十分な出来事ですよね。
「剣士になるのは 諦めます」
この一言を絞り出すのにどれほどの葛藤があったのかを思うともらい泣き。(涙もろい)
煉獄さんの優しい笑顔を見るとこみ上げてきます。
漫画のキャラクターが死んでこれほど暗い気持ちになったのは久しぶりなので引きずってます。
「千寿郎さんを悪く言う人がいたら俺が頭突きします」
「それはやめた方がいいです」
はい。
これこそ鬼滅の刃。
しんみりと浸らせてはくれませんよね。
ただものっすごく好きです。
炭治郎のように頑張って乗り越えます!
お守りに煉獄さんの日輪刀の鍔をいただき、蝶屋敷へ!
と思いきや場面は煉獄屋敷。
千寿郎くんが父寿郎に煉獄さんの遺言を伝えにいきます。
「どうでもいい出て行け!!」
「どうせ俺への恨みごとだろう わかりきってる!!」
「さっさと出て行け!!」
まぁ当然こうなりますよね。(糞爺)
しかし千寿郎くんも食い下がり遺言を伝えました。(自分の心のままに行動した……)
「体を大切にしてほしい」
ただ一言だけ、父を労る遺言……。
息子からの遺言を聞いて眉が下がる父寿郎さん。
「言って参ります 父上」
「…杏寿郎!」
無限列車編、完!!
正直一番こみ上げました。
涙腺緩みっぱなしですが映画とか漫画では泣かないタイプです。
ただこの不器用過ぎる糞爺の涙は何故か本当に胸にきた……。
自分が修行して来たものが紛い物だったことに打ちひしがれ、酒浸りの生活をおくる糞爺。
それでもやっぱり我が息子のことは大好きだったんじゃないか。
(でももう1人の息子に八つ当たりすんなよな!)
ああああ再登場までに暑苦しい炎柱っぷりを取り戻してくれええええええ!!
さて今度こそ炭治郎は蝶屋敷へ。
一応重症の身なので早く治療してもらい、怒るしのぶさんを見せて欲しいところです。
しんみりした気持ちを少しでも癒してもらいましょう。
と、思いきや
出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第69話
出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第69話
これでこそ鬼滅の刃ですよね。
しんみりした気持ちは吹き飛ばしてくれましたが、これはひどい。(万死に値するゥ!!)
鋼鐵塚さん、正直ちょっぴりカッコイイと思ってしまった。
というか夜明け近くまで鬼ごっこて。鬼か。
これにて無限列車編完結、ですね。
炎柱の書の復元や、色変わりしなかった千寿郎くんと燻っている父寿郎のその後、
色々と気になるところですが、次回からは新章突入でしょうか。
千寿郎くんは主人公パーティに加入してほしかったので、色が変わらなかったという展開は意外でした。
千寿郎くんの日輪刀が精神的な成長によって色付く場面に期待します。
そして鋼鐵塚さん……。
今のところギャグキャラですが、単行本幕間の「チリン」のイラストでは物凄く雰囲気があります。
猗窩座再来の時に、素顔初出しからの「お前か俺の刀を粉々にしてくれたのは」と強キャラ感滲ませながら立ちはだかってくれたりしたらギャップで大変なことになりそうです。
なにか書きたいことがあった気がしますが、章の終わりは胸のぽっかり感が強くて忘れてしまいました。
考察したいこともあったけど…しばらくしたらもう一度読み返してみよう。
それにしても表題の「前へ進もう少しずつで構わないから」って言葉が秀逸ですね。
素朴で純粋で、鬼滅の刃という作品の良さを際立たせていると思います。
次回からの新章では誰も死なないと良いなぁ。